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「終末のフール」の読書感想文

伊坂幸太郎先生の終末のフールを読了しました。

2006年の作品ですが今更ながら読みました。
伊坂幸太郎先生の作品は好きなので結構読んでるつもりなのですが、やっぱまだまだ読んでない作品がいっぱいありますね。

この作品は8つのショートストーリーで構成されており、全て同じ世界線、同じ時間軸での話なのですが、それぞれ主人公が違うといった感じになります。
設定をざっくり説明すると、3年後に隕石が地球に衝突して世界の滅亡が確定している世の中で、各主人公がどのように生きていくのか、といった話になります。滅亡すると発表があったのが5年前で、その直後に世界は荒れまくったが、5年経って世界が少しだけ落ち着いたタイミングでの話といった感じです。

好きな人はこれだけで、もうワクワクするのではないでしょうか?
私はワクワクしました。

そのショートストーリーのなかでの1番印象に残った話を少しまとめたいと思います。

太陽のシール

大雑把に話すと優柔不断の主人公が不妊治療の末、妻が妊娠することができた。という話です。
おそらく3年後には世界が滅亡するのに、今子供を生むべきなのかといった葛藤が描かれています。
私も30代前半になり所帯を持ち、子供が欲しいなーなんて、考え始めたときにこの作品に出会いました。
3年しか一緒にいられない、子供は3歳までしか生きられない、そんな中で皆さんだったら子供を育てようと思いますか?

かなり悩みましたが、私は育てたいと思いました。例え3年であっても授かった命なのだから、一緒に生きたいという結論に至りました。
もちろんこれが正解はどうかはわかりません。というか正解なんてないのだと思います。それでもきっと3年間すごく楽しいのだろうなと思いました。

作中の主人公はどのような結論を出すのか、気になる方は必見です。

このような作品が8つあり、それぞれの主人公が今までの5年間にあった複雑な事情と、あと3年という短い人生が絡み合い様々な葛藤を描く様は、どれもとても魅力的な作品でした。
興味がある方は是非ご一読していただければと思います。

最後に日課の英単語を載せて終わりにしたいと思います。

本日間違えた単語

gaze(じっと見る)
improve(〜を向上させる)
embrace(〜を受け入れる)
arrest(〜を逮捕する)
genetic(遺伝)
conventional(従来の)

(同じ単語間違えてる・・・)

ここまでご覧いただきありがとうございました!


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