「会話力」がテクニックだけで上がらない理由
あっという間に今年も年末ですね。
おかげさまで,最新刊が発売となりました。
「会話のデザイン」という意味がどんな意味なのか,ぜひ,本書を読んで感じていただけたら嬉しいです。
ブログでは,コミュニケーションのジャンルの本について,思うことを書いています。
会話というのは,奥深いものだとつくづく思います。
「会話力をあげたい」と望む人がいるとしましょう。
その「会話力」とは一体,何なのでしょう。
それはきっと人それぞれの定義があるかと思いますが,もし,以下のような定義があるとすれば,もっと発想を柔らかくしても良いかもしれません。
・会話を続けること
・相手を笑わせること
・賢いと思われること
なぜならば,上記の全てが,自分本位になっているからです。
会話力を上げた先に,何があるのでしょう?
その問いの答えこそが,あなたにとってなぜ会話が大切なのかの理由であり,会話力とは何を意味するのかが分かるのだと思います。
会話にはテクニックや,もともとの性格が影響しているだと思われがちですが,確かに,それも一理あるかもしれません。
ただ,私の経験上,それだけではなく,考え方,習慣,トレーニングを変えることで,誰でも自分が理想とする会話力を身につけることは可能だと考えています。
「こういう場面では,こういうフレーズを使う」,「心理学的にはこんな効果があると言われているから・・・」などという情報や,おうむ返しや,うなずきなどをテクニックとして考えて使ってみても,お相手の誰もが同じように反応するとは限りません。
また,発信する非言語的な表現の印象が,本人の醸し出す礼節さや,親しみなどとなって,どういった影響を相手に及ぼすかは,千差万別であると言えます。
つまり,知識や情報を持っているだけでは,実践の場で,人間関係にまで功を奏する結果につながっていくことにはならないのが現実です。
そこで,本の著者として,私が気をつけていることは,テクニック重視ではなく,読者の方の発想を柔らかくすることにアプローチし,ご自身で臨機応変に実践できるよう,再現性の高い考え方や,手法を紹介するということです。
再現性の高い本を書くということは,私の大きな目標でもあります。
それは,読者の方のご期待に応えることであり,コミュニケーションのスタイルを変えて,お一人お一人の読者の方々に,より楽しく,豊かな人間関係から,あらゆる目的を達していただくということに直結する重要な責任を担うことにもなっています。
そんなわけで,最新刊の「シンプルだからうまくいく 会話のデザイン」が,多くの方々に届いてくれることを願っています!
よろしくお願いいたします。