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誰かのかけら 2025.2.4
このnoteを始めて1年になりました。
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更新に波がありますが、関わってくださる皆さんのおかげで毎月続けられています。ありがとうございます。
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1000のスキもいただきました。感謝。
今、ホルモン的に調子のいい時期なんですが、置かれている状況も自分の状態も何一つ変わらないのに、少し前の精神状態とは雲泥の差で、幸福感がすごいです。
自分の個性を認められるし、焦らないし、色々な人の話を聞いても受け止めたり聞き流したりと取捨選択が勝手にできていて、いい感じに自己中モードというか。
調子が悪いときは自己中になっちゃだめだと思ってしまうのですが、自己中に生きていいということなんですかね。
脳内で誰かの言葉がぐるぐるしたりもせず、感覚が柔らかく思考を包んでいて、この幸福感ずっと手放したくないです。
2月1日
大学のゼミの同窓会でした〜。
78歳になった恩師と会って、わたしはこの人が元気なうちに何か結果を出したいと思ってたことがきゅうっと蘇ってきました。
わたしは前の職場が大学だったので、そこを辞めたことが恩師や先輩にとっては残念なこと、わたしにとっての不幸なことという印象になっているなぁと少し悲しく感じましたが、いや、わたし全然今の人生がいいんですよと直接的に言葉で伝えるんじゃなくて、形で示したいなと思い、卒業からこんなに時間がたったのに未だ差し出せないでいる自分に不甲斐なさも感じました。
何か魂レベルの刷り込みがあるんだと思いますが、恩師はわたしが笑う姿をものすごく良いものだと思っていて、学生時代によく言われた「君みたいなのを鈴を転がすように笑うっていうんだよ」という言葉を久しぶりに聞きました。100万ドルの笑顔とか、そんな風に言ってくれる人にはたぶん他には会えない気がする。
それぞれの同級生とも色んな思い出話をしました。
当時仲良くしてもらっていた女の子2人とは、卒業してから鎌倉に3人で行ったときの話になり、夜に海辺で波が押し寄せるギリギリのところに立って黙って3人で並んでたよね。あれ、なんだったんだろう?と。
或る男の子には、その子の家での飲み会でものすごく強いお酒を出されて飲んだら脳が震えた話をして、そうしたら、あぁ、自分で作った蜂蜜酒だ!そんなの作ってたこと忘れてたと笑ってた。
たまにしか会わなかった或る先輩には、わたしがゼミの打ち上げで食事ありで居酒屋の予約をとってしまい、当日ドタキャンが相次いでオロオロしていたら、先輩に「こういうときは席だけとるの」と言われて社会人になる前に学びましたという話を。先輩は「それ、すごい覚えてる。自分が言ったことは覚えてないけど、なんか謝ってて可哀想だなと思ったから」とちょっと不思議そうな顔をしていた。
当人が忘れていることを誰かが覚えていて、その人ともう会わなくてもその人との記憶のかけらが脳内に眠っているって不思議だなー。
2次会に行かなかったのは、頑張らなきゃなぁと思った気持ちをこれ以上の酔いで消したくなくて。
蜂蜜酒の男の子が言っていた、
他人にどう評価されるかじゃなくて、自分が何を言いたいかだっていう感じがするよ。もちろんそれで何かを言っても全然相手にされないんだけど、でもなんか一人くらい引っかかる人がいて、それでどうにかなっていくから
という話を聞けて良かった。
2月2日
わたしは人間関係において綺麗な終わり方マニアみたいなところがありまして、ちょっと互いの食い違いが見えた際にぶつかり合って相手に嫌われたり相手を憎んだりしたくないという思いから粘らず速やかなお別れを選びがちなのですが、こういうことを繰り返してわたしは全部を綺麗な思い出にして心の中でルーブル美術館を作るのが人生の目的なのかな?現実から乖離しすぎじゃないかな?と最近悩んでいたんです。
で、色々考えて、一度ばいばいした相手と妥協点を話し、もうちょっと関係を続けてみることにしました。
結局いつかはばいばいするんですが、今この瞬間そうしてよかったなと思えてる。
綺麗でも歪でも、その人との記憶のかけらももう少しほしかったんだー。