【さみしくない1人鍋】ワンカップで作るスタンディング岩津ネギ鍋
久々のレシピ投稿。
いやはや完全に鍋のシーズンが来ている。窓から外を眺めるとしぐれていて寒そうすぎる…。今日のウォーキングは遠慮しておこう。
ぽちゃぽちゃとしている私だが、冬になると手の甲はただひたすらに霜焼け。でかくて太い手だから霜焼ける範囲も広い。
でも私は知っている。手がこうなりだしたら鍋をしろという合図だと。いや、ちゃんとケアすべきではあるのだが。おじさんになってますますスキンケアに疎い。
鍋といえばネギであり、ネギといえば兵庫に住む私にとっては岩津ネギである。スタッドレスタイヤに替えに行かねばという喫緊の予定の蓑を被って出かける。オートバックス様に車を預けている隙に徒歩で行ける産直市場で岩津を買った。岩津とともに車を引き取る。
それから数日、鍋以外にもたくさんのネギレシピを堪能した。そして今日、ついに鍋だ。どんな鍋にしようか。
キャンプ用に温めていた香住鶴のワンカップがある。12月中に一度キャンプをしたかったが難しそうだ。ええい、これを使って鍋を作ってやれと思い立ち、キャンプ用の鍋を片手にキッチンに向かった。
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この鍋以外にもたくさんの岩津ネギ料理を作りました。ぜひこちらからチェックしてみてください。
整然とネギが並んでいる。だから1人鍋でもなんだかさみしくない。
1人鍋。1人焼肉よりも私はなんだかさみしい気持ちになる。温かい食べ物の象徴といえば鍋だ。もくもくと湯気を上げ、ハフハフとみんなで食べるもの。だから1人という侘しさとのコントラストが際立つのだろうか。そもそも冬というだけでさみしいし。
でもこの鍋ならさみしくならずに済む。なんたってネギが立ち並んでいるから。見た目って大事だ。立ち並んでいたらちょっとうれしくなるもの。
お花の人参なんかが入った華やかなものはかえってさみしくなるから、ネギが立っているくらいが1人鍋にはちょうどいいのだ。
味付けは塩のみで、具材は岩津ネギと鶏もも肉のみ。適当に煮たって十分おいしくなるはずだが、シンプルだからこそ下処理に手間をかけてみた。しゃんと立っているネギの隣にはちゃんと下処理された鶏がしっくりくる。
材料
材料は超シンプル。ネギと鶏のみ。味付けも塩だけ。あとは日本酒のコクだけでおいしく仕上げていく。1人でネギを2、3本食っちゃう。
作り方
難しいことはなにもない。ただ時間と手間をかけるだけ。手間をかけるだけでさみしさも薄れていくと思っています。
日常的な料理として楽しむときはもっと簡単でOK。でもあえて時間をかけたいとき、丁寧に何かをしたいときってあるじゃない。心がざわざわする日にはこんな料理を作ってほしいと思います。
レシピのポイント
鶏肉の下処理
ネギの長さと量
鶏肉の下処理
私だって普段はこんなことしません。なんなら鍋といえば市販の鍋つゆに適当に具材をぶち込んで煮込むだけのことが多い。
学生時代などは頻繁に鍋パをした。そのまま雑魚寝をして4時くらいに目が覚める。ちゃぶ台に足を突っ込んで寝ていた私は起き上がったら目の前に膜の張った鍋があった。しばし無言で見つめたあと「食べ切らないと」とコンロを点火して1人で食べる。鍋といえばそれです。
でもこだわるときはこだわる。下処理をちゃんとするとシンプルな料理でも特別に感じられます。映える料理はみんなに特別に思われますが、みんながそう思うならそれはもう特別じゃないじゃない。
見た目ではわからない実際に作った者だけが感じられる特別さ。そっちのほうが価値があると思ってます。というか本当に手間をかけたらおいしくなるんだから。
ネギの長さと量
もうこの鍋に一番大事なことは味よりもネギが立ってること。いや、味もちゃんとうまいんだが、ネギが立ってないと違うのだ。見た目悪くても味は一緒と言うが、いやこの鍋に関してはネギが立ってないとまずくなる。
ネギをスタンディングさせるには鍋の深さにあった長さにネギをカットする必要があります。まず1本、鍋の深さに合わせて切ってみましょう。あとはそのネギの長さにそろえて切っていくだけです。
ネギの量も大事で、ぎゅっと鍋に詰め込まれていないと立ちません。だしを入れる前には立っていてもだしを注いだらぷわぁんと浮いてきます。鶏肉とネギの白い部分を入れて隙間があいている場合は、ネギの青い部分で隙間を埋めるのもひとつの方法です。
ほかの岩津ネギレシピも結構自信作。ぜひ一度作ってみてください。