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八王子市【由木城・永林寺】

今回は、東京都八王子市下柚木にある曹洞宗の寺院永林寺を訪れてきました。こちらは由木城主・大石定久ゆかりの寺院として知られる歴史あるお寺です。歴史散策のレポをご紹介します。

金峰山永林寺

金峰山永林寺(東京都八王子市下柚木4)
宗派:曹洞宗
創建:1532年(天文元年)
開基:大石定久
開山:一種長純



(室町時代に創建された歴史のあるお寺)

永林寺の奥には由木城があります。

由木城には当初大石定久が居城していた

1532年由木城の城主であった大石定久が滝山城へ移ることになり
叔父にあたる一種長純に譲りましたが
長純は出家していた為、永林寺が創建されました。

大石定久は武蔵国守護代を務めていた。
大石家は山内上杉家の宿老として支え、上杉家は代々関東管領務める名門だったがその後勢いが衰えていく。



1546年、河越城の戦いで上杉家が北条氏康に大敗したことをきっかけに、主君上杉から北条に臣従する事を大石定久は決意。

そして定久は北条氏康の三男、氏照を娘婿へ迎え入れました。

武蔵守護代を北条氏照に譲った定久
1546年、北条氏照が伽藍を整備し現在の大寺院となる
美しい境内
1591年には徳川家康が参詣し、朱印10石を与えられる
北条鱗の家紋が輝く本堂
大石定久の墓所

その後大石定久は月斎道俊として
五日市にある戸倉城で隠居したのだといいます。

北条氏照は大石家の家督を相続し
「大石源三氏照」と改めたという
静かな境内


山内上杉家や北条家、戦乱の中を生き抜いた
大石定久へおもいを馳せながら参拝しました。

北条氏照については、
歴史の無情さというか、武士の過酷な人生を思うと胸がチクっとします。


激動の歴史のなか武士達が駆け抜けていった時代から、今や静寂と穏やかさに包まれた時が流れています。

子たぬ達も歴史勉強📚


五三桐紋と天邪鬼?が可愛い
豊川稲荷の奥院、この奥には男と女を模したすごい像があります。
徳川家から許可を得て赤門を建てたという(すごい)
訪れた時は人影もなく静かな境内
じっくりと歴史の息吹を感じてきました。


機会があれば、大石定久が移り住んだ滝山城や戸倉城を訪ねたり、北条氏照に焦点を当てた歴史散策を楽しみたいと思います。新たな発見があるでしょう😊


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