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【LINEコラム】痛みのタイプ別対処法(2021.06.03&06.10配信)

こんにちは。
『心と身体の健康が第一』なキャリア構築と組織経営で健康寿命を延ばしたいライフデザイントレーナーの丹後友里です(@LDT_ytango0630)。

前回のコラムでは『ストレッチをする時に意識して欲しいこと』などをお伝えしてきました。

日頃から身体の使い方を意識して動かしたり、ケアすることはもちろん大事なのですが、それが間に合わなくて(あるいは予期しない形で)ケガをしてしまうことって結構あると思うんですよね。

そんな時は、『最初の初動』でケガの治り具合(予後)が変わってきます。

今回のコラムでは、
『ケガをしてしまった』
 あるいは
『身体に痛みが出た』
時の対処方法についてご紹介していきます。



まず、その『痛み』ですが、どういった『痛み』なのか。大きく2パターンに分かれます。

◎パターン①:慢性的な痛み
・長時間同じ体勢から動かした時の痛み
・長時間同じ体勢でいるとじわじわ出てくる
 などなど

◎パターン②:急性的な痛み
・何かにつまづいて足を捻った
・動かした拍子に何かにぶつけた
 などなど

パターン①の慢性の痛みの場合痛み方の特徴として『じわじわ』『ジンジン』など『鈍い痛み(鈍痛)』が、パター②の急性の痛みの場合は『刺された(刺す)』ような『鋭い痛み』が特徴的となっています。

この時、それぞれの痛み方で対処法を間違えると、文字通り『火に油を注ぐ』ことになってしまいますので、痛みを取り除くことをする時はまずその痛みがどっちなのかを考えましょう。




その上でパターン①の場合は、痛いところを温める』ことが有効です。

その理由は、『痛みの発生原因が血行不良』であることが多いからと考えられます(もちろんその他に水分不足やストレスなどの要因もありますが……)。

長時間同じ姿勢でいると血の巡りはゆるやかになり、身体の巡回スピードが落ちます。なので温めることで血管を広げて血の流れを良くしてあげると血の巡りが良くなります。

また、痛みには『脳に認識してもらうための順番』がありその順番を入れ替えることで感覚をコントロールすることができます。

『熱(あたたかさ)』というのは、脳では慢性的な痛みの『鈍痛』に対して上位に認識されるので、

温めている熱の刺激 > 腰痛の痛み
が表層に上がってくる

ことで痛みを鈍らせることができるので、痛覚の調整もできるようになります。



続いて、パターン②急性的な痛みの対処法について。

こちらは急性期の外傷処置の代表格である『RICE処置』についてご紹介していきます。『RICE処置』とは、ケガをした時に、患部の出血や腫脹、疼痛を防ぐことを目的に

◎痛いところを安静にする
 【Rest】
◎氷で冷やす
 【Icing】
◎弾性包帯やテーピングで圧迫する
 【Compression】
◎痛いところを高く上げる
 【Elevation】

を行う対処法で、それぞれの頭文字をとって【 RICE(ライス)】と呼んでいます。

【出典】日本整形外科学会『スポーツ外傷の応急処置』
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/athletic_injury.html

↑のページでは『スポーツ外傷』と掲載されていますが、基本的にスポーツ以外で起きたケガでも同じ対処をします。

この中で特に一番重要なのが【冷やす】ことです。

よくぎっくり腰になった方が

「もともと腰痛持ちで温めると良くなるから、温めた方がいいのかと思って……」

患部を温めてしまった結果、痛みが増悪し重症化してしまうケースが多々あります。

それが、先にお話した『火に油事案』です。

また、これらの見分け方には痛み方の他に、

【 ケガをした時期 】

も参考・目安として挙げておきます。

◎痛めてから即時~3日以内:急性期
◎痛めてから3ヶ月以上:慢性期

【例外】
 ずっと前から痛かったけど特に最近(3日以内に)痛みが増した
  ⇒ 急性期(何か増悪する要因が直近であった)
    と判断します。

いかがでしたでしょうか?
日頃身体に起こる痛みについて少しで理解が深まったようであれば幸いです。

【痛みの種類と痛め方によって対処法が違う】

ということ、しっかり覚えておきましょう。



また、併せて痛みをより早く取るために活用する【 湿布 】についても小ネタをご紹介しますね。

湿布の正式名称は【 経皮吸収型鎮痛剤 】。

簡単に言うと

【 皮膚から吸収するタイプの痛み止め 】

です。以前コラムで紹介した特級呪具『バファリン・プレミアム』と同じ痛み止めですね。

そんな湿布ですが、

「湿布って温かいのと冷たいのあるけど、どっちがいいの?」

とよく耳にします。これも結論から言うと

【 どっちでもいい 】です。

湿布のパッケージにはよく『温感』『冷感』などと表記されていますが、先も書きましたように、湿布は【 鎮痛剤 】です。

【 湿布自体に温めたり冷やしたりする効果はない 】

のでどちらでも好きな方をご利用ください。
ただ、そんな湿布をより効果的に使うポイントが2つあります。

◇◆活用ポイント◆◇
①湿布を貼った上から冷やす(Icing)
 ※急性的な痛みの場合

②『インドメタシン』などの鎮痛剤の含有量が多いものを使う

①は先ほども述べた『RICE処置』ですね。
湿布と一緒にすることで炎症や腫れを引きやすくします(さらに包帯などで固定するとより効果的)。

②については、市販の湿布が効きづらい理由は【 鎮痛成分が少ない 】ということにあります。安価で大量に入っているものほど、鎮痛成分がカスしか入っていなかったりしますので、箱の裏面にある成分表を見比べて鎮痛成分が多いものを買うようにしましょう。

最後に私イチ推しの【 特級呪具・最強の市販湿布 】を紹介します!

色んな湿布を使ってきた中で一番効果・効能を感じたおすすめの湿布です。ぜひ今後の参考にしてみてください。



今回も長々とお読みいただきありがとうございました!
少しでも皆さんの健康力向上にお役立てできれば幸いです。



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