何でも屋さん現わる
「壁紙しよか」
主人の一言で壁紙の修繕が突然始まったのは土曜日の午後。
我が家には業者さんの類いは一切来ない。
何でも自分でやる!
それが主人のモットーだから。モットーに基づきあらゆる道具は完備されている。
なので壁紙もやる気さえ整えばあとは、自分たちで、出来てしまう。
だけど、やる気を整えるのが1番やっかいだったりする。
明日やろうはバカヤロー
言うのは口先だけで、延々と繰り返される。バカヤロー夫婦。
が!! そうも言ってられなくなってきた。
最近、大阪は梅雨入りした。
家の湿度が格段に増して、そこら中ジトジトしちゃってる。
これは、まずい…。
少し前から壁紙がジワジワ浮きはじめていたのだ。
湿気が浮きに拍車をかけて一気に剥がしにかかってくる。
「やめてくれーーー」
天井が視界に入るたび、ビローーンに萎える。
こんな感じで他にもあちこちブラブラしているところが数箇所ある。
さあ、バカヤローは封印してレッツ! 修繕!!!
と、見せかけて
ひ~高さにビビる主人とわたし。
ハシゴの使い方、絶対アカンやつ…。少しグラグラしてる。
それでも自分でやるのだ。に突き動かされる我々。
登る主人。支えるわたし。
足場にしている板も心もとない?
主人いわく、大丈夫。
主人が大丈夫なら、大丈夫なんだろう。
知らんけど。
あれこれ道具を渡したり、指示通り下界で動き回るわたし。
サクサクと貼り直していく主人。
シルエットと所作はどっからどう見ても完璧業者。
主人の職人技と、わたしのナイスアシスト♡??のおかげで修繕が完了
2人だけで(主に主人の気もするが…)
ここまで仕上げたらかなりいいんじゃない?
夕方、習い事から帰宅した子どもたちがリビングに入ってくるなり問題を出す。
「さて、リビングの何が変わったでしょーか?」
次女
「あっ、明るい」
わたし
「せーーかい。ライトのホコリめっちゃ掃除してん」
「他にもありまーす」
またしても次女
「あーーーー壁紙ブラブラしてない」
「家があたらしくなったみたい」
そやろ?そやろ??
パパとしてん。
子どもたちも喜んでくれた。
先々週は、2人で植木の本格的なお手入れをした。
我が家にはもちろん植木屋さんも1度も来訪なし。
毎度おなじみの何でも屋さんの主人とわたしのコンビでチェーンソーまで登場して本格的にした。
剪定というよりもはや伐採だった。
2人で最近よく家の手入れをしている。
そこで気づいたことがある。
苦労して、汗にまみれて、作業して、達成感やら充実感やらを共に感じると
仲良くなるのだ!
植木屋さんにお願いしたら数万はかかるよね?ってことで、それが浮いたんだからと2人でお寿司を食べた。
それでもお釣りがくるねーなんつって。
(子どもの習い事の隙に2人だけでコソコソ食べる背徳感がまたお寿司をより一層美味しくさせるとか、させないとか)
家の外も内もスッキリ整えると気分がいい。
夫婦の中も深まる。
家に愛着がます。
子どもも喜ぶ。
お寿司もおいしい。
いい事ずくし。
手入れした家で家族と笑う時間がなにより幸せ。
さて、わたしたちは今度はなに屋さんになるのでしょーか?
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