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経営者の隣には『翻訳者』が必要。
「商品・サービスの価値をうまく言語化できない」
「SNSなどでの発信の軸が定まらない」
「社員に自分の想いがうまく伝わらない」
「心からやりたいことがわからない」
「頭の中のアイデアや戦略が整理できない」
これは私のクライアント(経営者)が抱える悩みや課題の代表格です。
経営者(特にひとり社長や個人事業主)は「やらなければいけないこと」「今やるべきではないこと」「やりたいこと」「伝えるべきこと」「伝えたいこと」など常に無数の選択と決断を迫られ、その上で社内外にその想いや考えを発信していく立場にあります。
しかし人の頭の中にある想いやアイデア、直感、ビジョンなどは言葉に変換する前のフワッとした状態で存在していることがほとんどで、これを他者とのコミュニケーションに用いる外部言語に変換するのは、時に時間と労力、言語化力が求められます。
ただ、この外部言語への変換ができないと、SNSでの発信でも、営業でのセールスでも、採用活動でも、聞き手からすれば「この人は結局何が言いたいのか」となってしまい、自社・商品・サービスの魅力と価値の本質を伝えることができません。
だからこそ、経営者の頭の中にあるカタチのない想い、アイデア、ビジョンなどをカタチある言葉に変換する。そして経営者の「伝えたいこと」と顧客・社員・求職者の「知りたいこと」をつなげる翻訳者の存在が、経営者の隣に必要。
そんな想いから、私はこの活動を始めました。
翻訳者としてのルーツ
わたしは12年間、警察官をやっていました。
キャリアの大半を海外スパイや工作員、テロリストの情報収集や取締り、取調べを行う「外事警察」という任務につき、彼らから引き出したパズルのような情報を分析し、言語化することで他国の脅威から日本の治安をまもる活動をしてきました。
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時に自分が分析し、言語化した情報が日本というの国の重要な意思決定の材料となる。そのためめ文章構成から、正しい句読点の位置、誤字脱字まで厳しくチェックされていたので、その時に言語化力と表現力はかなり鍛えられたと思います。
現場で培った「引き出す」「分析する」「言語化する」というスキルを、今は経営者のために使っているだけで、役割や本質部分が大きく変わったわけではありません。
2021年に警察官を辞めて独立して以降も、60名以上の経営者や会社員と対話し、彼らの強み・魅力・才能・届けたい価値・やりたいことなどを言語化したり、時に会社の企業理念などもつくってきました。
彼らと対話していく中で見られる「そうそう、それが言いたかった!」という晴れやかな表情と、その後人が変わったかのように行動が加速していく様子を見るのが、私の翻訳者としての活動の原動力になっています。
今、経営者の声が求められている
あらゆるものがコモディティー化していく中で、商品・サービスあるいは企業の差別化が難しくなっています。
そんな中で経営者の生き様と商品・サービスに込められた想いやビジョンだけは誰にも真似できない唯一無二のもの。これだけは今後もずっと他社との違いを提示し続けてくれる資産になると考えています。
そして、商品・サービスの価格も価値提案も機能も大きく変わらない(変えられない)中で、顧客にとっても社員にとっても、あるいは求職者にとっても経営者の声が彼らにとって「選ぶ理由」となるのです。
経営者の翻訳者がやること
翻訳者のやることは大きく分けて次の3ステップです。
①経営者の想いを『知る』
②経営者の想いを『言語化する』
③経営者の想いを『発信する』
それぞれについてもう少し詳しく解説します。
①経営者の想いを『知る』
創業動機やストーリー、会社の歴史、商品・サービスに対する想いや伝えたいことなどをまずはじっくりとヒアリング(取調べ)します。
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特に起業するに至った経緯などは、これまでの人生の中に原体験があり、それらが今の行動や考え、成し遂げたい未来像のベースとなっている場合が多いからです。
②経営者の想いを『言語化する』
人生の棚卸しを通じて経営者がもっとも大切にしているキーワードを選定し、理念を言語化(ひとこと化・コピーライティング)させていただきます。
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なぜ理念の言語化を一番最初に、かつもっとも時間をかけて行うのかというと、経営者の頭の中にあるモヤモヤを取捨選択していくには、判断軸となる経営理念が必要不可欠だからです。
この判断軸がないまま対話を進めたり整理をしても、経営者自身が後悔なく自信を持って決断することができません。
③経営者の想いを『発信する』
月に2回ほどの対話を通じて言語化された大切にしている価値観・考え方・あり方・ビジョン・ミッションなどをコンテンツ化し、noteを中心としたSNS媒体で発信するための原稿を翻訳者が制作します。
こちらは私が警察官を辞めて独立する際に書いたnoteですが、3年近く経った今でも毎月のように新しい人に読んでいただき、中には直接メッセージを送ってくれたり、コンタクトをとってくれる方も多数おられます。
特にnoteのよさは「ストック型」であること。一つの記事が「バズる」ことの影響よりも、記事を通じて言葉を積み重ねた先に「文脈」がつくられ、それが資産となり企業や事業の唯一無二のブランディングになる。
そして、つくったものがどれだけ時間が経っても劣化せずに、そのままの状態でも必要な人にちゃんと届けることができるところに、noteの良さがあると思っています。
翻訳者がいると、なにが変わるの?
翻訳者の活動をはじめて約1年ほど(2024年現在)で、定量的な数字を把握できているわけではないのですが…
クライアントからいただいた声をもとに分析してみると、一番多かったのは営業やSNS発信がやりやすくなり、集客力が上がったというものです。
特にSNS発信に関しては、これまで発信の軸が定まらなかったのが、プロフィール文も含めて打ち出し方が明確になったという声をいただいています。
あとは「志が同じ仲間が増えました!」という声も非常に多く、改めて経営者の想いと言葉が人の心を動かす『求心力』となって、共感者やファン、さらにはベストマッチな人材獲得につながるんだなというのを強く感じています。
翻訳者を隣に置くことで、こういった営業・発信活動や採用活動にポジティブな影響をもたらす他に、社員を抱える経営者であれば、社内のエンゲージメントを高め、採用のミスマッチを減らすきっかけにもなります。
時代の変化とともに働く人も「その会社で働く意味(意義)」を必要としている中で、経営者の声が自分たちの仕事の価値を再認識させるきっかけとなったり、経営者の言葉を好意的に捉えてくれる人が増えることで、会社への誇りと帰属意識が芽生えることにもつながります。
この『想いを知る』→『想いを言語化する』→『想いを発信する』の一連の流れを、月に2〜3回(120分/回)の取材(取調べ)を経て毎月1,2本を記事化して発信させていただきます。
あとは「言語化」「文章化」から解放されるというのも大きなメリットかなと思います。
経営者は孤独
さいごに。私自身も2021年に起業をして一時は仲間を持ったり、人を雇用していた時期もありましたが、結果的には事業もチームビルディングもうまくいかず、一時は倒産目前までいきました。
自分には支えてくれる家族も、信頼してついてきてくれる仲間もいたはずなのに、なぜか心はずっと孤独を感じていました。
それはなぜなんだろう?とずっと考えていたのですが、今思えばその答えは人が孤独を感じるのは伝えたいことが伝わらないときなんだろうと思います。
新しいことや前例のない未知の世界にチャレンジしようとしているからこそ、それを正しく伝わるように言葉で表現するのは難しい。それが歯痒くも伝わらないのだから、孤独を感じるのも無理はありません。
だからこそ、今の自分の活動に誇りと使命感を感じています。
1人でも多くの経営者(挑戦者)の言葉がわかりやすく、正しく世の中に伝わるように、これからも翻訳者としての活動を続けていきます。
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ご相談は以下のフォームよりお願いいたします。まずは話を聞いてみたいという方も大歓迎です。
費用感としましては、月のセッション回数や内容などにもよりますが、66,000円/月〜提案させていただいております。
また、現在複数の経営者の隣で翻訳をしており、お申し込み枠に限りがございます。場合によってはお待ちいただいたり、見送らせていただく場合もございますので、あらかじめご了承ください。
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