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【LINEコラム】季節の寒暖差に負けない体温調節のコツと冷え対策(2021.12.02配信)

こんにちは!
世の中の方々が抱える不調を根本から改善し健康寿命を延ばして人生の充実をサポートするライフデザイントレーナーの丹後友里です(@tanchan0630)。

今朝起きて換気をすべくカーテンを開くと、視界いっぱいに広がった銀世界。床から足の裏を通して感じる冷え込み度合い。今日は全国的にも冷え込みが強くなるそうですね。

「これは底冷えしそうだ……(´・ω・`)」

今朝の第一声です。笑

こんな時期にもっとも感じる不調は『冷え』ではないでしょうか。

『冷えは万病のもと』

などはもうたいていの皆さんはご存知かと思います。知ってはいるものの、それが現実的な対策として功を奏しているでしょうか?

今日のコラムはその『体温調節(体温を保温する)機能を高める』コツと共に、体温調節を活かした冷え改善にについてお届けしていきます。

それでは早速今週のコラムに入っていきましょう!


皆さんは『体温調節』と聞くと最初にどんなイメージを持つでしょうか?
言葉の字面通りに受け取れば文字通り『体温を調節する機能』のことだと思います。

しかし、その体温調節には2種類あるのです。
それがこちら ↓ 。

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①自律性体温調節
 『身体自体が各細胞・神経が温冷感を感じ取り、
  それを脳に伝え、
  体内の熱(体温)のコントロールを行う』こと。
 【例】
  ①発汗:汗(水分)を皮膚に出し気化熱で身体を冷やす
  ②震える:筋肉を動かすことで熱をつくり出す

以前のコラムでも筋肉を動かす機能は身体を動かすだけでなく、栄養と水分の貯蔵庫であったり、熱(体温)をつくる動力源であることはお伝えしていますよね。

『寒くてガタガタ震えている・震えが止まらない』
という状態に嫌悪感を感じる方が多いと思いますが、身体機能(生理学)的な話をすると

今からだ冷えないように、
めっちゃ筋肉動かして熱作ってる最中なので

という感じ。なのであまり震えが止まらないことを悪いように捉えないで欲しいところです。

続いてこちら

②行動性体温調節
 『寒い → 厚着をする・暖房をつける』
 『暑い → 薄着になる・冷房をつける』
 気温の寒暖差を感じたらその差分を埋める(自分にとって快適な温度になるように工夫する行動を起こすことです。

こちらの方が馴染みがあると思います。
例えば、最近で言うと話題になっているのが『ホッカイロ』ですよね。
原油価格高騰で暖房費がかさむことから、寒さ対策としてホッカイロの購入が活発になっているのもまた『行動性体温調節』の一種です(購入して使えばの話ですが)。

という感じで①と②の相関を図にするとこんな感じ。

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また、最近の研究によると、【 外側腕傍核(★)】の機能が正常に働くか否かで温度感知機能に大きな影響が出るとわかったそうです。

外側腕傍核を介した温度情報の神経経路は、環境温度の高低の情報を伝達するだけでなく、それに伴う「不快感」「快適感」をも生み出す経路なのではないかと考えられるとか。

脳疲労で自律神経が乱れる(活性酸素で神経細胞が傷つき機能が低下する)ことでいろんな不調に陥りますし、体温調節にも脳神経の働きも影響しているとなると、やはり『脳疲労は大敵』ですよね。

脳疲労が起きることで外側腕傍核の働きが低下してしまうと「正常な快・不快の温度感」がわからなくなり、それが原因でその他の不調をきたしかねません。

ですので、やはり『脳を酷使する』ことをやめる=『脳を休める』行動をすること
もまたで体温調節の面でも良い影響が出ると思われます。

そんな脳疲労対策についてはこちらのコラムで紹介していますのでお時間ある時にでもご覧ください。

では実際に体温調節機能を理解した上でおすすめな冷え対策はというと……

①下半身の筋トレ(スクワット)やウォーキング
  ⇒ 人間の筋肉(全身)のおよそ70%が
    下半身に
あります。
    つまり、下半身を鍛えることは
    直接熱をつくる動力源の活性化になるので
    非常に重要です。

②『首』とつく場所を温める
  ⇒ 頚部(首)には太い血管
があります。
    頭に向かう唯一の血管ですので、
    ここを温めることで適切な温度感の熱が
    届けられ脳細胞も元気になります。
    また、手元・足元も温めることで
    不必要に身体の熱(体温)を外に漏らさない

    ことになるのでしっかり保温できます。

③ 湯船に浸かる(足湯もOK)
  ⇒ つい熱いお湯につかりがちですが、
    熱すぎるお湯は自律神経の活動を乱す
    要因に
なります。
    温度として40℃までにしましょう。
    その代わりに
    ◎お湯を貯める時はシャワーにする
     (スチーム効果で浴室も一緒に温める)
    ◎『高濃度炭酸』が入っている入浴剤を使う

    などして『お湯の温度に頼らない』
    お風呂の入り方
を意識しましょう。


いかがでしたでしょうか?
特別何か斬新なことをしなければいけない、ということではありません。
ましてや寝具や家具で保温性の高いものを購入する方や防寒対策用品に投資する方もいますが、自分の身体の使い方1つでも十分に体温を高めて調節する機能を向上させることはできるんです。

ぜひこの冬は『自分の身体を使った保温対策』を心掛けてみてはどうでしょうか?


【参考記事】


今回も長々と最後までお読みくださりありがとうございました。
少しでも皆さんの健康力向上にお役立てできましたら幸いです。



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