女性リーダー増で真の「Live Your Life」を実現したい
広告コピーに見る「働き方」の変化
「今どき大事なのは、働きやすさでしょ。」「仕事で大事なのは、やりがいですよ。」ーー駅の構内を歩いていたら某大手転職サイトの広告コピーが目に飛び込んできました。
「時代が変わったんだなぁ」。そう思いました。正社員の転職サイトのコピーで「やりがい」はともかく「働きやすさ」を訴求するって10年20年前には考えられなかったことではないでしょうか。
私はWaris(ワリス)という人材サービス企業を2013年に仲間と共同創業して11年になります。
私たちのビジョンは「Live Your Life すべての人に、自分らしい人生を。」。創業したころは4割以上の女性が第一子出産を機に離職していて、女性にとっては「働き続ける」ことが決して「普通」ではありませんでした。
「働き方改革」という言葉も生まれる前で、長時間労働のなかでライフとキャリアの両立に不安や葛藤を感じる女性たちが周囲にはたくさんいました。
「女性たちが生き生き働き続けられるような社会にしたい」
「多様な生き方・働き方の選択肢をつくることで女性の幸せなキャリアに貢献したい」ーーそんな想いを抱えて会社をつくりました。
それ以来、フリーランスやリモートワークなど働く時間・場所の自由度の高い仕事を2000名を超える方々にご紹介してきました。
多様化する個人のキャリア観、政府による兼業・副業推進の動き、またコロナ禍による働き方の変化はすさまじく、フリーランスやリモートワークのような働き方は決してめずらしいものではなくなってきています。
「リモートワーク」「週休3日」…多様化する働き方
私たちが創業した当時は「在宅で働きたい」「週3~4日程度のボリュームで働きたい」というと、「じゃあ、フリーランスになるしかない」といった感じだったのですが、最近では正社員であっても「リモートワーク可」の求人が少なくありませんし、週休3日制度を取り入れる職場もじわじわ広がりつつあります。
(参考記事: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD022HJ0S3A101C2000000/ )
私たちWarisは「働き方軸」で多少なりとも女性の「Live Your Life」実現に貢献してきた自負があります。ただ私は最近になって「働き方軸」を大切にしつつも、その先へ歩みを進めたいと思うようになりました。それが「ジェンダー平等」です。
ちょっと唐突感がありますかね?でも、私の中ではパチっとスイッチが入った出来事がありました。
そもそも「ジェンダー平等」とは?
そもそもジェンダー平等とは、「ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること」をいいます(内閣府資料より)。
先日、私たちの会社では国際女性デーにあわせてジャーナリストの白河桃子さんをゲストにお招きして「女性版骨太の方針を達成するために今できる事」と題したウェビナーを開催しました。このウェビナーで白河先生がおっしゃっていたことでとても印象的なことが以下です。
(イベントレポートはこちら: https://waris.co.jp/23271.html )
==引用
「企業の皆さんがいま一生懸命取り組まれていることは女性活躍だと思います。女性を活躍させなければならない、と様々な目標を掲げ、施策を実行してみるも、女性たちの意識のせいにして止まってしまっていることもあるのではないでしょうか。
グローバル価値基準のジェンダー平等の視点とは、『本来人口比で男女は半々である。では、なぜここに極端な男女比があるのか』という【ジェンダーレンズ】の目線を持つことです。
この視点から、なぜ女性が少ないのか(男性が少ないのか)のハードルを見つけて、解消していくところが一番重要となります。(以下略)」(白河さん)
==引用終わり
Live Your Life実現にはジェンダー平等が必要
私たちの会社が「Live Your Life」というビジョンを掲げて10年以上にわたり活動してきたことはすでに前段にお伝えした通りですが、私は白河さんのお話を聞いて「真のLive Your Lifeのためにはジェンダー平等の実現が必要だ」と強く思いました。
ジェンダー平等ーーつまり「ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること」の実現なくして、本当の意味での「自分らしい人生」の実現はないからです。
Warisが目指す未来:女性リーダーを増やし好循環をつくる
こうした思いから今年度からWarisとして新たな取り組みに挑戦していきます。
これまでは女性たちにフリーランスのお仕事をご紹介することで「スキルと経験を活かしてプロとして生きる」選択肢をご提供してきました。また3年前からは女性役員の紹介サービスを立ち上げ、意思決定層の多様性推進に尽力してきました。
今年度からは女性管理職として仕事を通じてもっともっと成長したい女性たちと企業とのマッチングに取り組んでいきます。
実際に「管理職を経験した女性の約7割が、その経験を、人生の中で肯定的に受け止めている。」といった調査データもあります。(引用元: https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=78136?site=nli )
これまで多くの女性たちのキャリアに寄り添ってきた経験からリーダー経験が女性たち自身の人生を豊かにすると私たちは信じています。
女性リーダーが増えると、以下の好循環が生まれます。
女性リーダーが増える⇒女性のロールモデルが増える⇒女性が励まされ勇気や希望を持つ⇒女性がリーダーシップを発揮しやすくなる(自分らしい人生)⇒女性リーダーがさらに増える
すべての人が自分らしい人生を歩める社会へ!
とはいえマネジメント層に立つ女性は社会ではまだ少数派。孤独感や経験不足に不安をおぼえる女性が多いのも事実です。
こうした意欲的な女性たちのつながりを強化しともに学びあえるようなコミュニティも今後立ち上げていきたいと考えています。また自身を知り、自分の意思(Will)を明確化し、より「自分らしい人生」に近づけるような伴走支援も強化していくつもりです。
なにかご一緒できることがあればお気軽に声をかけてください!
ともに活動する仲間も募集しています(https://recruit.waris.co.jp/jobs2 )。
Warisはジェンダー平等社会の実現と、すべての人が自分らしい人生を歩める社会を目指します。