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INFJ男子大学生によるおすすめ本紹介

本を読むことが好き。本屋さんに行くのも大好きだけど図書館は静かすぎてちょっと苦手。そんな大学生男による、おすすめ本紹介です。

【星の王子さま】 サン=テグジュペリ

いちばんたいせつなことは、目に見えない

砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった。
旅を通して王子さまが学んだこととは。そして、王子さまが「ボク」に教えてくれたこととは……?

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おすすめの本を一冊挙げて、と言われたらこの本を挙げると思います。はじめて出会ったのは小学生の頃ですが、年齢を重ねるにつれより心に染みるような気がしています。これからも繰り返し読みたい一冊です。

【二十歳の原点】 高野悦子

独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である

高野悦子、20歳。立命館大学に通う女子大生。学園紛争の嵐の中で格闘しながら、理想を砕かれ愛に破れた彼女は、1969年6月に自ら命を絶った。本を読み、恋をし、生きることについて真摯に考え続けた若者の、美しくも儚い青春日記。

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日記調の本に抵抗がなければ、ぜひ一度は読んでいただきたい一冊。人間が抱える様々な感情が、これでもかというほどに綴られています。明るい気持ちになる本ではありませんが、作者の素直すぎる感性は素敵だと思います。

【檸檬】 梶井基次郎

えたいの知れない不吉な塊が私の心を終始圧えつけていた。焦燥と云おうか、嫌悪と云おうか。

私は体調の悪いときに美しいものを見るという贅沢をしたくなる。香りや色に刺激され、丸善の書棚に檸檬一つを置き--。現実に傷つき病魔と闘いながら、繊細な感受性を表した代表作など14編を収録。

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地域によっては国語の教科書に載っていたようですが、僕は本を買ってはじめて読みました。時代背景などわかりにくいところもありますが、情景が鮮やかに目に浮かぶような、綺麗な短編が収録されています。

【ヘブン】 川上未映子

「わたしは、君の目がとてもすき」

<わたしたちは仲間です>――十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える<僕>は、差出人不明の手紙を受け取る。苛められる者同士が育んだ密やかで無垢な関係はしかし、奇妙に変容していく。葛藤の末に選んだ世界で、僕が見たものとは。

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一言で言うと、いじめを扱った小説です。善と悪、強さと弱さなど、当たり前の価値観が揺るがされるようなお話です。かなり重めの内容で、苦手な方もいらっしゃると思いますが、とても綺麗な小説なのでぜひ読んでいただきたいです。

【色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年】 村上春樹

「人間にはみんなそれぞれに色がついているんだが、そのことは知っていたかい?」

多崎つくる鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。何の理由も告げられずに――。

中学生の頃から村上春樹が大好きだった僕ですが、中でもこの小説が一番好きです。主人公つくるの人間性は、なんとなくINFJである僕自身と似ている気がします。村上春樹作品の中でもあまり有名ではない部類だと思いますが、面白さは保証します!

【暇と退屈の倫理学】 國分功一郎

「わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。生きることはバラで飾られねばならない」

暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。
答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。 著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。

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僕の思考の源泉とも言える本。分厚いし「倫理学」という題名に怖気付く気持ちもわかりますが、わりと読みやすい本だと思います。消費と浪費の違いや、暇との付き合い方など、きっとあなたの価値観を大きく変える一冊だと思います。闇雲な成長志向や資本主義に疑問を抱く方には特におすすめです。

【愛するということ】 エーリック・フロム

愛とは、何よりも与えることであり、もらうことではない 。

愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に餓えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、名誉、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。
愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。

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「愛」というテーマを正面から扱った古典。翻訳特有の読みにくさはありますが、読んでいくうちに慣れてきます。「愛」は技術であり、努力して身につけなければならないと言うこと、「愛」は受け取るものではなく、自発的に与えるものだという2点を軸に、「愛」の本質を語っていきます。

【ファスト教養】 レジー

『教養とは自身の精神を豊かにし、学びたいから学ぶものである』

社交スキルアップのために古典を読み、名著の内容をYouTubeでチェック、財テクや論破術をインフルエンサーから学び「自分の価値」を上げろ───このような「教養論」がビジネスパーソンの間で広まっている。
2000年代以降にビジネスパーソンから支持されてきた言説を分析し、社会に広まる「息苦しさ」の正体を明らかにする。

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近年の「成長」「ブランディング」「自己研鑽」に疑問を向ける一冊。そのような行動で身につくのは「ファスト教養」であって、本物の教養ではない。効率化やコスパ・アウトプットの重視など、最近の流れに疲れてしまった人、疑問を持つ人におすすめしたい一冊です。


以上、8冊をまとめてみました。ジャンルもタイプもバラバラの8冊ですが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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