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台湾ひとり研究室:翻訳編「#26台湾の翻訳作業で調べ物に使うツールは?」
台湾書籍《大港的女兒》 の翻訳者が、日本版の刊行前後の進捗をリポートしていく有料マガジンです。公開から1週間は無料でお読みいただけます。第26回は、台湾の翻訳作業で調べ物に使うツールをご紹介します。
ほとんど「知らない」といってもいい地点からスタートする翻訳作業にとって、「調べる」作業は必須です。言葉の訳はもちろん、舞台設定、位置関係、時代背景、職業、食べ物……作品に出てくる事柄は、何はさておき「まず調べる」に始まります。
今回翻訳を進めている《大港的女兒》 は歴史時代小説です。最初の舞台となるのは台湾南部の港湾都市、高雄。今では、台北からでも新幹線で1時間半。東京から電車で青梅へ行く所要時間です。高雄の市内にはライトレールがぐるりと走り、高雄の主要なスポットはそれで回れてしまいます。
物語は1930年代の高雄からスタートします。ざっと百年前ですから、新幹線もライトレールもなく、地名も今とは違います。そんなわけで、百年前の高雄には何がどこにあったかを確認しながら訳していくことになります。
ここでは本作に限らず、台湾史に関して調べたい事柄がある際、誰もが参照できるツールをご紹介していきます。私自身、普段から使っているものです。
それは何年?を知るには
勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15