問題と思っていたモノは能力かもしれない(解決志向アプローチ②)
普段の授業から、親御さんに変わって、朝の支度からご飯、登校の準備、送り出しまでやらなければならない学校の先生の多忙さを感じて、働き方改革とは?先生の仕事って?と疑問を抱いているコミュニケーションが苦手なカウンセラーのタカタです。
今回から、解決志向アプローチ(以下SFA)というアプローチの仕方を共有していこうと思います。森先生と黒沢先生のSFAをもとに書いていこうと思います。
SFAとは「解決に焦点を当てるアプローチ」です。”解決”とは”問題解決”ではなく、”新しく何かが構築されること”、”より良き未来の状態を手に入れること”。”役に立つことは何か?”という視点で考えるアプローチです。
解決志向アプローチ①では、SFAの基本的な見方について考えていきました。今回は実際に、SFAの実際を考えていこうと思います。
1.リソースを探す
これはSFAのルール①、②のもしうまくいっているのならどんどんやりなさい、一度うまくいったら続けなさい、の具体的な中身です。
リソースとは何か。その人の中に有るものを呼びます。何が無いかということよりも何が有るかということです。
子どもへの支援について考えていきたいと思います。
子どもへの支援に関して、以下の4つの視点が考えられると思います。
①診断、分類
②原因
③問題点
④リソース(資源・能力)
この視点の中で真っ先に注目するのはどんなところでしょうか。それぞれ大切にしている視点はあると思いますが、診断を例にして考えると、診断と支援策はセットで考えていかないといけません。ただのレッテル張り、問題の意味付けだけをするのでは、やらない方が良いと思います。
今回の章ではリソースに注目しようということで、リソースをどのくらい探すことが出来るかが大切になってくると思います。前述のとおりSFAは、リソースを活かすことで、解決へと導いていければよいという考え方です。
2.リソースとしてなりえるもの
ではリソースとしてなりえるものとはどういうものでしょうか。それは自分の中にあるものである能力、興味・関心などと、自分以外の外のモノである家族や友人、愛用しているもの、ペット、外的機関
このようにして考えると、なんでもリソースになりそうです。重要なのは、自分のリソースを自分で気づくことです。たいていの人は、自分のリソースを認識することはできません。「自分なんて・・・」「友達もいないし・・・」こんなことはみんなが思っています。「こんな面があるよ」「君、こんなこと好きでしょ?」「これをしているときが一番輝いてるよね」とか、周囲の人が気づいて話してあげることで、自分で気づくことができ、自分から進むことができるのです。
「もしかしたら、こんな問題もあるけど、意外と何とかなるかも」と思ってくれたら、小さな変化が生じて、大きな変化となるかもしれません。
リソースになりうるものが見つかったら、積極的に活用していきましょう。うまくできなかったら、周りの人が連絡を取ったり、調整することも大切でしょう。
自分が一番よくわかっている。これを第一に、自分の中のリソースを見つけてみてはいかがでしょうか?
コツとしては「こんなに大変なことが起きているにもかかわらず、今も生活しているし、最悪の事態になっていないのは、なぜだろう?自分(○○さん)の何が役に立ってるのだろう?」ということを、自問自答してみる、相手に質問してみると分かってくるかもしれません。
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