働くとき最優先するものとは
仕事をするときに一番大事なモノって何だろう。
給料、休日、やりがい、職種、etc...。様々なファクターが絡み合って総合的に決まってくることなので一概には言えない。
そしてバランスがある。何かが足りてても、何かがゼロなら色々キツイのが仕事だ。
そう考えると、最優先すべしは「人間」かなぁと思う今日この頃だ。
同僚の大切さは何よりも優先する。
その中でも「緊張しすぎる同僚」は選ばない方がいい。
例外的に「リスペクト止まんねーし魂レベルで尊敬できて、この人と同じ方向を向きたい」と心から思うひとにのみ、この『緊張』を使う。
緊張のエネルギーは貴重極まりない。ここが元になり、男は化けていくときがあるからだ。
スピリッツを育み、強くしてくれるツールは沢山あるが「リスペクトできるダチや先輩」はその中でも、最も強力なものの一つだ。
しかし、「緊張のエネルギー」はわりとすぐ底をつく。有限性が高くて、無くなると機能しなくなる。
毎日変なやつに使うとすぐに目減りしてしまうのだ。「そうでもないな」と思う人間に対して、毎日のように緊張するのは、ずいぶんな損失になる。辛抱もわかるが、やめたほうがいい。
待っていても相手は離れない。嫌なやつとはガツンと距離をとらないとマズイ。その一歩を踏み出すのは自分自身しかいない。「自分」で離れるのだ。
僕自身、それを連続してきた。
そして今もリスペクトしている人間でまわりを固めている。メンバーもそうだし、僕がイマ深めに関わる人間の中で「つまらんやつだ」と思うひとは一人もいない。
布陣が整理されてからのことを思い返すと、調子の上向きを実感する。少しの無茶も心地いいし、過度のチャレンジにも血がたぎる。
きっとそれらすべてを「深めに関わるダチ」とシェアできるからだ。
もちろん浅めに関わっているひともいる。そのひとたちの根っこの部分はまだ分からない。でもそれぐらいでいいと思うのだ。
「熱いな」と思えば関係は深くなっていくだろうし、そうなってくることでまた生まれるバイブスもあるのだろう。転がる石のように、吹き抜く風のように、なるようになる。
そのせいか、バンドには現在スタッフが一人もいない。三人ですべてをやっている。
でも思うのだ。手が足りないことは、きっとやらなくてもいいことなのだろう、と。
ライブの物販には基本的に誰もいない。綺麗な女の子の配置も無い。綺麗な女の子を一人雇うと、一日六万はかかってしまう。
「¥0でも物販に人がいないとCDを手に取りづらい」という声もあった。
でもそれはもう、仕方ないことなのだ。
なぜなら「きっとやらなくてもいいこと」の一つだし、手が届かなくても構わない、カユイままにしておけばいいところだと割り切っている。
だけど「物販にいないけど持っていってくれ」と伝えたらどんどん無くなった。「言う」ぐらいで良かった。
1000枚プレスしたけど後300枚ぐらいしか無い。
タワーレコード渋谷店が「¥0のCDを販売する」という暴挙に出てくれたせいで、続いてくれるお店が出てきた。名店から卸したのもあって、後に続きやすかったのだろうか。
しかし枚数が激減した。次を刷らないと、もう無い。
「売り切れにより増産決定!」という知らせは本来小売業として喜ぶべき吉報なのだが、価格のせいで「嬉しい悲鳴」というより「嬉しくも不安なうめき声」があがる。
売れば売るほど字が真紅に染まるのだ。
もちろん組織としてそんなことはできないので、このプレス料金は完全に僕個人の資産から出ている。完全に買い物の域だ。
製紙業と違って、音楽ソフトは大量数プレスしても別に大して安くならない。もはやビジネスとして成立させていないだけでなく、ついでに腹を殴打されている気しかしない。
だけどいろいろ成立していないことの奥に面白いものがある。
ハタから見るとアホにしか見えないと思うが、アホにはアホなりに見えている未来図がある。
「バンドマン2.0」じゃないけど、「俺だったらこうやる」を凝縮させた活動をしていきたい。せっかくなのだから、今までの経験をアップデートしないとつまらない。
そもそもjuJoeは「上京して夢見て始めた!」とかいうバンドではない。完全に拾った命でやれてしまった偶然の産物だ。ラッキーでしかないのだ。恐れるものも失うものも何一つ無い。
でも、それもこれも「それを見たい」と思わせてくれる「リスペクトできるダチ」とやっているからなのだ。
「俺たちがやっていることはエキサイティングなのだ」と三人とも思えたら、それでいいではないか。
やはりあらゆる面で優先されるのは「同僚」なのだ。
給料、休日、やりがい、職種も大事だが、やはり「同僚」に勝るものはない。
ここnoteに来てくれたあなたが、本年もクールなやつと稼働していくのを祈ってる。