Q. ニキビが治りません

A. 刺身と納豆をやめてみましょう

「皮膚科で治療していますがニキビが治りません」
「ストレスのせいかニキビが治りません」
「ニキビかどうかわかりませんが肌荒れが治りません」
といったご相談をよく受けます。

とある患者さんとのバイオレゾナンス医学診療の一コマです。

患者「先生、皮膚科に長く通ってるんですけど、なかなかニキビが治りません」

私「う~ん、食事療法はやってますか?」

患者「はい、言われたとおりに小麦と乳製品と酸化しやすい油を摂らないようにしてます」

私「ココナッツオイルは使ってますか?」

患者「もちろん!」

私「寝室のお掃除もやってますか?」

患者「たまに忘れることはありますが、ほとんどやってますよ」

私「ほとんどって週に何回ですか?(つい突っ込んで聞いちゃうんだよな~)」

患者「週に・・・4~5回くらい」

私「まあいいんじゃないですか」

患者「・・・皮膚科で出された飲み薬も塗り薬も使っているのになかなか治らなくて、あとは何が悪いんでしょうか?

私「いいですね~、病気の原因は何か?っていう質問ですよね」

患者「はい」

私「まずはその疑問をもつことが大事です」

患者「はい(早く原因を教えて!)」

私「じゃあゼロ・サーチでみてみましょうか」

患者「お願いします!」

私「う~ん・・・ピロリですね」

患者「ピロリって、あの胃にいるピロリですか?」

私「胃だけにいるって決めつけたのは人間ですけど、どこにでもいるんですよ~」

患者「えっでも昔胃カメラしたときにピロリがいたんで、除菌してもらいましたよ」

私「生もの食べてるでしょ?」

患者「いや、先生に言われて果物は低温調理してるし、野菜も生では食べてませんよ」

私「刺身は?」

患者「・・・たまに食べます」

私「納豆は?」

患者「・・・大好きです。毎朝食べてます」

私「じゃあ、まずは刺身と納豆を控えてみてください」

患者「・・・刺身にはピロリがいるって以前聞いたことあるからわかるんですけど、納豆は体にいいはずですよね?」

私「納豆が体にいいなら、ニキビはすでに治ってるはずですよね?(極論で詰めてみる私)」

患者「う~ん、まあ・・そうかもしれないけど、ってことは納豆にもピロリがいるってことですか?」

私「はい、まあ正確にはゼロ・サーチで波動的にみたら、そのように推定されるってことです」

患者「じゃあ、納豆は食べちゃだめなんですか?」

私「低温調理してもらえば、食べてもいいですよ。でも付属のタレにもピロリがいる(と推定される)んで、そのまま使わないようにしてくださいね」

患者「・・・わかりました」

私「そもそも、それってニキビじゃないと思いますよ」

患者「えっ、じゃあなんですか?」

私「酒さだと思います」

患者「しゅさってなんですかそれ?」

私「帰ってから自分でインターネットで調べてみてください」

患者「・・・はい」

私「とにかく、ニキビと似ている酒さっていう病気があるんです。その原因のひとつがピロリ菌って言われてるんです」

患者「・・・そうなんですね」

私「ピロリ菌は胃がんだけじゃなくて、慢性の皮膚病(じんま疹など)にも関わっていることが報告されています。皮膚科の先生ももちろんご存じなのですが、ピロリを簡単かつリアルタイムに調べる方法がなかったり、血液検査や胃カメラでわかるレベルじゃないことも多いので、こうやって推定するしかないんですよ」

患者「わかりました、じゃあ言われたようにやってみます」

私「やってみてください。いちおう漢方薬を出しときますね」

患者「お願いします」

私「お大事に~」

ヘリコバクター・ピロリの感染経路は不明(もしくは土壌・井戸水・沢水)とされていますが、バイオレゾナンス医学では生水や生もの(刺身・果物・生野菜など)を介して体内に侵入することがわかっています。便などで体外に排出される方はいいのですが、そのまま体内にとどまると、胃炎を起こしたり、胃以外の臓器に炎症やアレルギー反応を引き起こす原因のひとつになります。

「ピロリと皮膚病ってほんとに関係あるの?」と思ったそこのあなた。

あるんだな~これが。

ヘリコバクター・ピロリと皮膚疾患:利用可能な文献の包括的レビュー

C Guarneriら
メッシーナ大学バイオメディカル、デンタル、モルフォロジー、ファンクショナル・イメージング科学科、メッシーナ、イタリア

【要約】
ヘリコバクター・ピロリは、約30年前に初めて同定されたグラム陰性細菌で、一般に胃炎や消化性潰瘍の主要な病原体と考えられています。その後、いくつかの消化器疾患や消化器外疾患に関連していることが判明しています。また、ヘリコバクター・ピロリは、慢性蕁麻疹、酒さ、扁平苔癬、アトピー性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、白斑、皮膚原発MALT型リンパ腫、サブラミナデンサ型線状IgA水疱症、皮膚原発辺縁帯B細胞リンパ腫、皮膚T細胞偽リンパ腫など(ただしこれらに限らない)の多くの皮膚病と関連している。2020年9月までの文献によると、明確なエビデンスが存在するのは、言及された関連性の一部のみであり、大半のケースでは、データは対照的であるようです。このレビューの目的は、このテーマに関する利用可能な研究を要約し、考えられる結論を導き出すことである。これらの関連性の妥当性や関連性を評価するためには、さらなる臨床研究や実験室での研究が必要であり、また、根本的な発症メカニズムにおけるHelicobacter pyloriの役割の可能性もあります。

Eur Rev Med Pharmacol Sci.2020 Dec;24(23):12267-12287.


と、いうわけで

さぁ、食事・生活改善しましょう!

~オンライン講座もやってま~す~


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