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おとなの「絵本情報」冬におすすめの3冊
そとが冷え込む日は、家にこもりながら子どもとの読書時間をつくる。
すてきですね。
どうしたら、楽しく過ごすことができるでしょうか。
図書館で絵本を選ぶときは、ぜひ興味が惹かれたものをペラペラとめくってみてください。
まずは、絵で選ぶといいです。
眺めているだけで、癒されます。
ふと目にとまった本を、まとめました。
1.冬の虫 冬の自然
「冬の外が楽しくなるにちがいない。」
図書館の絵本コーナーで、「これだ!」と小さく声がでました。
冬の、ある日の散歩道でのこと。
わたしたちは、生き物がなかなか見つけられませんでした。
「見つけられないのは、生き物の冬の暮らしかたを知らないからだろうね。」
帰り道にかわした、子どもたちとの会話が思いだされます。
小学1年生のむすこは、見開き一面の絵に釘づけでした。
冬の風景のなかにいる生きものの様子が丁寧に描かれていて、ひとつふたつ解説も付いています。
おなじ景色を探しに行き、図鑑のように使いながらさがしてみたくなる一冊です。
むすこは、読み終えるとすぐに庭先へ出ていきました。
探す視点が、ずいぶんと変わったようです。
息を切らし、目を輝かせながら報告してくれます。
「ダンゴムシの卵と、ムカデをみつけたよ!すごいでしょ!」
いいね!
2.せいめいのれきし
「むずかしくない"歴史書風"です。」
気がつけば、太陽の誕生から、現在の生活までを読み終えていました。
それはそれは、ながい歴史のはずなのに。
内容も、それぞれの時代の要点がおさえられていましたから、知識欲も満たされます。
左ページには、ソフトボールサイズの説明文がつらつら。
右ページには、時代をあらわす挿絵。
こんなにすらりと読むことができたのは、生命の歴史が、劇場上映風に描かれていたからでしょうか。
さまざまな奇跡と、多くの軌跡が紡がれて、いまこの瞬間があるのですよね。
3.ほら、ここにいるよ
「代弁してくれてありがとう。」
作者の想いと、親心がおもわず重なります。
むすこの ハーランドへ
・・・・
このせかいのことを
りかいできるように
こころみたもので
きみが
しっておいたほうがいいと
おもったことを メモしています
いま生きる場所が、どういうところなのか。
世界は、どのようになりたっているのか。
人と生きるためにたいせつなことは、なにか。
一段いちだん、階段をのぼるように内容がすすみます。
子どもたちに伝えたいことは、次からつぎへとあふれてきます。
でも、この本を読んだのでひとまずはいいだろうと、ほっと肩の力を抜くことができました。
これだから、絵本はすばらしいなと思います。
それは、子どもにとっても、おとなにとってもです。
まとめ
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絵本は、読書の入り口です。
まだまだたくさんの色を塗ることができる子どもたちのこころへ届ける、”表現” が詰まったものです。
おとなには、子どもとのふれあいに活かすことができる、知恵の宝庫ではないでしょうか。
なにかおすすめがありましたら、ぜひ、教えてください。
※ ご紹介する絵本は、随時更新しています。
(2025/2/14 記)