2023.10岐阜県大垣・水まんじゅうと滞在20分関ケ原古戦場
これは岐阜の実家へ帰省するついでに水まんじゅうが食べたくて大垣に行ったら、電車を乗り間違えて関ヶ原に辿りついた話です。
10月の3連休。
実家がある岐阜に帰省しました。
家の用事が色々あっての帰省だったのですが、直近まで体調崩して引き篭っていたのもあってちょっとした旅行気分。
早朝、品川から新幹線で名古屋まで向かいます。
だいたい新幹線に乗る前にどこかで朝ごはんを食べるか買うかするのですが、この日は岐阜に帰って食べたいものがいっぱいあったので自制!
と、思いつつ。
改札内のスタバで、都内ではもう絶滅したと思われたおさつバターフラペチーノを発見したので捕獲。
そうそう、帰省したらやりたいこととか食べたいものが色々あって。その一つが大垣の水まんじゅうを食べること。
水まんじゅうは大垣市を代表する和菓子で、葛粉を生地に使用したプルプルの柔らかいお饅頭です。
水まんじゅうの知名度がいかがなものか分かりませんが、美濃地方の岐阜県民にとってはとてもメジャーな存在じゃないでしょうか。
お猪口に入れた水まんじゅうを、水槽で冷やしながら店頭販売する様子が大垣の夏の風物詩となっています。
この夏に夕方のニュースで紹介されているのを何度か見かけ、グレーテルのかまどでも特集されていて久しく食べてないな〜と恋しくなったので実家に帰る前に大垣へ寄ってみることに。
▶︎大垣市・金蝶園総本家
名古屋で乗り換えて、JR東海道線で米原方面へ進むこと30分。
大垣駅に到着。
水まんじゅうのお店はいくつかあるのですが、後の予定もあったので今回は1番駅近の『金蝶園総本家 大垣駅前本店』へ。
大垣駅南口を出て、まっすぐ歩いて徒歩2分。
老舗の面構えをした金蝶園に到着。
・水まんじゅう
こちらではお店の前にある水槽に水まんじゅうを入れて販売しており、水槽の中でお猪口が触れ合ってカチャカチャという涼しげな音を立てるのがとても風流なんです。
が、
日差しは強いと言えど、もう10月なので…。
水槽空っぽ。
よく見たら1匹だけいました。
さっそく店内に入って注文し、イートインスペースでいただくことに。
そして運ばれてきたのがこちら。
氷水の中に、プルプルつやつやの水まんじゅう。
なんと儚げで愛おしい見た目なんだろう…
つるんとした食感と、優しい餡の甘さが美味しい。
水まんじゅうはお持ち帰りもあるので、ぜひ手土産にも!
氷水に入れて食べるのも良いですが、家庭だと水まんじゅうの上にかき氷をかいて、せんじシロップ(白蜜)をかけて食べるのが定番でした。私の大好きなやつ。
こんな感じの。
かき氷タイプが食べられるお店も駅近にあるのでぜひ。
・みたらし白玉&黄金蜜芋
せっかく大垣まできたので、金蝶園の気になるおやつも購入。
みたらし白玉と黄金蜜芋。
(朝から芋ムーブがすごい)
持って帰るとき横向きに倒してしまったせいで蜜が溢れてベタベタに…。
みなさんお持ち帰りの際は水平を死守してください。
蓋を開けると蜜たっぷりの大学芋と、ツヤツヤの白玉団子。
最近よく見かける、たっぷりのタレに沈んだこのタイプのお団子。白玉がふわっふわ。
帰ってから母と2人で食べたのですが、どちらも美味しくてあっという間にペロリでした。
▶︎うっかり関ヶ原へ
目的を果たして大満足で大垣から帰る時。
実家の最寄りは岐阜駅なので名古屋行きに乗って戻らないといけないのですが、「次は関ヶ原〜」という車内アナウンスで進行方向が逆の米原方面の電車に乗ってしまったことに気づく。
慌てて降りてはみたものの、帰りの電車は20分後。
何もないホーム。
何もない駅構内。
ここで20分過ごすのは気が引ける。
スマホでも見てればあっという間かもしれないけど、そんな野暮な時間の使い方はちょっともったいない…。
そこで気付いたのが、ずっと岐阜に住んでたのに関ヶ原って通過するだけで降りたことがないということ。
「天下分け目の関ヶ原」の通り、駅のホームには関ヶ原の合戦にまつわる看板やポスターが多数。
恥ずかしながら誰と誰が戦ったのかも最近までよく知らず…
6月に放送していたブラタモリを見て、なんとなーく分かったような分からないような。
NHK大河ドラマの『どうする家康』を見ていることもあって、今後訪れる関ヶ原の合戦の予習をすべく少し観光してみることに。
タイムリミットは20分です!
▶︎関ヶ原古戦場
・関ケ原駅前観光交流館
関ヶ原駅の改札を出てすぐ、いたるところに関ヶ原の合戦に関する案内が出ています。
そして駅前の道を挟んですぐ目の前には観光案内所の『関ケ原駅前観光交流館』
観光案内、レンタルサイクル、お土産などを扱っています。
ここでお土産を見たら駅に戻ろうかなと思ったのですが、配布されている案内MAPを見たらなんと歩いて行けるところに陣営跡があるとのこと。
中でも近そうなのはこの2つ。
本多忠勝陣跡:徒歩8分
井伊直政陣跡:徒歩4分
どうする家康で言うところの山田裕貴か、板垣李光人かの難しい選択を迫られるわけです。
リヒトくんはノーマン役の頃から大好きだけど、圧倒的に山田裕貴推しなので本多忠勝陣営跡に行きたい!
でも残り時間はあと10分ちょい。
うーん…。
帰ってこれる自信がなかったので、徒歩4分で行ける井伊直政陣跡へ向かうことに。
・東首塚
駅前から少し歩くと開けた景色が広がります。
芭蕉の句の「夏草や〜」じゃないですが、たったの400年前にこの場所で大きな戦があったとは思えないほど穏やかで閑かな関ヶ原。
ちょっと切ない気持ちになる青空とコスモス。
歩いて本当にすぐ近くに、関ケ原の戦いで戦死した兵士たちが埋葬された『東首塚』があります。
西軍・東軍で計15万人の兵が戦ったと言われる関ケ原の戦い。
きっと沢山の戦死者が埋葬されているんでしょうね…。
・井伊直政陣跡
東首塚のすぐ横に松平忠吉・井伊直政陣跡。
時間がなかったので写真だけ撮って帰ってきたのですが、関ヶ原の観光ガイドを読んでしんみりしてしまいました。
井伊直政の”井”ののぼり。
何気に岐阜市のマークと同じ。
・関ヶ原でどうする?
ここでタイムリミットがきて駅に戻ることに。
関ヶ原駅はエスカレーターもエレベーターもないので身軽な格好で来るのがおすすめです。
駅のホームで電車を待っていると、山の麓にのぼりが立っているのが見えました。
ここも誰かの陣営跡なのかな。
ほんの一瞬の滞在でしたが、なかなか盛り上がる20分でした。
関ヶ原楽しいところだね!
これはまた来なきゃ!
きっと昔来てもつまらなかったと思うんだけど、「どうする家康を見て興味を持ったから楽しい」っていうのが1番の理由じゃないかなと。
実は私、どうして関ヶ原の戦いが起こったのかよく知らず…。
徳川家康と石田三成が戦ったのはやっと理解できたし、小早川秀秋がキーマンだということも知っているのですが、そもそもなんで戦うことになったのだろう。
大河ドラマの方は10月15日の放送回でちょうど豊臣秀吉が亡くなったところ。
史実上だとまもなく関ヶ原の合戦の火蓋が切られるはず。
作中、家康と三成が出会うシーンでは2人で星座を指差して意気投合してあれがデネブ・アルタイル・ベガ〜って感じだったし(だったよね?) 、今もまだ比較的友好な関係を築いている状態。
ここからどうこじれて、どう関ヶ原の合戦に持っていくのか楽しみです。
どうする家康で関ヶ原回が終わったくらいにまた来たいな〜。
今回は駅近の史跡にちらっと寄っただけですが、徒歩でも沢山回れるくらい色んな陣跡がぎゅっと詰まっているので歴史探索お好きな方は絶対に楽しいと思います。
関ヶ原観光ガイドではモデルコースも紹介されていて、関ヶ原の合戦のみならず、壬申の乱や神話をテーマにしたコースもあるのでぜひ!
そうしてようやく岐阜駅に戻ってきました。
信長公のお膝元、岐阜市です。
明日は金華山・岐阜城へ登ります。
つづく
-- --recommend-- --
-- --11/6追記-- --
沢山のスキありがとうございます!🙌