わが子の不登校から気付かされたこと。

小1の娘が不登校。
今はもう教室にも入れない。入らない。

不登校になり始めた時、数日は完全に休んだが、お母さんがついて来れば授業に出れそうならば来て下さいとの話で、行きたい授業だけを選んで私もその授業を教室の後ろから見る···というのが、延べ3ヶ月半くらい。

驚いた。
それは多様性多様性という今の世の中とはほど遠い、なんなら、真逆の空間だったから。
全て先生の仕切り仕切りで物事が進んで行く。トイレも先生に言われて行く。持参した水筒のお茶を飲む回数も指示。コロナが5類に下がって以降も、給食は皆前を向き黙って食べる。2〜3ヶ月に一度しかないパンの日は、パンの食べ方を指示される。
帰り支度も、やる順番がすべて決まっている。少しでも先回りしてやると、「それはズルい」と言われる·····

がく然とした。
それは思考能力を根こそぎ奪う、まるで軍隊教育。
この現代において、学校ではこんな教育がなされているなんて·····

担任は、年齢は知らないが、見るからにベテラン女性。
この先生が極端なのかもしれない。けれども、全国の小学校で似たりよったりなところはあるのではなかろうか。

·····
私は、よそ行きにつくろった参観日をやるより、日々の授業をいつでも誰でも自由に見学できるようにした方がいいと思う。そうやって、もっと教室を、親に地域に世の中に、開かれたものにするべきじゃないかな。
·····

話は少々脱線したが、私は母子登校を経験して、世の中に漂う言葉と教育現場の乖離に、強い危機感を覚えた。もちろん今も。不登校児30万人という凄まじい数字を、大人はもっと直視し、現実を見なければ。

不登校児とその親は、本当に本当に辛い。
わが子が不登校になり、その大変さに直面し、え、不登校の親ってこんなに大変なの?!って、本当にびっくりした。

だけれども、そのことから教えられ考えさせられることが山ほどあり、わが子には心から感謝もしている。
不登校になってくれなきゃ、こんなことあんなことスルーして生きていってたかもしれないと思うと·····。
娘よ、気づかせてくれてありがとう。

今は学校に行かせる、よりも、本人のやりたいように日々を過ごさせている。
そのおかげで本人はすこぶる元気でいる。

やるべきこと考えるべきこと改善すべきこと。
山のように頭に抱えつつ。
それでも毎日笑顔で過ごす娘を見るのは、しあわせ。

結局、親って、子どもが笑顔でいるってことが、何よりもうれしいのだなぁ~と、つくづくしみじみ思う、毎日です。




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