【ifを仕掛けられる製作者は神】
シナリオ作業をろくにしないシナリオライター、たまやまです。
そんな私は長編SRPGのシナリオ(本編40万字程度)を既に書き上げ、現在は相方の作業補助に邁進しており、実情はリストラされた無職と言っても過言ではありません。
弊サークルの金魚のフンとして誇りを持ちながら作業しています。
きたねえ例えからの繋ぎで大変恐縮ですが、弊サークルが作成している『Luminous Re-lien ~小さな騎士の誓い~』はきたねえ部分などない非常に百合百合しい仕上がりになっており、もうそこら中で百合の花が咲き乱れていると言っても過言ではないです。
百合「恋愛」とわざわざ言っている通り、我々が作っている作品は『ゆるゆり』ではなく『青い花』に近い物です。
つまりは恋愛感情を主に描写しているということですね。
ジャンルの識別誤りは悲劇を生みかねませんから、注意喚起は定期的にしております。
さて、そんな長編作品である本作ですが、選択・分岐要素はほぼないのが特徴です。
よくあるSRPGだと「支援会話」「複数のプレイアブルキャラや退場要素」「ルート分岐」等があったりしますが、ほぼほぼないです。
何故かというと、あまりにも大変だから。
これが出来る制作者マジパねえって私は思っています。
①支援会話
最近のFE風SRPGでは支援会話が当たり前のように実装されています。
ですが、これを当たり前と思っては絶対にいけません。
作る側になれば分かりますけど、会話作成は困難を極める作業と言って間違いないでしょう。
そもそもSRPGを作る創作者はシミュレーション部分が好きな人が多いでしょうから、会話文を考えるのがイヤって人もきっと多いはず。
もちろんキャラを深堀する作業は楽しいのですが、そうは言っても限度があります。
仮に30キャラくらい登場して、それを掛け合わせて5~6くらいの会話を3段階で作るとすると、私の脳内スパコンの計算によればリソース的に1那由多くらいのメモリーを持っていかれます。
中には作中においてそこまで重要ではないキャラ(イラナイツの系譜)も含まれているはずで、そのキャラにおいても3段階作らなければならないと考えると頭がクラクラして失神しそうです。
本当は支援会話があったほうがいいのは分かってる……。
でもプレイヤーは全部見ない人が大半で、どこまで回収されるか分からない……。
それがモチベ的に厳しかったので、私は本編にすべての会話をぶち込みました。
「これが正史なんじゃ!!!」と作者のエゴ全開でぶつけた一本道シナリオなので、そこについての遊び要素は残念ながらありません。
でもシナリオは超真面目に作ったから!
読んでくれると嬉しい!!
②複数のプレイアブルキャラや退場要素
これはまず、イラストを担当している相方のキャパシティも関係しています。
弊サークルは世界観やシナリオに関するものを私が、プログラミングやグラフィックに関するものを相方が担当しています。
お分かりの通り、作業比重が相方にメチャクチャ偏っており(シナリオは一生完成しないリスクがありますが作業量はそんなでも)、30人とかのプレイアブルキャラクターを作るとしたら間違いなく完成しません。
うちの相方は控えめに言って優秀だと思っているんですけど、西尾維新や鎌池和馬、秋元康や畑亜紀ほどの驚異の作業スピードではないため、出撃するキャラはすべて固定にしました
あとSRPGだと出撃前にキャラクターの配置変更できることが多いですが、本作では導入しない予定です。
これは「戦闘開始前に配置変更するのが面倒臭い」のに加え、「シナリオ上の臨場感を重視したい」という想いからです。
そういう意味で悪名高き「増援即行動」も別に悪いとは思っておりませんが、あまりに界隈で嫌われているので、さすがにやるとしても「影響の少ない範囲」になるでしょうか。
シナリオライター側からすると「奇襲が事前に分かっているのはおかしくね?」となるのですが、それほど強い信念はありません。
③ルート分岐
これは根本的にやる予定がありませんでした。
何故なら「初めて長編シナリオを書く素人が、技術の求められるルート分岐に挑戦したくない」からです。
あとシンプルに「文章量が増えて完成しなかったらどうしよう」というのもあります。
次回作をもし作るなら、検討だけはしてみたいですね。
分岐するのはロマンある。
おわりに
シナリオしか書いていない私が言うのもなんですが、ゲーム製作は果てしなく地味な作業の連続です。
単独製作だと「シナリオ」「プログラミング」「イラスト」「音楽」を全部やるという地獄絵図なわけで、「シナリオ」だけで必死な私には想像もつかない世界です。
それゆえ作成中の作品はシンプルなシナリオに仕上げましたが、シンプルだからって手を抜いたわけではなく、現時点で私が持てるすべてを出したものだと言い切れます。
つまり何が言いたいのかというと、作品が出来上がったら遊んでほしいなって……(ロリ声)