筋肉痛ってどうしても必要?
たとえ筋肉痛にならなくても、筋肉量を増やすことはできます。
おもたいダンベルや、いかついマシンがなくても大丈夫です。
ダンベルなどの重い物を動かすと、筋肉の繊維に細かな傷ができます。
2~3日で自然に治るのですが、修復のときの化学反応で痛みを感じます。
これがいわゆる筋肉痛。
修復された筋肉は、筋トレ前よりほんの少し太くなります。
このサイクルを定期的に繰り返すことで、筋肉量がちょっとずつ増えていくのです。
これまでの常識では、筋肉を増やしたければ、筋肉痛をおこすための重量が必要とされていました。
自体重のみを負荷にする腕立て伏せなどで、筋肉をつけるのは難しいとされていたのです。
専門的には「最大筋力の65%以下の重量でトレーニングをしても、筋肥大はおこらない」という理論。
でも結果的に、その考えは間違っていました。
鍵になるのがパンプアップ。
使った部位に乳酸などが溜まり、パンパンになる現象です。
乳酸などの代謝物は、血流によって流されていきます。
でも連続で筋肉を動かし続けると、除去が追いつかなくなるのです。
やがて筋肉内が、代謝物でいっぱいに。
これはカラダにとって異常事態です。
あわてて血液やリンパ液が集まり、水分で濃度を下げようとします。
ちなみにパンプアップとは、水を汲み上げるという意味。
筋肉が水分を引き込み、水ぶくれ状態がおこるのです。
この水ぶくれが脳への信号となり、筋肉を増やすためのホルモンが、分泌されることがわかりました。
だからもう高重量を扱わなくても大丈夫。
自重でも、宅トレでもOKです。
狙った部分が、パンパンに張るまで動かせばいいのです。
パンプするまで動かせば、筋肉はちゃんと増えます。
もちろん従来の「重い物を動かして、筋肉に傷をつける筋トレ」も有効です。
それにプラスして「回数を多く動かして、筋肉を水ぶくれにする筋トレ」でも、十分な効果が期待できるということです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?