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38.仕事が続けられなくてよかった!
Q.仕事が続けられません。
あたらしく仕事探しても、履歴書を書いていると病むし、話すのも苦手で面接で落とされるし、運良く受かっても、やりたくない仕事がうまくできないのですぐ辞めたくなり辞めてしまいます。
まともに毎月お金を得るにはどうしたらいいですか?
2020.7,12 えりさん(23歳・女性)
A.いま安心しています。
「あ、自分だけじゃないんだ」と。
料亭の洗い場
スーパー
マクド
ローソン
結婚式でビールつぐだけ
音響
ずっとマンガを読む仕事
ガスの営業
回線の営業
深夜の変なTVショッピングの番号にかけたら出るやつ
よく分からん施設の受付
古本屋
家庭教師
医療関係のライター
治験(事前審査のみ)
コラムみたいなの書くの
メイドカフェで歌う仕事
葬式の見張り
バスケットボールプレイヤー
楽曲提供
etc...
いろんな仕事をやってきました。
しかし軒並みクビになったり、飛んだり、「バスケでは利益が出ないからです・・・」といきなり廃業になったり、と何をやっても続きませんでした。
毎月稼ぐ方法というのは僕には正直、分かりません。ごめんなさい。えりさんの特性が分からないからです。
しかし「働くの弱め」という自分の特性が身を助けもしました。
気休めに、このお話をさせてください。
年間百二十本ほどのライブをしていた頃、僕はあちこちの都道府県にいっていました。
特に田舎や海を隔てた土地は、空の低い東京と違いキラキラしていました。
澄んだ空気に気さくな人柄、高いビルや巨大ビジョンは無くても、美味しい食事に伸び伸びとした対バン。
打ち上げも最高です。
地酒をラッパ飲みしながら、「嗚呼、もう東京なんか帰りたくない!ここに住む!あしたからよろしくな!」などと、交通量少なめの交差点の真ん中で叫んだことも、一度や二度ではありません。
僕の決意表明に、地元の対バンやメンバー、ライブハウスの店長もケタケタ笑っています。「シャレちゃうぞ!」とムキになって怒ります。
なんて美しく、素晴らしい時間なのでしょう。
そして二軒目に行き、また飲み直します。小さな飲み屋です。
ここらへんでアルコールの「効き」のピークは下り坂になり、少々ダウナーになっていきます。
ショボいキッチンを見て思うのです。
「俺、ここで働けんのかな?」と。
絶対に無理です。
しかも東京と異なり、飛ぶこともできないし、もし飛んだら知り合いばかりの地方都市では、変なあだ名も付けられるはずです。
「ボケ作」とか「雑魚丸」のような田舎者が付けそうな、それでいて屈辱的なものでしょう。苦しみの日々はやがて僕を殺します。
恐ろしくなり、「あ、やっぱ東京帰ったほうがええわ」と僕は先ほどの決意と信念をあっさり覆すのです。
何度もこれを繰り返しました。
「どこでも働ける人間」だったら、僕は今ごろ佐渡ヶ島の寿司屋で寿司を握っていたはずです。
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