見出し画像

「やりたいこと探し」では「やりたいこと」は見つけられないかもしれない


「やりたいこと」を探しましょう。


でも、やりたいことが見つからない。

そんな人は多いのではないでしょうか。


私もその一人でした。

「やりたいことを見つけたい」
「コーチングをしたら見つかるかも」

という淡い期待を抱いてコーチングを受けていた時があります。


でも、自分の中で「やりたいこと」に出会えた時、それはやりたいことという意識さえなく、自然に現れました。

そういえば、「これってやりたいことができている感じかも???」と今になって気づいたので、その過程でわかったことをこの記事でまとめてみました。

やりたいことの探し方についても最後にまとめているので、気になる人は最後まで読んでみてください!




「やりたいこと探し」では「やりたいこと」は見つけられない

正直言って、コーチングでは、やりたいことは見つけられません。

そういうとちょっと冷たいかもしれませんが。

そもそも、「やりたいこと」を意識すればするほど、「やりたいこと=〇〇」というように言葉で探してしまう。

言葉で探してしまうということは、「今世の中に存在するものの中」からしか探せないのです。

言葉で表現できるものと言うのは、「世の中で定義されて名前がつけられているもの」ですよね。

ということは、、、、

新しく開拓して見つける分野にあなたの本当にやりたいことがあるとしたら、、、、出てこないのです。


私もその一人。

コーチングを受けながら、「私が本当にしたいことってなんだろう?」とずっと考えてきました。

でも、それを考えるほどに何をしていいか分からない。
迷ってしまう。

今やっていることは正しいのだろうか?
本当にこれでいいのだろうか?

自分のやっていることを常に疑ってしまい、どんどん自分を信じられなくなっていく自分に気づきました。



まずは、やりたいことにつながる点を作ることから始める


その当時の私の「やりたいこと」の定義は何だったか?

というとこんな感じでした。

  • 自分の中でハッとひらめき、今の生活とは全然関係がないけれど、自分にぴったりなもの

  • 私はこのために生きている、といえるもの

  • 大好きで四六時中向き合えるものナンバーワン!


今となってみれば、この「やりたいこと」のイメージこそ、幻想に近いとおもっています。

自分が考えたこともないジャンルのことが好きだとわかるというのは、本当に、何かが「降りて」来ない限りは起きない。

ひらめくというのは、自分が持っていた点と点が何か加わることによって線になる、そんなイメージなのです。


だとすれば、、、点がないところに線は引かれないのです。



一方で、新たな点を開拓することで、線が作られることはあると思うのです。


だから、その意味では、やりたいことを見つけたいのなら、「点が増える行動」をしていったほうがいいのかなと思います。


小さくとも興味の湧くもの、気になっているものを調べてみる。

調べてみて、できるなら実際にやってみる。

やってみたことが今、つながることもあれば、しばらく経って、「あぁ、あれが私はしたかったんだ!」とひらめくことだってある。

もちろん、自分とは違うなというものにも出会うと思います。

でも、その無駄な部分を知ることで自分が本当に必要なことに出会えることだってたくさんあるのです。



「やりたいこと第一位」を探そうとすると難しくなる


「やりたいこと」という言葉は知らず識らずのうちに「人生で一番やりたいこと」に変換されているようにも思います。


それが、もし、たった数日で見つかってしまうとしたらびっくりです。


これは私の個人的なイメージではありますが「やりたいこと」というのは、その自分の時々で変わっていくもの、だと思っています。

だから、たった一つのやりたいことを探す必要もないと思っています。

やりたいことというのは

  • 今、自分の中で集中して取り組みたい(力をいれたい)と思っていること

  • いくつかあってもいい

  • 実は、小さな興味もきっかけになる

  • もしかしたら、既存の言葉では表現できないもの

というイメージです。


自分が生きてきた軌跡、考えていること、これからやってみたいこと、全てが材料になります。

そして、盛大に考える必要も、決めたからと言って「これをやらなくては!」と縛られる必要もありません。

「気の赴くままに進んでみたら行き着いた」という感覚でいいのだと思います。




「今の自分」を基準に探してみる

じゃあ、やりたいことはどうやって探したらいいのか?

この記事の結論です。

それは、
「今の自分を基準に探してみる」ということ。


今の自分というと、地に足をつけて、、、というイメージになっちゃうかもしれませんが、そういうことではありません。

でも、今の自分から、突然、ぶっ飛ぶというものも難しいと思います。

だから、今の自分の行動の中から自分にとって自然と集中できていること、楽しめていることを見つけるのです。


例えば、ライフコーチという私の仕事一つとってもそうです。

セッションは大好きですが、事務はあまり好きではありません。
発信はハマればほどほど好きになれますが、いつも書きたいかと言われればそうでもない。。。。


私の場合は、きっと人と関わったり話して行くことは好きですが、販売の戦略とかを考えると自分の思いが閉じてしまう。
その意味では、自分が日々感じたこと、人と話して感じていること、わかったことを自分の糧にして生きていくのがいいのだと思います。

このように、ライフコーチの仕事の中でも、得意不得意や好き嫌いがある。
そうした気持ちに向き合っておくことで、新しいジャンルに進出していくときにも、その特徴を生かした、自分ならではの生き方を選べるはずです。



自己啓発の中でも、「やりたいことを探すというより今を大事に生きています」という話もありますね。
それはまさに、今の自分の経験を見つめていくことで、何がいいのか見出していくということにもつながるのではないかと思います。


その「自分を見つめる」という過程では、コーチングがものすごく生きるのではないかな、と個人的には思います。


周りの人は見つかっているのに、自分は見つからなくて、、、と焦る必要はないのです。今の自分からもたくさんヒントがあります。

そのヒントを見つけつつ、自分が今なんとなくでもしたいことに目を向けてみる。
趣味でも、仕事でも、どちらにも関係なさそうなことでも、とにかくなんでもいいのです。

それを仕事にしたい、趣味にしたいと思ったら、そういう形にできるように未来の自分は考えるはずです。


未来の自分のために、の前に今の自分の事にも向き合ってみてほしいのです。

それが、やりたいことを探す一番の手がかりをもっているから。


今ふと思いついたあなたのしたいことは、なんですか?


いいなと思ったら応援しよう!

為近奈央│「普通は」から「私は」に変わるコーチング
頂いたチップはスキルアップのために使わせていただきます!

この記事が参加している募集