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うつ病患者がデジタルデトックスしたら…デトックス効果で体重が減少した!
皆さんこんにちは
皆さんはどんなヤクやってますか?
最近はパキシルの名前を聞くことは少なくなって、ジェイゾロフト・レクサプロ・サインバルタ…あたりの名前を聞くことが多くなりました。
うつ病のヤクの話です。
最初に自己紹介
私はサインバルタ30mgを朝2錠、つまり最大量まで出してもらってます。それだけじゃ効き目が足りないってことで、ミルタザピンとオランザピン、ソラナックスも処方されてます。
障害者手帳の等級で言えば2級…やや重めのうつ病患者ってとこでしょうか。中の上くらいですね、それが私のうつ病です。
ヤクやってると分かると思うんですけど、お腹空きませんか?
うつ病になってから長くて、昔は少食であまり食べなかったのに、薬をやり始めてからお腹がグーグーなるようになり、食べる喜びに目覚めてしまいました。
体重が右肩上がりで増加。40kgくらい増えたと思います。それ以外は、生きて行けてるので…良いことしかないかなと。
また私は重度のインターネッツ依存症でもあります。まあでもこれは今の時代なら誰もが当てはまるでしょう。
リアルの友達とはラインで…ご飯をインスタに投稿したり…僕みたいに配信活動を細々と、あるいはがっつり配信をしたり、それで収益を得たり。
コロナが流行って、仕事もインターネットで完結することも多くなりましたよね。
そんな世界の中で、私は1日のうち15時間くらい液晶画面に向かっています。6時間くらいは仕事で、あとはスマホとPCゲームです。
昔は喧しいカアチャンがいてゲームをやっていると叱られたのですが、28にもなると家に来るヘルパーさん以外に世話焼いてくれる方もいないわけですから…
夜中まで永遠にゲームして、眠くなったらスマホをポチポチしながら寝落ち…みたいなの繰り返してるわけです。
デジタルデトックスしてみたい!
思い立ったが吉日です。突然やってきます。避けようがありません。
早速2週間取り組んでみました。
で、今日期間が終わりましたので、レポートをまとめてみます。
うつ病の患者さんにデジタルデトックスはオススメできない
結論から申し上げますと、うつ病患者にデジタルデトックスはオススメできません。
我々うつ病患者にとって、「コミュニケーション」とは脳のリソース…パソコンで例えればランダムアクセスメモリ(RAM)を大幅に使用するものこそコミュニケーションであります。
本来であれば、スマホなどの情報量の多いコンテンツは脳への負荷が大きいとされます。それを少しでも減らし、負荷を軽減するのがデジタルデトックスの意義でした。
しかし我々うつ病患者の場合、外部からの負荷がストップしてしまうと、内部からの負荷が湧き上がってくるようになります。情報やデジタルで上書きされていたメモリが空っぽになり、患者さん本体が持つ色々な悩み事や不安・妄想などが、沸々と書き込まれていくのです。
さて、ここで私がデトックス期間中毎日付けていた日記を見てみましょう。
デジタルデトックス中の日記を読んでみる
1日目の夜
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ここでは寝る前にいつも聞いているVtuber周防パトラのエッチじゃないASMRが聴けなくて眠れず何回も寝返りを打ちながら死ぬほど苦しみ、仕方なく子守唄を聴いて眠ろうとする健気な28歳独身一人暮らし男性の悲惨な姿が描かれている。
たしかこの日の夜は頓服のソラナックスとデエビゴを5mg服用している。そもそもデエビゴは前回の診察の時に中止されているので、前々回の余りを飲んでいる。
2日目の夜
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ここでは自責という形で症状が現れているようす。時間も深夜2時と、本来であれば眠れている時間にスマホを開いてメモを取っています。
4日目
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過去のあれこれを思い出して、自己嫌悪に陥っているようす。
ここまで見れば分かるように、抗うつ薬を毎日定量服用し、頓服も上手く使いながら抑うつ症状と格闘している様子が、2週間永遠に続いています。
なぜオススメできないのか
なぜこのような状態になったのでしょうか。
それは簡単な話で、本来持っている症状が発現しているだけなのです。今まではSNSあるいは動画・配信を見たり作ったりすることでメモリに上書きされていた抑うつ症状が、発現しているだけなのであります。
結果として具合が悪くなり、食欲がほとんどなくなってしまい、体重は6kg減少。体重計を見て、今まではがっかりするばかりの悲しい数値だったものが、どんどん減っていってハッピーな気持ちになりました。
この方法でのダイエットが奨励されないのは、素人でも分かると思います。
ネット依存症で苦しむうつ病の患者さんに伝えたいこと
もし貴方が、うつ病患者でネット依存症・スマホ依存症かもと思っているなら、ネットを断てば苦しみは終わると思うかもしれません。しかしそれは半分正しくて、半分間違っていると思います。
たしかにスマホをずっと見続けているのは良くないことです。現実から逃げるためにそれを使い、家に帰っても何もせず、ダラダラといじり続ける…。これは悪いかもしれません。
ただ、それだけ現実は苦しく様々な問題を抱えているのにそれを全部直視してしまえば、望遠鏡で太陽を覗き込むのと同じように苦しいだけです。
例えば、1日1時間!とスマホを使う時間を決めるのではなく、帰ったら入浴と夕食・皿洗い、歯磨きまでは絶対する!と決めて、それをした後は自由!と決めてみるのはどうでしょうか。
1日休みの日だったら、朝は散歩する!昼飯もちゃんと食う!夜はリラックスする!その間は好きに過ごす!みたいなメリハリをつけるとか。
そうするとスマホはご褒美になり、自己肯定感も得られます。
このように「やめる方法」というベクトルではなく「どのように使うか」という方向性を定めるほうが、建設的で成長しているように見えます。
さらに言えば、インターネットのコミュニケーションを断つこともあまり良くないでしょう。
療養中や休職中であれば、現実世界で人と話す機会も凄く少ないと思います。
仕事をしている人も意外と少なくないですか?
仕事以外の話をする時間って殆どなくて、忙しかったり。コロナで飲み会も減りましたよね。
現代社会は人との繋がりが希薄になってきていますし、ネットでコミュニティに入って色々な話をする機会は逆に増えています。
ここでメモリを上書きできる、脳内を人とのコミュニケーションで満たしていたところに、ネットを断ってメモリを大幅にフリーな状態にしてしまうとどうなるか、先にも述べた通りです。
ネットを断つという方向性で進むなら、全部カット!ではなくて、例えばインスタはやめてエックスだけは使う!とか、ラインは使えるようにしとく!みたいに部分的にクローズする方が良いと思います。
いきなりはちょっときついですよ。
最後に
今回はお試しでやってみたんですが、色々な方法で今後もネット依存から抜け出すというか、なんか新しい方法が思いついたらやってみようと思います。
今回はちょっとした…理由があったのでいきなりやりましたけど、今後は緩めのスケジュール組んでやりたいですね。
久しぶりのnoteになりました。
読んでいただきましてありがとうございます。
感謝感謝
それでは
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