【旅行記】2023.07徳島鳴門・世界中の名画と出会える大塚国際美術館
女子旅で徳島県の鳴門市にやってきました。
お天気にも恵まれた2日目。
今日は大塚国際美術館へ向かいます。
▶︎大塚国際美術館
徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。
日本最大級の展示床面積を誇ります。
館内には古代壁画から現代絵画まで約1,000点の西洋名画が展示されており、陶板画という技法を用いてオリジナルの作品と全く同じ大きさにで再現展示しているそうです。
広大な館内を管理するのにコストがかかるのか、入場料はちょっとお高めの3,300円。
前売券だと3,160円で気持ち節約。
宿泊していたアオアヲナルトリゾートから大塚国際美術館まではなんとバスで3分でした。運賃は120円だけどICカード不可なので注意。
徳島あわおどり空港からだとバスで45分くらい。
美術館がある場所は瀬戸内海国立公園の中でも鳴門の良いところをギュッと詰め込んだ観光エリアになっており、すぐ近くに渦潮が見れる『大鳴門橋遊歩道 渦の道』もあります。
美術館を見て時間が余ったら遊歩道に…なんて思ってましたが、時間なんて全然足りませんでした。
館内に入ったら、ながーいエスカレーターを登って地下3階へ。
▶︎システィーナ礼拝堂
1番最初に迎えてくれるのが、大塚国際美術館の大目玉展示であろうシスティーナ礼拝堂。
そしてここは米津玄師がNHK紅白歌合戦に出演際にLemonを歌唱してた場所です。私が大塚国際美術館を知ったのも、紅白歌合戦で見たのがきっかけでした。
そんなわけでご本人作のLemonのジャケット陶板画が飾ってあります。
ファンの人にはたまらないことでしょう。
礼拝堂には椅子もあるので、天井を眺めならが座ってまったりできます。
▶︎没入体験できる環境展示
システィーナ礼拝堂がまさにそうですが、古代遺跡や教会などの壁画が環境空間ごとそのまま再現されています。
そのためまるで自分が旅先に赴いているかのような没入体験を味わえるようになっています。
教会の壁画やステンドグラスも再現。
時には屋外と隣接し、植物も植えてある。
ポンペイ行きたい!
そしてスクロヴェーニ礼拝堂。
ここでは結婚式できるそうです。
▶︎歴史を巡る系統展示
古代〜現代に至るまでの西洋美術絵画が順番に展示されています。
古代〜中世の壁画コーナーはとにかく長かったので割愛。
壺やモザイク壁画が大量に展示されていて、だんだん「あれ?さっきも同じの見た気が…」ってなってくるくらい迷わされました。
ルネサンス時代の絵画コーナーでは誰もが知る有名な絵画を見ることができます。
ボッティチェリの春に、ヴィーナスの誕生。
可愛いなと思った貴婦人と一角獣。
レンブラントコーナーは赤い壁に暗めの照明が利いていて格好良い感じ。
9月に日曜美術館でレンブラント特集されてましたね。しっかり見た。
すべて実物と同じサイズで再現されているので、戴冠式も実物サイズ!
写真だと伝わらないけど、壁一面戴冠式。
ルーブル美術館で見た時にあまりの大きさに感動したのですが、そのときの感動が蘇りました。
▶︎比べて受胎告知&最後の晩餐ビフォーアフター
面白い展示方法がされてるなと思ったのは、どれが1番好きですか?と言わんばかりに色んな受胎告知の陶板が展示されている受胎告知コーナー。
作風、天使の羽の色、マリアが身に纏っている衣服などそれぞれが異なっていて見比べて楽しめます。
フラ・アンジェリコのフレスコ画もフィレンツェで見に行ったので思い出深い。
そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐も、修復前と後の2点が展示されています。
修復されて輝きを取り戻した絵画も美しいけど、修復前も歴史を感じて良いですね。
途中、謎のフォトスポットがあったのでしっかり座ってオバショット撮った。
▶︎モネの大睡蓮とカフェ・ド・ジヴェルニー
2時間ほど回ったところで、カフェで休憩。
睡蓮の池のほとりにあるカフェ、カフェ・ド・ジヴェルニーでお昼タイム。
ヴィクトリアケーキを注文。
とことん甘かったけど、逆にそれが美味しかった。
実はケーキ以外にローストビーフも注文したのだけど、あまりにも美味しくなくてほぼ食べられませんでした…。大丈夫、写真載せなければカロリーゼロだから。
ここにはモネの大睡蓮が展示されています。
「自然光の下で見てほしい」というモネの願いを実現できるのも、紙と違い劣化しない陶板ならではの展示技法のようです。
このタイミング初めて館内案内図を見て、まだ半分も進んでいないことに気付いて慌て出すことに。帰りの飛行機の時間もあるので、回る少しペースを上げます。
▶︎ウジェーヌ・ドラクロワ
1番好きな画家は誰ですか?1番好きな絵はどれですか?って答えるのめちゃくちゃ難しい質問だと思うんですが、私は即答できます。
1番好きな画家はドラクロワ。
19世紀フランスのロマン主義を代表する画家です。
1番好きな絵は、もちろん民衆を導く自由の女神。
Viva La Revolutionではない。
Dragon Ashが好きな人はみんな絶対にドラクロワ大好きでしょう!!(男に生まれ変わるなら降谷健志になりたい、それか常田大希)
ドラクロワの絵はテーマ自体は暗いものも多いのですが、遠巻きに見ると陰惨な絵でも要所要所に甘美な一面もあったりして強烈に惹かれます。
咆哮が聞こえてきそうな民衆を導く自由の女神や、展示されていなかったけど(見落としてなければ)怒れるメディチのように、感情に突き動かされている人間の衝動が伝わってくる作品って血が通ってる感じがして好きです。
▶︎世界中の名画と出会う
ドラクロワを見て満足したので、早足でどんどん進みます。
抑えておきたい有名どころをご紹介。
フェルメール・牛乳を注ぐ女
フェルメール・真珠の耳飾りの少女
アルチンボルド
フランダースの犬でネロが憧れたルーベンス・キリスト昇架
みんな大好きゴッホコーナー
ローヌ川の星月夜
夜のカフェテラス
こんなカフェテラスで友達とおしゃべりしたら楽しいだろうな。
クリムトの接吻
ドミニク・アングルのグランド・オダリスク
ミレーのオフィーリア
細かい説明付き。
印象派はストライプの壁紙で可愛く展示されていました。
ルノワール、クロード・モネ、ドガなどが続きます。
ルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレット
フランスのオルセー美術館に行った際、大目玉であろうこのムーラン・ド・ラ・ギャレットが他所に貸出中で見れなかったのは苦い思い出。
最後はピカソのゲルニカ。
このあと現代アートのコーナーがあるのですが、キャンパスに絵の具をペッってしたような絵見ても何がどう良いのかよく分かんないので通過するのみで終わり。きっと私と同じ感覚の方も多いと思います。
椅子の方が可愛かった。
帰りの時間が迫ってたのでタイムオーバー。
ここまでで4時間越えです!!
もう限界!!
広過ぎる&作品数が多すぎるせいで、普段美術館行く時のペース配分だとぜんぜん進まないです。
そして与えられる情報量が多すぎて頭がパンクしそうでした…
ガッツリ見たい方は丸1日確保するか、2日に分けていくとかするのをおすすめします。
▶︎帰路&お土産
帰りはバスでアオアヲナルトリゾートまで。
窓から大鳴門橋が見えました。
砂浜にも行ければ良かったなー。
そしてホテルから空港までバス送迎。
1日いい天気で、飛行機から綺麗な景色を眺めながら帰りました。
徳島のお土産は空港で買った芋けんぴ&チップス
なると金時芋けんぴが美味しすぎて、このあとしばらく主食だった。
大塚国際美術館のお土産は、お友達に配る用のコーヒー。
パッケージが牛乳を注ぐ女、モナリザ、星月夜のイメージ。
自分用に、気に入った展示のポストカード。
ずーっとポストカード買うだけ買って放置だったので、帰ってから整頓していたらずいぶん色褪せた民衆を導く自由の女神のポストカードがもう一枚出てきました。
いつ買ったんだっけ〜?と思って裏を見てみたらなんと『LOUVRE』の文字。
もう15年以上前ですが、フランスのルーブル美術館に行った際に購入したポストカードでした…!
他にも何枚かそのとき海外で購入したポストカードでてきてびっくり。
当時のことなんて全然記憶に残ってないしポストカードの存在なんて忘れていたのでてっきり失くしたか捨てたかと思っていましたが、ズボラもここまで来ると良いことあるもんですね。
手元にずっとあったんだね。
ちゃんとファイリングしておきます…。
そんな感じで1泊2日の徳島県鳴門旅行でした。
初めて徳島県行きましたが、とっても良いところだったのでおすすめです(小並感)
他にも素敵な観光地たくさんあるようで、また季節を変えて行っても楽しいだろうなぁ。
特に大塚国際美術館はどこでもドアで世界旅行してきたくらいの満足感あります!
有名な作品が目の前に原寸大であるだけじゃなくて、一緒に写真撮ったりもできるのもレアじゃないでしょうか。
今まで知らなかった絵画とも出会えたりして、いろんな楽しみ方ができると思います。
これから行楽の秋、芸術の秋なのでぜひ〜!
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沢山のスキありがとうございます🙌