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支援に必要なものと、仕事に必要なものと、人生に必要なものは、同じかもしれない
以前、支援に必要なものは想像力ではないか、という話を書いた。
そうしてまた、(クリエイティブな)仕事にも想像力が必要だとよく言われているようだ。
例えば、現状があって、現状で満足していたり、みんなが、これで仕方がない、これしかやりようがないと思っているようなことでも、何かあるんじゃないか、こうすればもっと良くなるんじゃないか、ということを考え続けて形にすること。
それが(もの作りでなくても)、新しい世界を切り開くクリエイティブな仕事なのではないかと思う。
支援の現場でも、話を聴きながら、「この人はこれが向いているんじゃないか」「本当は、この人はこれを伝えたいのではないか」「これを言ったら怒られてしまうかもしれない、それでも、伝える必要があるかどうか」を常に考えながら仕事をしている。その意味では、人間を相手にする以上、支援というのはクリエイティブな仕事だと思っている。
クレーム処理というのも、相手の話を聴き、主訴をつかまえ、それに対して自分(たちの会社が)何ができるのかを考えるという意味では、きわめて支援に近い仕事だと思う。
実は今年のそうめん大会でクレームがあった。
そうめん流しに使う水を受けるためのおっきい子ども用ビニールプールがあって、それに足で踏むポンプでシュコシュコ空気を入れるのだが、大人がやってもしんどく、軽く3時間くらいかかってしまう代物なのだ。
実はこのクレームは、去年もいただいていた。
そして、「来年は電動ポンプを」と言いながら、当日になるまですっかり忘れていたのだ。
「申し訳ない」と交代でポンプを踏む人に謝りながら、今年はすぐに買おうと思った。そして、Amazonで注文し届いた。表題の写真はそのポンプの写真。
来年のそうめん大会まで、このビニールプールは使う予定がない。それでも、さっそく動作確認をした。ちゃんとふくらまなければ、買った意味が無いし、来年また迷惑をかけてしまう。
当日になって動かなかったら、ポンプの注入口の形が違って入らなかったら、初期不良だったら。そういうことを想像すると、テストをしないではいられない。早く買っておけば、そういった不具合にも対処できる。
だから、早く買って、テストをして、安心する。
結果は良好。
来年はそうめん大会の2週間前にはテストをするだろう。
1年の間に、ビニールが劣化して破けているかもしれないし、ポンプが動かないこともあるかもしれない。だから早めにテストをして備える。
神経質だと笑うかもしれない。
それでも、多くの人が楽しみにしているイベントを主催する側としては、できる準備はしておきたい。
これから先の世の中がどうなるかなんて誰にもわからないとよく言われる。
それを聴くたびに思う。
本当はずっと前から、先の世の中なんてわからなかったんだよ。
おそらくは、有史以来ずっと。
それでも、想像し、備え、最善を尽くして、それでもだめだったときは、笑ってくれる仲間と一緒にいたいと思う。
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