見出し画像

「絶対に」という言葉を使うと見えてしまうもの

皆さま、こんにちは^^

 仕事ではクライアントの話す内容や、発する単語、発話の仕方(声の高低、速さ、タイミング、声色など)などを注意深くキャッチすることが私の日常です。

 電話でもオンラインミーティングであっても、その特性による情報量に差異があったとしても、私としては人が発する言葉からのシグナルに集中することは同じです。

 このように話すことへ集中する目的は、決して修正するためではありません。

 「その言葉は使わないほうがいい」「それはNG」などと直すことよりも、「なぜ、それを選んだのか」「何を伝えたいのか」ということを見立てることから理解を深めて問題を解決したいと考えています。

 私の著書の中で、「『絶対』を使うな」という趣旨の項目があります。その理由をざっくりとお話すると、「絶対にうまくいきます」「絶対に大丈夫です」といった発言には、根拠や自信よりも、勢いで短絡的に相手を納得させてしまいたいという無責任さや、いい加減さのほうが全面に表れてしまう可能性があるためです。

 本にはここまでしか書かなかったのですが、もう一つ思うことは、「絶対に」という言葉を連発する人の中には、情熱があるからこそという熱量も加えられるかもしれません。

 人生をかけて無農薬のリンゴの木を育てた人が「私の育てたりんごは絶対に美味しいです」とか、生きる力を失った友人に「絶対にこれからいいことがあるから諦めるな」などという場合、やけどするほどの熱意があってこそのメッセージだと受け取れる場合もあるでしょう。

 私が伝えたいことは、話し方には完全にNGなルールはないということです。

 ルールといっても、敬語や言葉遣いのルールについては、実践したほうが知性的で信頼してもらいやすく、言いたいことを正確に伝えるという点でのメリットがあるので、徹底したいルールではあります。

 ただ、ときに熱意から溢れた「絶対に」という言葉については、否定しないまでも、それを発した後は、冷静で客観的な説明を加えたほうが、相手への説得力を強化できるのではないでしょうか。

 言葉の一つ一つには、私たちの心情や、本音が凝縮しているはずです。そのことにより細やかに気づいてあげられると、熱意と説得のバランスをうまく調整しながら会話ができる人へとつながっていくのでしょうね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

【記事掲載】

東洋経済オンライン

「だから…」で怒らせる人は失礼とわかってない
自分の意見を押しつける「っていうか…」もNG

【画像】

「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました(感謝)

今にも動き出しそうな働く女性のアクティブなポーズが気に入っています♫








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?