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ダイソー石粉粘土で花瓶をつくって生けてみた
2025年。やりたいことリスト、作成。
その中のひとつ、「花のある生活を送る」。
まずはお花を用意するより、先に花瓶が要るなー。
精神科デイケアで陶芸をしている私、次なる作品は「花瓶」か!?
ところが問題発生、体調が悪く陶芸どころではない。
仮にできたとして、「花瓶ってどんなだ??」
別の日、ひたすら検索する。
笑、イマドキ「花瓶」って言わないのね。
「フラワーベース」って言うのね。
“フラワーベース”で再検索。
ふむふむ。実にいろいろある。
存在感ある大きなもの、草花でも飾れる小さなもの。
口が2つもある個性的なもの、理科の実験器具より器具らしいスタイリッシュなもの。
ひとつだけわかった。
私の陶芸技術ではあまり作れない、ということ。
手びねり、とか、手回しろくろ、とか、そんな名前のやり方で陶芸をしているが、
この手法だと、上がすぼまった形は作成しにくい。花瓶フラワーベースは、基本的に上がすぼまっている。
これは買うしかないのか。。。
念のため、“フラワーベース_手作り”で検索する。
すると自動で“フラワーベース_手作り_粘土”と表示される。
迷わずそれをタップして、複数のサイトを流し読みする。
得た情報はこんな感じ。
・石粉粘土、オープン粘土などの粘土を使うとよい
・石粉粘土は100円均一ショップ(ダイソー)でも売っている
100均で買える!? いいじゃん。
でも「石粉粘土」ってなに? 初耳すぎる笑
わかりやすかったサイトはこちら
石粉粘土とは、乾燥すると石膏や陶器のように硬くなる特徴がある粘土のことです。石を細かい粉状にしたものに接着剤のような薬品を混ぜた粘土であることから、「石塑粘土」とも呼ばれています。セリアやダイソーなどの100均でも販売されているので、手軽に手に入れることが可能です。
石粉粘土は乾燥後でも、粘土同士の接着や、彫刻刀・デザインナイフで削って模様をつけることができます。自由度が高く、強度も強いためアクセサリーやフィギュアなどのハンドメイド作品作りにおすすめです。
陶芸に似てる…!! そう思った。
100均一ショップ(ダイソー)行ってみたいな。
なになに?買い物行く? ぜひとも行きます!(タイミング良すぎ)
売っているかな? どうかな?
…ありましたー!!!
石粉粘土は水に溶けやすい、とも学んでいたので、水を溜める部分としてプラスチックコップも購入。
さっさと帰ってきて、用意、用意♪
の前に、イメージ図、描いておかなきゃね。
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要は、六面体みたいなフォルムがいいかなーって。
ダイソーで買ったものがこちら。
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石粉ねんど×2
プラスチックコップ
自宅で用意したものがこちら。
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クリアファイル←粘土板の代わり
綿棒ケース←水入れの代わり
絵筆・・・粘土に水をなじませる
カッターナイフ・・・粘土を切る
竹串・・・粘土を切る←あんま向いてなかった
木工用ボンド・・・プラスチックコップ/アルミホイルと粘土をひっつける
アルミホイル・・・芯材として。かさ増し。
下準備
・綿棒ケースに水を注ぐ
・プラスチックコップに付いているものを剥がす
本題
①アルミホイルを適当な長さに切り、1個丸める。また適当な長さで切ったものを正方形に折り畳む。これは2個つくる。
②アルミホイル(正方形)→アルミホイル(球体)→アルミホイル(正方形)→プラスチックコップの順でボンドでくっつける
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③石粉粘土を袋から取り出し、水と混ぜてよくこねる。
④プラスチックコップ(&アルミホイル)にボンドを付けてから、石粉粘土を付ける。薄く均一にのばしながら。
〈ポイント〉
底は平らにしたいので、粘土少々をまんまるに丸め、上から手のひらでトントンと広げるつもりで叩く。この部品とアルミホイルをひっつけると安定した底を作れる。(陶芸の知識より)
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この時点で1袋使いました。
⑤石粉粘土2袋目開封。また水とともによくこねる。
⑥粘土の塊を少し残しておいて、6等分する。(半分に割ったものを3等分する。)
⑦絵筆の持ち手部分を綿棒として⑥をそれぞれ伸ばす。同じ形になるように、カッターナイフで切っては貼り付けて、をしながらパーツを作る。
⑧④の母体に絵筆で水をつけてから⑦のパーツを馴染ませながらくっつける。
⑨残っている粘土でフチ部分に厚みを出す。(粘土を紐状にし、フチを1周させてくっつける。)
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⑩わずかに残った粘土で形を微調整、粘土と粘土の境目を指で消したり、ひび割れてきた部分を水をつけて直したり。
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※しっかり乾かしてねー。
着色
別の日の話。
石粉粘土は水に溶けやすいので、水彩絵の具は不向き。の予習を思い出す。
懐かしい美術道具を漁り、アクリルガッシュを見つけ出す。
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追加で準備したもの
・アクリル絵の具
・アクリル絵の具に向いたパレット(洗い落とすことができないため)
アクリル絵の具は、油絵と同様、不透明水彩なので、塗って気に入らなかったら乾いた上から塗り直すことができる。
以下、血迷いながら、完成までの道のり。
まずは、全体を白で塗り、下地をつくったつもり。
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次に、淡いピンクを入れてみる。
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フチ部分を濃くしたい。
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濃い部分と淡い部分の間はグラデーションにしたいのだが…。これがうまくいかない。
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でもここから急に波にのりだし、上から下へだんだん淡くなるように仕上がる。
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最後に、アクセントを足す。白でダイヤ模様を入れる。
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感想
石粉粘土、やっぱ紙粘土とは違うね。硬い。
陶器、というより、石膏の方が近いと思った。
とはいえ、330円(石粉粘土+コップ)+あるものでここまで没頭して完成できたのは上出来ではないか?
本題に戻り、
そうそう、花瓶フラワーベースよりメインのものを用意せねばっ!!
まだお花屋さん、あいている。
行こっか? やめとこうか?
しばし格闘し、行くことに決めた。
これからお世話になる(つもりの)お花屋さん。
お世話になるのだから、ためらっても仕方ない。
散歩がてら歩いて出かける。3本買う、とだけは決めた。
なんて言おうか?
歩だけすすみ、答えはみつからない。
着いてしまった。
「いらっしゃいませー♪」 笑顔で出迎えてくれる。
「こんにちは、あの…その…」 なんだっけ?
「あの、初めて花瓶を用意したんです。それでお花を飾ってみたいなーって思っているんですけど…」
あー、花瓶って言っちゃった。
それから店員さんは丁寧に、花瓶の大きさはどのくらい?とか、みなさんこちらから好きなものを選んで行かれるんですよ笑とか、やさしく教えてくれた。
迷ったので、思わず
「ピンク系で塗ったのでこのピンクのやつと、あと2つ似合うの、選んでもらえませんか?」
自作ってこと言っちゃった、まっいっか。
購入したのは
・ガーベラ(ピンク)
・カーネーション(赤)
・なんとかフラワー(みどり)
たったの3本。
くるくるくるっと細く紙でとめられたもの。
とても花束とは呼べない。
でもガーベラには保護フィルムが付いているし、「お気をつけてお持ちくださいね」と言われたし、
とにかく私には重く感じた。そして愛おしい気持ち、初めてのお花屋さんをクリアできた嬉しさ、もし小学生だったらスキップしてただろう。
早速、フラワーベースに生けてみた。
ピンクが想像以上に、似合っている。
初々しい感じが出ていていいか〜!
来月もお花屋さんに行けるといいな。
陶芸で好みのフォルム、出せるといいな。
今月は、このお花とフラワーベースでニコニコしよう。
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