破天荒な父。父の豪快料理
僕と父親の、破天荒で少し笑える話です。
■■■ 父の豪快料理 ■■■
父はたまに料理をする。得意料理は肉雑炊だ。
出汁と塩を入れ、ご飯、牛肉を混ぜるだけのシンプルな料理。
でも、どこの一流レストランよりも美味しい料理を作る。
ただ、それだけでは終わらないのが父だ。
通称「父ちゃん鍋」と呼ばれる相撲部屋にあるような大鍋を用意し、鍋いっぱいに作るのだ。
そして公園に持って行ってホームレスに振る舞う。
もちろん愛車のジープ(戦地で走ってそうな4WD小型オープンカー)に鍋を積み、迷彩柄の軍服と帽子をまとい、マシンガンを背中にかけ、西部警察のようなふざけた角度のサングラスをして、公園まで運んで振舞うのだ。
石原軍団の炊き出し(軍事バージョン)みたいになる。もちろん僕も同じ格好なので軍団の一員扱いだ。
1時間ぐらい経つと警察がやってきて解散となるのがいつものオチである。
父からは石原軍団の優しさを学んだ。
続く
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