今すぐお酒を買いに走りたくなるハナシ【ほろ酔い読書】
今回はお酒にまつわるお話を集めた短編集『ほろ酔い読書』をご紹介します。
本屋さんでこの表紙を見たときぐっと惹かれました。
まずその名前、けしからん。お酒飲みながら読みたくなってしまうではないか。(その日の夜早速実行済み)
ほろ酔いという言葉選びが素敵だなと思います。
その言葉で、家で1人でゆっくり本を読みながらお洒落なお酒を嗜むいかにも優雅な様子が連想されますね。
表紙の絵はシンプルに、優しいタッチで描かれたグラスいっぱいのビール。
作家陣は織守きょうや、坂井希久子、額賀澪、原田ひ香、柚木麻子、豪華ですね。
私のお気に入りは最後の「barきりんぐみ」(柚木麻子)です。いかにもコロナ禍らしくオンライン飲みの話です。
ネタバレを避けると何も書けませんがなんとか魅力をお伝えします。
私のぐっときたポイントは2つ。
・リアル、とにかくリアル、ありそうすぎる空間
・家でできるカクテルレシピ登場
登場人物たちの発言がとにかくリアルです。
ついに本の中にもコロナ禍が浸透してきていますね。
なんかこんな会話あるんだろうなーみたいな。
リアリティある話けっこうすきです。
そしてなんといってもおうちカクテル!
お話の中で家にあるものでできるカクテルがたくさんでてきます。さっそく真似してみようと企んでおります。
1つだけご紹介させてもらうと、赤ワインとガリガリ君でつくるフローズンカクテル。
もう今すぐ赤ワインとガリガリ君買いに出かけたいですよね。
他にももっといろいろ面白いレシピがでてきますよ。
メインのストーリーも最後にはほっこりとする、そんなお話になっています。
ついつい読みながら微笑んでしまいました。
そういえば、1つ目の「ショコラと秘密は彼女に香る」(織守きょうや)もなかなかよかったです。
仕事帰りにちょっぴりおしゃれなお酒を少しだけ仕入れて、ちょっぴりあかりを抑えたお部屋でお話をひとつだけ。
そんな楽しみ方いかがでしょうか。
本日も素敵な晩酌を!