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大庭 拓也|Nikken Wood Lab
2020年7月6日 13:10
農業的な素材|「地産地消」と「地産外消」 木材を活用した建築作品において、「地産地消」というワードはもはや馴染みのフレーズである。「地元で生産したものを地元で消費する」という概念であり、地元の生産者と消費者をつなぐ仕組みを構築することで、地域の活性化を図りつつ、輸送コストの低減や教育力の強化が目的とされている。このように産地が前提とされた素材であることは、コンクリートや鉄にはない木材ならではの「
2020年6月27日 17:02
国土の4分の1が人工林の国 日本の国土のおよそ2/3が森林と言われている。歴史を遡ると、そのうちのおよそ4割が戦後に植樹された人工林であり、つまり国土の1/4が人の手によって形成された「人工的な自然」ということになる。レジャーやキャップで我々が目にする針葉樹を基本とした森林のほとんどがそれらに該当する。この「人為的に作られた」森林は昨今の土砂災害や水不足、花粉等々の諸問題と深く関係していることも
2020年6月21日 17:19
「背に腹はかえられない」とは言えない木材利用中大規模の木造建築に従事し始めて5年の月日が流れようとしている。現在では担当プロジェクトのそのほとんどが木造化、木質化されており、その社会的意義を感じながら、同時にその未開拓への難解さを痛感する日々が続いている。木造は他の構造種別(RC造・鉄骨造等)と比較し、材そのものが有機質で構成されており、材自体の経年変化を前提とされた設計作法や、構造体や