【8月の食旅】美味しいはすべて茶色でできている
8月もまたバタバタしていて、月イチ食旅ができなかった。
「移住したら月に一度は「食」を目的とした旅をしようと思っていた」と言いつつ、早速2ヶ月連続で実行できなかったのは凹む。
でも、長岡花火を見て感動したり、松本出張で飲み友ができたり、大地の芸術祭会場・清津峡で嵐に見舞われたり、東京・蒲田のはしご酒で酩酊したり、高崎まで映画を観に行って終電まで飲んだり…と、振り返ってみると食を目的にはしていないけれど、なんだかんだあっちこっち行って刺激には恵まれた生活だった。
なので、8月の食旅記録は、目的にしたわけじゃないけど目的にしても良いなと思った3選。※東京除く
【1軒目】
2022年8月3日(水)訪問
ミヤウチショウガカレー研究所
新潟県長岡市宮内3-1-16
長岡花火を観に行った際、同行者に「行きたいラーメン屋がある」と連れて行かれた長岡駅のお隣、宮内駅。
駅前に3店舗展開するそのラーメン屋は、どの店舗も長蛇の列だったけど、比較的列が短く見えた製麺所を兼ねた店舗に並んでみた。
新潟には5大ラーメンと呼ばれるご当地ラーメンがあり、ここは長岡生姜醤油ラーメンが名物。約30分並び、食券を買い、カウンターに座って5分ほどで着丼したラーメンはスープより麺が好みだなぁという印象。
そして、結果的に、目的だった長岡生姜醤油ラーメンよりも、偶然見つけた「ショウガカレー」の方が好印象的だった。
ラーメンを食べて満腹にもかかわらず、気になったら止められない。
ライスを半分にしてもらって、はしごカレー!
生クリームで辛さを調整するカレー、国産米のターメリックライス、刻んだきゅうりのピクルス。全体的に優しい味で、真似できそうにない複雑味があるのに「スーパーで買える材料でしか作っていない。カレー粉はエスビー赤缶。」とのこと。
しかも、高校生がデートにも使えるファストフード店がコンセプトらしく、メニューを絞り(カレーとカレー大盛りしかない)低価格で提供している良心的な店だった。ライスが半分だったことあり、次は一皿丸々いただきたい。
【2軒目】
2022年8月14日(日)訪問
華陽麺坊
長野県松本市元町2-2-13 ヴィラ元町2 1F
天津出身のご主人と日本人の奥様が2人で営む町の中華料理店。そこで食べた夏限定の冷やし坦々麺とジャンボ餃子がかなり好みの味だった。
看板のデザインを見て正直期待していなかったのだけど(失礼)ご夫婦お二人の人柄なのか、のんびりした空気感の店は1人でも居心地が良く、味はもちろんのこと、今度はここで飲みたい!と思った一軒。名古屋で通っていた中華料理屋とちょっと雰囲気が似ていたというのも印象に残った理由。
通常の温かい坦々麺や、スパイス辣湯麺、麻婆豆腐も気になるけれど、松本駅からも浅間温泉からも少し距離がある。
ここで飲みリベンジできる日はいつなんだろう。
【3軒目】
2022年8月27日(土)訪問
栄寿亭
群馬県高崎市あら町7-1
高崎へ行くと言ったら勧められたカツ丼屋さん(本当は定食屋)。
正直、カツ丼か〜そんなに好きじゃないけどな〜と思ったけれど、行ってみてびっくり!開店10分前に到着したのに既に先客がいて、行列はどんどん伸びていく。
そして、営業開始時間5分前に開店するという人気店だった。
店内はオープンキッチンのカウンターのみ。
カツを延々と揚げるご主人、鳴り続ける電話(お弁当予約)の対応をしながら給仕してくれるお母さん、カツ丼B(玉子ひき)のため、鍋で玉子と出汁を煮立ててカツを沈めてはご飯に乗せるを繰り返しているスタッフ(息子さんかな?)…という美味しい様子を眺めていると、5分もしないうちにカツ丼(玉子なし)登場。
今時、カツ丼が450円…!!
価格もさることながら、コショウを効かせた柔らかい豚肉、和風だしが沁み込んだ衣、それをツヤツヤの白米に絡めて食べるカツ丼…美味しかった。
初訪問だったので名物のカツ丼Aをチョイスしたけれど、玉子ひきのカツ丼B(500円)も、開店5分後にお弁当予約の電話で売り切れてしまったオムライスも、なみなみ注がれたカレールウにちょこんと乗ったカツがより一層魅力的に見えたカツカレーも、ここであえてのハンバーグもエビフライも…すべてのメニューが気になる老舗の定食屋、栄寿亭(1919年創業)。
高崎には絶メシリスト(https://zetsumeshi-takasaki.jp)なるものも存在するし(栄寿亭は絶メシではない模様。やはり玉子とじ担当のスタッフは息子さんなのかもしれない)、これから高崎はいろいろ巡りたい。
というわけで8月の食旅記録は目的じゃなかったけど、再訪したい店。
タイトルにも書いたけど、改めて。茶色ばっかだな(笑)