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自分にもうひとつの名前をつけるなら?ライターネーム誕生秘話

「秘話」なんていうとちょっと大げさかもしれないけれど、ライターとして活動を始めるにあたって名前どうするか問題に、実は数ヶ月ぐらい頭を悩ませていました。

名前を何にするか以前に、そもそも本名でいくかライターネームをつくるかというところから。

結局、パブリックに本名を出すのがなんとなーく恥ずかしかったのと、もう一つ名前があることへのちょっとした憧れから、ライターネームをつけることにしました。

その名が「たまき あまね」。

もともと「たまご」という名前を使っていたところ、急にたまごから人間が出てきてびっくりした人もいるかもしれないので(?)、今回はこの名前の由来をご紹介します。自分の名付けに悩んでいる方がいれば、よければご参考に。

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「たまちゃん」呼びは死守したい

名前を考えるときに自分の中で絶対にゆずれない条件だったのが「たまちゃん」というあだ名がつけられること。正直、これさえ守れりゃなんでもよかったぐらい。

というのも、これは小学校から今まで一度もついえたことのない私の長寿ニックネームでして。これまで下の名前も含めいろんなあだ名があったけど、小学校以降どの時代も絶対に誰かは「たまちゃん」呼びだった。

そういうわけで、「たまちゃん」アイデンティティが強すぎてここは譲れないなと。

このあだ名は本名の姓に入っている「玉」から来ているので、名字はそのままでもよかったのだけど、実は自分の名字があまり好きではなく……(先祖のみなさま申し訳ございません)。

小さい頃から、「玉」で始まる名字なら「玉木」がよかった!という謎の自我を持っていたので、このさい変えることにしました。要はただのわがままです。

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男の子に生まれていたら……のアナザーネーム

「あまね」はというと、私が男の子に生まれていたらついていた名前。正確には、母が勝手にそうしようとしていた名前。

父の実家には、長男の名前は父親の名前から一文字、『論語』から一文字とるという慣習があり(いっちょまえに名家ぶってるけどそんなんではない)。男の子だったら父から「雅」、『論語』(たぶん「君子は周して比せず」)から「周」をとって「雅周(まさかね)」にする予定だったそう。

ただ、母はこの慣習がどうも気に入らず、出生届を出すときに「雅」を書き忘れたことにして「周(あまね)」にする作戦だったらしい。

いやいや。1文字目書き忘れるってなに?
フリガナはどうごまかすつもりだったんだ?

……と、いろいろツッコミどころはあるものの、この話を聞いたときからずっと、「あまね」にアナザーネーム感がありまして。この名前に息を吹き込めたらなぁと思って名乗ることにしました。

今は亡き母の反骨精神(?)があらわれた名前というのもけっこう気に入っていて。因習にとらわれない心を大切にしたいという想いも込めていたりします。

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私の「もしも」を形にした名前になった

こうして「たまき あまね」という名前が生まれました。

全部ひらがなにしたのは、やわらかい感じにしたかったのが一つ。もう一つは、本名がひらがなで、それも母が届を出すときに勝手にひらがなにしたエピソードつきだから。どこまでもその精神を受け継ぎたいんだと思う……(笑)

ほかにも候補はあったけど、結果的に「これがよかったな」と「こうだったかもしれない」を組み合わせた名前に落ち着きました。「もしも」を叶えるみたいになったのがちょっとおもしろい。

この名前をすごく押し出したいわけではなくて、個人的には「たまちゃん」と認識してもらえたらそれでいいし、記名用ぐらいに思っている。それでも、私にとって意味のある名前になったので、ちゃんと大事にしていきたいと思います。

ちなみに、これを書いていてほかの人の名前(本名でもビジネスネームでも)の由来が気になってきた……。みなさんよかったら記事にしてくださいませ。

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