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金子みすゞの生れ故郷・仙崎 取材レポート④松浦商店のこと
今回は、「お忙しいのに悪いかな」と寄るのを遠慮してしまったのですが💦
2010年、金子みすゞのお墓のある遍照寺の本堂で『空のかあさま』という一人芝居をさせていただいた時、松浦商店様には大変お世話になりました🙏
今は、お店としては機能してないけれど、商品はセンザキッチンや宇部空港で販売されているそうです。
ふぐの茶漬け、雑炊、燻製、焼きふぐ、みりん干し等のふぐ加工品は、お父様が元祖なのですって!!!
そして何とお祖父様は、金子みすゞが『鯨法會』という詩に書いた”濱のお寺”浄岸寺の四男だそうな!!!
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みすゞが通った日曜学校は浄岸寺とされているので、お祖父様は、みすゞと顔見知り!!!
先日、岡村様とFBで繋がり、初めて聞くお話が満載💛
ところで、金子みすゞの家がやっていた書店は、その後”魚秀”というお寿司屋さんになっていました。
隣には、『角の乾物屋の』という詩にも謳われている酒屋がありました。
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現在の金子みすゞ記念館は、その酒屋を壊して建てられたのです。
記念館は【生家を復元】と偽っていましたが、よほど叩かれたのでしょう、言わなくなりましたね。
生家は、ココではありません。
まして復元でもありません、酒屋を壊して拡張したのですから。
復元とは、元の通りにすることを言うのですよね!!!
みすゞの見たままの風景は、こうして失われたのです。
松浦商店の女将さんは忍びなくて、酒屋の廃材から使える部材を集めて、【錦町商店】を始めました。
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今は閉めてしまっていますが。
2009年、公演会場の下見と打合せに行った時、【錦町商店】で若布結びをいただいたのは大切な思い出です。
若布結びは、『極楽寺』という詩にも出てくる郷土食なんです。
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刻んだ若布をご飯に混ぜると思うでしょ?
そうじゃないのです。
握ったご飯を、刻んだ若布の上で転がしてまぶしつけるのが若布結びなのです。