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2022年のよかった本トップ5
あなたにとっての「よかった本」って、何ですか?
わたしにとってのよい本とは、「読了後にものの見方が変わる本」です。つまり自分に不可逆的な変化が起こるような衝撃を伴うんです。そして「その後どうだった?」と未来の自分に問うために本棚行き📚
そんな本とたくさん出合えた2022年でした。
ではいってみましょう!
1位|生命科学的思考
一位は、高橋祥子さん著「生命科学的思考」(NewsPicsパブリッシング)です!
出会いはたぶん…voicy。
いたる方々が「良い!」とおっしゃっていました。
科学者の著者が、生命の原理・原則をもとにたどりついた思考法をおしみなく紹介してくれてます。
特に、ネガティブ感情に飲み込まれそうなときのおまじないワード「遺伝子に搭載された機能が正常に働いている」にはかなり助けられています。これを唱えるだけで自分自身をメタ認知できて、不安から開放されるんですよ。本当にありがとう、高橋さん…。
感謝の意を込めて、堂々の一位とさせていただきました!(なにさまw)
なお、「視野」に関する示唆も刺さりました↓
2位|他者と働く
2位は、宇田川元一さん著「他者と働く」(NewsPicsパブリッシング)です!
ママノバのアウトプット部定例ミーティング中に、
古川さんが紹介してくれたんです。ありがとう古川さん!
スキルやノウハウ取得では解決できない課題=適応課題に対するアプローチとしての「対話」が事細かに書かれています。成人発達理論周りの本とセットで読んでいたのでより理解が深まりました。
相手のことを道具的に思う状況の場合、相手との間にある溝にすら気付けていないんですよ。「うちの会社ってさ…」「上司が無能でさ…」とか。つい悪口言っちゃいません?それって、「会社」「上司」を道具的に見てる証拠…。じゃあどうしたらいいの?と思う方はぜひ本書を手に取ってみてください!←
ちなみに超どうでもいい話していいですか?
「たしゃとはたらく」って「パシャパシャ」って聞こえません?
ほんとうにどうでもいい話でした。
まさかの宇田川先生ご本人が「スキ!」してくれてる奇跡の記事はこちら↓
3位|暇と退屈の倫理学
第三位は、國分功一郎 (著)の「暇と退屈の倫理学」(新潮文庫)です!
noterかつママノバ仲間でもあるあおたまさんが紹介してた本。
「今季、激推本です」を見た瞬間amazonポチリ、しばらく積読したのちに←読んで今さらドはまりしてます。
通勤時間専用に指定したゆえまだ読了してないんですが、間違いなく面白い。
求めていた豊かさを手に入れると、人は退屈して不幸になる
気晴らしした結果、苦しみさえ求める
退屈こそ、人間が自由である証拠
動物の中で退屈するのが人間だけなら、我々はどう生きるべきか
國分氏と会話しているような感覚で、哲学書なのに←時間を忘れて読めます。で、常に問いを突き付けられます。
「あなたは人間であることをどう楽しむ?」
この本をきっかけに、倫理学、哲学系のジャンルに手を出すようになりました。まさか自分が哲学本を読むようになるなんて…。
なお、この本は時間をかけてnoteを書きたい気分なので(言い訳)また今度投稿します。
4位|自分の意見で生きていこう
4位は、voicyパーソナリティでおなじみのちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」(ダイヤモンド社)です。
反応と意見の違いは、一度知ってしまったらもう元に戻れないものの見方でした。外資企業で海外を飛び回っていた方だなと納得。
自分の意見を作るいくつかの例題もやったものの、自分の意見のなさ+思考体力のなさに衝撃を受けました。自分、考えてるつもりだったけど、反応してただけだったのかもしれない。わたし、中身ないやん…。
特に有益だと感じたのが具体的な意見の作り方。
自分の主張を決めた後、それに対する反論、反論の反論、反論の反論の反論、反論の反論の反論の反論まで考え抜くというものでした。
↓
![](https://assets.st-note.com/img/1672534785885-LbGvNIEpvy.jpg?width=1200)
学会発表の質疑応答対策を深堀してるみたいでめちゃくちゃ面白いです。
だいぶシンドイけどね!!!
一人でタリーズに2時間くらい籠れるときにやってみるのがおすすめ。
5位|なぜ人と組織は変われないのか
5位は、ロバート・キーガン/リサ・ラスコウ・レイヒー 著の「なぜ人と組織は変われないのか」(英治出版)です!
「成人発達理論」にママボラン(現:ママノバ)のイベント・課題図書で出会い、もっと知りたくなって手に取った本でした。
成長って、水平的なものと垂直的なものの2パターンあるんですって。
水平的なものとは、知識やスキルのこと。それらを身につければ技術的に解決できる問題に対処できる。一方で、垂直的な成長とは、知性や視野の広さのこと。「人間」側の要因ってこと。さきほどの技術的課題に、どうしても対処できないときは、こっちを疑った方がいいみたい。
なお、後者の垂直的成長は2位の「他者と働く」であげた適応課題に対するものとつながるのです!
この課題が難しい理由や、乗り越え方が具体例とともに詳細に記載されてます。で、読んだら最後、自分でもやってみたくなっちゃうのです。
↓こんなふうに
5位の本はこちら↓
以上、2022年良かった本トップ5でした!
対話、成長、適応、倫理に魅せられた一年でした。
話が横道にそれるけど、似たようなジャンルをまとめて読んだときの「これはあそこで言ってたあれだ!」と繋がる瞬間って、興奮しませんか?
2023年もそんな瞬間にあふれた読書体験ができますように。
おしまい