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歳を重ねる意義と美しき文様

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この輪を描くリースの型には、永遠や無限などの意味が込められています。五輪では優勝者に月桂樹の冠をのせますが、古くから政治的な重要人物は、自らの威厳を示す為にリースをかぶりました。

デザインというものには、決まった型が存在し、その文様をパターンと呼びますね。この"pattern"の語源はpater(父)に由来するって面白くないですか?

フランス語でいうパトロンとも同じ語源で、服飾の型紙のことをpatronと言います。

パターンというのは、デザインの父であり、いわゆる大いなる保護者とも言えるかもしれない。美を慈しむ守神。

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和風文様にも、それぞれの意味がありますね。厄除けだったり、長寿、健康、多福、開運、商売繁盛、子孫繁栄、縁結び…などなど。

人の幸せを祈ったものがパターンとなっています。
そして、その祈りのパターンはどれもが美しい。

作法にもその様なパターンが存在します。祈りのパターンも礼儀にもパターンがあり、相手を敬う気持ちを表したり、見えない何かと通じる為の型もあります。

それもひとつのデザインだと考えたときに、精神を見える形に表して行く為には、パターンが必要なのだという事。言語で表すこともあるでしょうけれど、身をもって表現して行く世界なのではないでしょうか。

ひとつひとつのパターンを洗練させて行くのは、やはり年月だと思います。歳を重ねるという事は、それぞれが受け取ったパターンを大切に磨いて行く事ではないかと。

少なくとも、私にとってはそれが歳をとる意義だし、生きる目的となっています。

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