INFJ男子大学生によるおすすめ本紹介
本を読むことが好き。本屋さんに行くのも大好きだけど図書館は静かすぎてちょっと苦手。そんな大学生男による、おすすめ本紹介です。
【星の王子さま】 サン=テグジュペリ
いちばんたいせつなことは、目に見えない
おすすめの本を一冊挙げて、と言われたらこの本を挙げると思います。はじめて出会ったのは小学生の頃ですが、年齢を重ねるにつれより心に染みるような気がしています。これからも繰り返し読みたい一冊です。
【二十歳の原点】 高野悦子
独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である
日記調の本に抵抗がなければ、ぜひ一度は読んでいただきたい一冊。人間が抱える様々な感情が、これでもかというほどに綴られています。明るい気持ちになる本ではありませんが、作者の素直すぎる感性は素敵だと思います。
【檸檬】 梶井基次郎
えたいの知れない不吉な塊が私の心を終始圧えつけていた。焦燥と云おうか、嫌悪と云おうか。
地域によっては国語の教科書に載っていたようですが、僕は本を買ってはじめて読みました。時代背景などわかりにくいところもありますが、情景が鮮やかに目に浮かぶような、綺麗な短編が収録されています。
【ヘブン】 川上未映子
「わたしは、君の目がとてもすき」
一言で言うと、いじめを扱った小説です。善と悪、強さと弱さなど、当たり前の価値観が揺るがされるようなお話です。かなり重めの内容で、苦手な方もいらっしゃると思いますが、とても綺麗な小説なのでぜひ読んでいただきたいです。
【色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年】 村上春樹
「人間にはみんなそれぞれに色がついているんだが、そのことは知っていたかい?」
中学生の頃から村上春樹が大好きだった僕ですが、中でもこの小説が一番好きです。主人公つくるの人間性は、なんとなくINFJである僕自身と似ている気がします。村上春樹作品の中でもあまり有名ではない部類だと思いますが、面白さは保証します!
【暇と退屈の倫理学】 國分功一郎
「わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。生きることはバラで飾られねばならない」
僕の思考の源泉とも言える本。分厚いし「倫理学」という題名に怖気付く気持ちもわかりますが、わりと読みやすい本だと思います。消費と浪費の違いや、暇との付き合い方など、きっとあなたの価値観を大きく変える一冊だと思います。闇雲な成長志向や資本主義に疑問を抱く方には特におすすめです。
【愛するということ】 エーリック・フロム
愛とは、何よりも与えることであり、もらうことではない 。
「愛」というテーマを正面から扱った古典。翻訳特有の読みにくさはありますが、読んでいくうちに慣れてきます。「愛」は技術であり、努力して身につけなければならないと言うこと、「愛」は受け取るものではなく、自発的に与えるものだという2点を軸に、「愛」の本質を語っていきます。
【ファスト教養】 レジー
『教養とは自身の精神を豊かにし、学びたいから学ぶものである』
近年の「成長」「ブランディング」「自己研鑽」に疑問を向ける一冊。そのような行動で身につくのは「ファスト教養」であって、本物の教養ではない。効率化やコスパ・アウトプットの重視など、最近の流れに疲れてしまった人、疑問を持つ人におすすめしたい一冊です。
以上、8冊をまとめてみました。ジャンルもタイプもバラバラの8冊ですが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。