運動する習慣づくりのコツ その4 ~ 有効なのは「逆算思考」か「積み上げ思考」か? ~
第1回では、なぜ運動するのか、目的を深掘りしよう、という話をしました。
第1回はこちら。
https://note.com/takuyaoyashiki/n/n0e023407aec2
第2回では、運動の内容はごく簡単なものからスタートしよう、と提案しました。
第2回はこちら。
https://note.com/takuyaoyashiki/n/n1076e142fa83
第3回は、いつ運動するのか、というお話しでした。
第3回はこちら。
https://note.com/takuyaoyashiki/n/n6ef94ca78111
第4回は、運動継続のマインドは「逆算思考」か、それとも「積み上げ思考」か、について考えてみます。
まずそれぞれの思考パターンについて簡単に見ていきましょう。
(1) 逆算思考
最終目標の状態・期日から逆算して、現在からゴールに至る行動計画を立てて実行していく。
(2) 積み上げ思考
現状から出発して、今のできる範囲内で物事を考える。
逆算思考か、積み上げ思考かといった議論はビジネスの世界で語られることが多いようで、概ね目標達成していくためには逆算思考が必要、といった話が多く見られます。
もちろん理想の状態から逆算して確実に実行していくことでビジネス面での成果を出していくというのはもっともな話だとは思います。
しかし、個人の運動習慣を継続していくために、私は敢えて積み上げ思考をおすすめしたいと思います。
なぜかというと、逆算思考で設定される行動のノルマは、かなり辛い努力を自分自身に強いることになり、多くの場合それが挫折につながっているのではないかと思うからです。
ビジネスなどの場合は、簡単に止めたり自然にフェードアウトしたりできないですが、個人の運動習慣というのは誰からも強制されていないので、辛いとすぐに続かなくなってしまいます。
逆に現状から出発して、できる範囲のことをコツコツと積み上げる、積み上げ思考が有効だと思うのです。
積み上げ思考での目標設定の例として、たとえばこのようなものをおすすめします。
◆ 1週間で5万歩のウォーキングを行う。
毎日〇歩とせずに幅のある期間のトータルで目標設定します。
こうすることで歩けない日や歩数が少なめの日があっても、別の日に挽回することができるし、調子のよい日は少し先取りで多めに頑張るといった調整がききます。
そして、歩いた分は積みあがっていくので、やったらやった分だけ目標に近づくことになります。
何よりも大事なことは途中で挫折しないで継続することです。いくら逆算思考で成果を出す!と意気込んだところで、途中で投げ出すような無理な計画を立てても意味がありません。
ぜひ積み上げ思考で無理なく運動を継続してみてほしいと思います。