【仕事・テスト勉強】やる気が出ない人への5つのアドバイス【やる気が出るまでのやる気の出し方】
学生はテスト勉強、社会人は仕事など、やらなければいけないことがあります。そんなときに「やる気」は非常に重要な課題です。
ただ、多くの人は、おそらく以下のような状態で悩んでいるのではないでしょうか。
・勉強をしないといけないのにスマホを弄ってしまう
・眠くてやる気が出ない
・少し手を付けてもすぐに拒否反応が出てしまう
・そもそも始めることができない
私自身、自分をコントロールすることに大変苦労しました(しています)。正直やりたいこと・やらなければいけないことが多いのにそれらが進まず、悶々とする毎日を送っていました。
ですが、それらが多少改善してきたので、同じ思いで苦しんでいる人たちへのアドバイス、自分への備忘録として以下、書いていこうと思います。
具体的なテクニックについて読みたい人は、最後の「6具体的なテクニック」を御覧ください。
1こういう問題で苦しんでいる人たちは素晴らしい
まず、自分のやる気に関して悩んでいる人は、みんな素晴らしいと言えます。
なぜなら、悩むのはそもそも向上心があるからだと言えるからです。今の生活に安住して、あるいは、もう少し生活のランクを落とすことを許容すれば、その悩みもなくなるわけですから。
学生:最悪単位を落としてしまえばいい
社会人:最悪会社をやめてしまえばいい
このような状況であるにも関わらず、それでも、なんとかしようとしている、というだけで素晴らしいことです。
ただ、私もそうなのですが、逆にその「やらなければいけない」と自分に言い聞かせてしまっているせいで苦しむことになっています。まさに自縄自縛なんですよね。
周りの友人や同僚を見てみると普通に勉強をして、普通に仕事をしている中、自分だけが行動できないでいる、という状況でした。
私の場合は、気分転換に図書館に行って、勉強をし始める→集中できなくて周りの誰よりも早く(早いときは5分ももたない)で帰宅していました。
勉強をしたいのに、勉強をできないという苦しみの中でもがいていました。
2そもそも自分をコントロールすることはみんな難しい
今は、ある程度自分をコントロールすることができるようになりました。
しかし、それでもついついだらけてしまうこともあります。「明日は早起きしよう」と思っても、土日はつい眠ってしまって、午前中が潰れてしまう、なんて日常です。
ただ、それって世間一般を見れば割と「普通」なんですよね。というか、私の周りにはそんな大人しかいません。
だらだらとテレビを見て、新しいことには触れようともせず、成長意欲なんてない。
一般的なご老人なんてこんなものです。これから言えるのってつまり
「そもそも向上心を持って自分をコントロールするのは難しい」
ということです。「子供の頃はあんなにいろいろなことに興味を持っていたのに、、、」と思うこともありますが、子供が成長意欲を持っているのは、取得する能力が歩くとか話すとかそんな自分の能力だと一瞬でできることで、あるいは、基本的には日常生活で必要不可欠なことだからです。
ある程度満たされた状態で、「新し」くて「難易度の高い」ことをやるのってかなり難しいです。
それは締め切りが遠くにある仕事についても同じことです。別に今やるべき仕事ではない。必要ではないことという意味では同じですから。
それに、本屋に行ってみてください。以下のような本が売られています。
こういう本が売られていること自体「多くの人は、すぐやれる人ではないし、すぐにやれる人間になろうと思って苦しんでいる」ということの裏返しということです。
3 行動すればそれだけで上位
それに「多く人が行動に移せない」という言葉をよく聞きます。例えば、以下のようなセリフです。似たような言葉をどこかで見たり聞いたりしたことがあると思います。
ゲームをやってゲームを作ろうと思うのは100人中1人
ゲームを作ろうと思ってゲームを作り始めるのは100人中1人
ゲームを作り始めてゲームを完成させるのは100人中1人
ゲームを完成させてゲームを作り続けるのは100人中1人
このことから言えるのは、何かしらを継続すれば、ある意味それだけで上位プレーヤーになれるということです。(もちろん話はそう単純ではないのかもしれません。継続は必要条件かもしれません)
繰り返すようですが、このようにやれば上位に入れる「継続」がそう簡単なものなわけがありません。簡単だったらみんなやっていて、みんな成功しているはずです。
ですが、世界の8割の人が成功を掴んでいるわけではありません。多くの人はネットでゲームをして、漫画を読んで、YouTubeで動画を見て一日を過ごしている、と考えたほうが自然です。というか、これはある日の私の一日ですが…
4できることをやる。とことんハードルを下げる。
ここまで「やる気を出すことは難しく、やる気を出せたらそれだけで上位」という話をしてきました。
次からは具体的にどのようにやる気を出していくのかについて説明していきます。
と言ってもほとんど、この方法は以下に尽きます。
・簡単なことをやる
・無理なスケジュールでやらない
・簡単なことをやる。
努力をする中で(自分にとって)簡単なことをやる、というのは非常に重要なことです。例えば私はVtuberやゲーム実況について全く詳しくありません。ですが、同時にその分野で多くのお金を稼いでいる人がいることも知っています。
「動画を見る」という非常に簡単で「こんなのはただの堕落だよ」と自己否定的になっている人もいるかも知れませんが、その分野で「こういう人が売れる」「こういう人が面白い」という感性が育っているとみることもできます。
Vtuberやゲーム実況者について全く知らない人は、まずその「市場調査」から始めなければなりません。この点で、日常からVtuberやゲーム実況を見ている人はアドバンテージがあると言えます。
逆に言えば、簡単な、自分に理解できるレベルの範囲のことをやるだけで周りとの差をつけることになるということです。
難しい参考書を読んで分からなければ、ネットの割と簡単そうな記事を読んで学ぶ。もしくは、簡単そうな参考書を買う。
仕事でどこから手を付けたら良いか分からなかったら、自分ができそうなところから手を付けていく。
難しい参考書を読んで、内容を理解しないまま丸暗記しても結局自分の身になりません。これは仕事も同様で、自分ができそうもないアクロバティックな方法で何かをやったとしても、そこに出来上がるのはブラックボックスです。
地道にできることをコツコツと積み上げていきましょう。
・無理なスケジュールでやらない
何かをやるためには何もやらない時間が、3時間ぐらいいる、という社会人もいます。
つまり「仕事→帰宅→勉強」となるわけではなくて「仕事→帰宅→何もしない時間(たくさん必要)→勉強」という流れじゃないときつい、という話です。ツイッターでこの話を見たときすごく共感したのを覚えています。
「ガチれば余裕」
これはよく聞く言葉ですが、そもそも「ガチらないようにする」ことが重要です。
計画を立案する段階で「頑張る自分」を想定していては、すぐに理想と現実の乖離が発生してしまいます。最初に説明した「理想が現実を苦しめる」という自縄自縛ですね。
例えば私は「500文字の文章は最速で5分程度」で書くことができます。ですが、基本的に「30分書けて500文字を書こう」あるいは「5分で1行だけ文字を書こう」と考えるようにしています。
理想目標と実際の目標に分けると考え方です。で、「まあ実際の目標を達成できればいいかー」ぐらいに考えていくと「この程度ならできそう」となって(私の場合)作業が進みます。
例(私の場合)
理想目標:500文字の文章は最速で5分程度で書こう
実際目標: 30分で500文字を書こうor5分で1行だけ文字を書こう
とことん、自分の能力を低く(最低限)に見積もっていきます。
応用例としては、以下のとおりです。
応用例(仕事):
理想目標:30分で1ページのスライドが作れそう
実際目標:3時間書けて1ページのスライドを作ろうor30分机の前で下書きを書けばいいか
応用例(勉強):
理想目標:30分で1ページの参考書が終わりそう
実際目標:3時間書けて1ページの参考書を解こうor30分でやるなら一問だけ問題を解ければいい
私も含めてですが多くの人は計画をたてる段階で「理想的な」計画を立ててしまっているように見えます。
「難しいことはしない」とはじめから選択してしまった方が作業をすすめることができて、最終的には良い結果を生むことになると思います。
・やる気がでないのは、具体的な道筋が見えていないから。そういうときは時間で測るしかない。
勉強や仕事をしていて一番辛いのは「終りが見えない」ときです。
明らかに完成まで100時間以上もかかるような作業を前にすると、何から初めて良いのか、どこが終わりなのか、そもそも本当に完成するのか、などいろいろな「?」が浮かんできてしまって、なかなか作業の終りとなる「達成感」を想像することができません。
そういうときは私は「とりあえず、時間を目標にしよう」と考えています。また、同時に一日にそんな長い時間やらないようにします。
なぜなら「とりあえず時間で区切ろう」としても、辛いものは辛いですし、そんな長い時間辛いことをやってられないからです。
その一日目に見える成果が出なかったとしても、ポジティブに「昨日の自分より30分進むことができた」と思うようにしています。仮に「〇〇という用語の意味がわからなくて今日は進捗が思ったよりも出なかった」のだとしたら、「人生のどこかで〇〇という用語の意味をどこかで知らなければならなかったんだ。とりあえず課題に対して30分分(誤字ではないです)すすめることができたぞ」と思うスタンスです。
実際は5分でも良いでしょう。そうやって積み重ねていくと、ふとした土日に「あれ、今日は3時間も勉強しちゃった」という気まぐれが起きるかもしれません。
ですがこのようにするためには「無理のないスケジュール」であることが前提です。課題の提出期限が明日であったりしたらこんな方法は使えません。
4実際やる気なんて完成度に関係ない
一見すると「どういうこと」となるかもしれません。ですが、正確には「『行動してさえいれば」やる気なんて完成度に関係ない」と言ったほうが正しいのかもしれません。
「なーんだ。行動しなくちゃいけないのかー」とお思いの方もいるかと思います。そういう方には期待させてしまい、申し訳ありません。
ただ、どうも(私も含めて)多くの人は「やる気が出ないと行動しちゃいけない」と思っているような節があるのではないか、と思います。
確かに、やる気に満ち溢れて「私はこれがしたいんだー」と思いながら、仕事や勉強に打ち込めたらそれは非常に幸福なことです。
でも、だからといって「やる気が無いと行動してはいけない」なんていうことはありません。
一番つらいのは「今日も何もしなかった」という虚無感のもと、一日を終えてしまうことです。
いやいやでも、だらだらでも、音楽を聞きながら、動画を見ながらでも、とりあえず行動していく――道筋さえはっきりとしていて、実際に「行動」してさえいれば「やる気」は大抵の場合「完成度」には影響してきません。
これまでの経験則で恐縮ですが、それを信じて「とりあえずだらだらとすすめる」と意外とうまくいくことが多かったです。
では、やる気より成果物の完成度や実力の醸成に必要なものは何でしょうか。
私は「理論」と「客観的に自分を見る力」だと思っています。
これは自分の足で歩く「旅」あるいは「冒険」に似ていると思います。
やる気を持って、楽しく歩ける日もあれば、そうでない日もあります。でも、ダラダラとでもとりあえず目的地まで歩き続けていけば、目的地には近づけます。
でも、地図が間違っていたり、自分がどこにいるかがわからないと、いつまでたっても目的地には近づけないままです。
目的地:達成したい目標
地図:正しい理論
今いる位置:自分がどこにいるか
結局、必要なのはやる気ではありません。あえて言うなら、やる気は体力に近いです。
5コツコツとやることを繰り返す。そうすれば習慣でできるようになる
これはある意味で朗報なのですが、繰り返せば繰り返すほど、習慣は楽になっていきます。
逆に何にしても「始めるとき」が一番つらいです。何から始めたら良いのかも分からず、自分がやっている方法で本当に成功するのかも自信がないためです。
先程も言いましたが、これまでの経験から、一番きついのは「終りが見えない」ときです。まさにこの「終りが見えない」のが「初期段階」なのです。
『「今が一番つらいんだ。今後楽になるんだ」と思えば、習慣もある程度楽になる』という話、というよりは、「一度何かを習慣として身につけた人」に対するメッセージだと思っていただければと思います。
私は日記を書くのが習慣です。もうかれこれ10年以上日記を書き続けています。始めの頃は毎日日記を書くのが苦痛でしょうがなかったのですが、気がつくと、何の負担もなくほぼ毎日日記を書けるようになりました。
同じ様に毎日何かしらの継続をしている人は、その経験は大抵のことに横展開可能だということを覚えておいてほしいです。
あの初期の苦しみ、そして、継続することで苦しみが日常に変わっていく過程――これはどの分野でも同じだろうと思います。
このように考えれば多少は「終りが見えない苦痛」も和らぐだろうと思います。(難しいですが…)
6具体的なテクニック
最後に、やる気を出すためのより具体的な(一部繰り返しを含みますが)テクニックを紹介します。
本来であれば「具体的なテクニック○選」というブログ記事にするのが、キャッチーなのではないか、と思います。
これを最後に持ってきた理由は、私自身「具体的なテクニックにはあまり救われていない」と感じるからです。
行動の習慣、あるいは成功体験がない人がテクニックに関する本を読んでみても、「多くの人が有効だ、って言っている方法を使ってもやる気を出せなかった。私はだめな人間だ」と自己嫌悪に陥ってしまいます(私は、そうなっていました)。
ですので、どちらかというと、「考え方」あるいは「スタンス」について、今回は記事を書いたつもりです。
それでも、やはりある程度のテクニックはあるので、私なりにまとめておきました。
・時間を決める。締め切り効果(ポモドーロテクニックなど)
・他人の目がある場所でやる。(だらけ防止)
・スマホを使えないようにする(デジタル断食)
・作業用の場所、PC、音楽を用意する(環境を変える)
・コツコツやる(塵も積もれば山となる)
・途中でやめる(次の日はその途中から始める)
・ダラダラとでもやる(とにかくやれ理論)
・できることをやる。分かることをやる。終わりが見えることをやる。努力のための努力は後回しでいい。(4できることをやる。とことんハードルを下げる。参照)
・やる気(行動体力)を最優先にして生きる。(やる気信仰)
ポモドーロテクニック、デジタル断食について別記事でまとめましたのでそちらもご参照ください。
最後に…
やる気についての記事を見ると、必ず作業興奮について書かれています。
ですが、そんな記事を読んでも「作業興奮なんていうが、その始めるまでのやる気をどうやってだすのか」と思わずにはいられません。
他の方法についても同様です。
今回はそんな「なんかやる気についての記事って胡散臭いぞ」という方向けに、すこしでも参考になれば、と思い、私なりに記事を書きました。
私が常日頃感じるのは、「テクニックは所詮小手先のものであって、本質ではない」ということです。では、「本質とは一体何か」というとそれは、まだ具体的に言葉にできない部分で、記事にはできず、申し訳ありません。
最後にやや抽象的になってしまいましたが、今回は以上となります。
ありがとうございました。
(やる気についての記事なのに、こんな長い記事になってしまって、やる気がない人には読まれないだろうとおもいつつ…)