台湾ひとり研究室:翻訳編「#34こ、これは最強⁉︎ 新たに見つけたデータライブラリーのお知らせ。」
前回の舌の根も乾かぬうちに、最強か!?という調べ物サイトを発見しました。使い始めたばかりですが、早速、ご紹介しておきたいと思います。
戦前と戦後を跨いで調べたい
改めて触れておきますが、《大港的女兒》は戦前から戦後の台湾史、日本史にかかわる時間軸が流れる作品です。前回ご紹介した日本統治時代の史料だけでは、全く十分ではありません。とりわけ戦後台湾の状況がどうであったか、やっぱり確認する必要があります。
戦前台湾に生まれた方のライフヒストリーについて修士論文を書いた時、戦後の史料として取り上げた文献は主に登場人物ご本人か、ご家族が著した書籍でした。あとはご本人含めた関係者の証言や論文、書籍が中心になりました。ただ、修論では戦後はご本人が日本にいらして、日本での出来事が中心になったので、日本で調べ物をする、というのは間違っていなかったと思っています。
《大港的女兒》の場合、1955年まで主人公は台湾にいますから、ある程度、戦後の史料を当たらねばなりません。はて、どうするか…と考えていた時、ヒントをいただきました。
自宅から貴重な史料にアクセス
勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15