「腰の丸い人の服装計画放浪記 ③」 ズボンはどうする?
タイトルを書いて思いましたが、今って”ズボン”という言葉は使いませんねぇ。
“パンツ”だと下着との区別がつかないし、”ボトムス”というのも
まだ一般的ではない感じがします。
(“ズボン”は日本語のようです。Wikipediaを読むと面白いことがわかりました)
さて、そのズボンです。
・腰曲がり 服
・Cタイプ 服
というキーワードで検索すると、腰の丸い人のための服がたくさん出てきます。
ズボンは股上、特に後ろの股上がより深めにできていて、曲がった腰を覆ってくれそうです。
しかし、シルエットや色がどうにもこうにも、中途半端です。
流行を追う必要はないけれど、これらのズボンはどの時代の流行でも
「ステキ!」には見えないでしょう。
ダブダブ上衣にダブダブズボン、というスタイルも確かにありますが、
それは計算されたバランスが必要です。
私的には、長めの丈にはスリムなズボンがバランスが良いと思います。
「スリム」と称されているものも、やはり中途半端なズボンばかり…
母は、全体的に小柄で細身。腰回りだけゆとりがあれば良いのですが…
そこで思いつきました。
マタニティー用はどうか、と。
私が妊娠した約四半世紀前は、マタニティウェアの過渡期だったと思います。マタニティ服というと、幼稚な色柄や熊さんのアップリケがついた服ばかり。確かにお腹に入っているのは赤ちゃんですが、着るのは大人です。
婦人服の大きいサイズを探したりしていましたが、お腹周りだけでなく
全体のサイズが大きくなるのです。
今の母の服探しと、全く同じことで悩んでいました。
当時は、超円高と家庭用FAXが発売された時期で、
海外通販が流行り始めていました。
アメリカのマタニティ服のカタログには、ただお腹周りにゆとりが
あるだけの、大人のデザインのマタニティ服が当たり前に掲載されていたのです。
スーツやフォーマルウェアもあり、本当に助かりました。
(今ならネットで簡単に見つかるのでしょうね)
そのことを思い出し、マタニティ用のボトムスを探しました。
あるある、レギンスはもちろん、スキニータイプのボトムスも。
実は最初、腰の丸い母にはマタニティ用を”後ろ前”にはかせようと
考えていました。でも、伸縮性のある生地を使い、ウエストのゴムも調整できるので、見かけはそんなにボリュームはないのです。
全体的に股上も高いこともあり、そのままはいて腰を覆うこともできました。
高齢者の服はどうして
「年寄りらしい」
一辺倒なのでしょう。もちろん人の好みはそれぞれなので、そんなデザインも必要でしょうが、全てが全てである必要はありません。
今の日本のマタニティウェアは、四半世紀前とは違い妊娠前と同じテイストのデザインを着ることができます。
ユニクロでもマタニティ仕様が販売されています。
私の腰が丸くなった頃には、当たり前のデザインで腰曲がりズボン
(いえ、ボトムス)が販売されていることを願っています。