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Kindle絵本出版のつまずき〜見開きから単ページに変更する方法〜
こんにちは、タクポンパパです。先日、小生が描いたオリジナル絵本をようやくKindle Direct Publishing(KDP)の紙書籍(ペーパーバック)にて初出版することができました!
それは、こちら。
前回の記事では、絵本をKindle出版するための備忘録を残しました。今回はその続きとなります。
ここで少しだけ、前回の内容を振り返っておきます。
KDP紙書籍(ペーパーバック)として絵本を出版するためにはPDF化された本文ファイルの提出が必要です。絵本を描くときって、見開きページで描くことが多いと思います。でも、この提出するPDFファイルは見開きページではなく単ページで作成する必要があります。
では、どうやってやるのって悩んでいませんか?
この記事では、Photoshopを用いた見開きから単ページへサイズを変更する方法の備忘録をご紹介します。今後、KDP紙書籍(ペーパーバック)出版したいと考えている方のお役に立てれば、大変嬉しいです。
■ 絵本の作成例
例として、このような正方形の絵本を想定して解説していきます。
まったく同じような想定な方は、マネしてみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1726817982-P1un2tYZhDvcgNF3pXzT9rsw.jpg?width=1200)
1:作成する絵本のイメージ
サイズ:正方形の絵本(縦18.21 × 横18.21センチ)
裁ち落とし設定:あり
ペーパーバックの表紙仕上げ:光沢あり
ページを読む方向:左から右(横書き)
用意した画像の枚数:本文24ページ + 表紙裏表紙で合計25枚
提出したファイル形式:PDF
2:使用したアプリ
Procreate:イラスト作成 → A3サイズ(縦横:4,093 x 5,787 pixel)
Photoshop:フォント挿入 + サイズ変更 → PDF化
■ 大まかな手順
1:絵本サイズをシュミレートする
▶︎ ガイドラインで示されている印刷用の表紙計算ツールとテンプレートを使用してあらかじめ絵本のサイズをシュミレーションしておきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1726829201-pVTYc2GKCPxsXBw98qDkMZb4.jpg?width=1200)
▶︎ 赤枠の部分を上記のように入力します。本文の判型は一辺が約18.2cmの正方形となるようにカスタム入力しました。
▶︎ 黄色のサイズの計算をクリックすることで、右側にシュミレートされたイラストが表示されます。
イラスト見るとあれ?こんなサイズじゃないよ!
ここで注意です!イラスト上では設定したサイズが反映されていません。青枠の数値は変更されていますのでご安心ください。
▶︎ 寸法テンプレートをダウンロードをクリックして確認してみてください。
2:Photoshopに寸法テンプレートを重ねる
▶︎ Photoshopを起動させ、解像度:350dpi(ppi)、A3サイズ(縦横:4,093 x 5,787 pixelまたは297 x 420 mm)、CMYKカラーで新規作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1726877330-UafPKwSiyoRdjeIXCQAc1glM.jpg?width=1200)
▶︎ ダウンロードした寸法テンプレートを一番上のレイヤーに配置し、透明度もしくは塗りを50%ほどに下げておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726877567-zh4ByoR9YQ1vtdqXCDLwHGk8.jpg?width=1200)
▶︎ 寸法テンプレートの赤枠内におさまるよう、イラストやフォントを配置していきます。
💡使用用途と解像度の目安
一般印刷(350dpi)
大判ポスター(200~266dpi)
画面表示(72dpi)
3:カンバスサイズを見開き表紙サイズに変更する
▶︎ まずは、A3サイズからシュミレートしたサイズに合わせます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726909316-IZ7LydHki5cXv4qpKYBomVRU.jpg?width=1200)
▶︎ イメージ > カンバスサイズを開きます
▶︎ サイズの単位を『mm』に変更し、幅(372.02mm)と高さ(188.47mm)にシュミレートした値を入力する > OK > 続行
すると…..
![](https://assets.st-note.com/img/1726910249-5j0e13YPtkKrls4AD2Op6uCT.jpg?width=1200)
▶︎ ここでいったんファイルを保存して、同じデータを複製しておきましょう!
4:見開きページから単ページにサイズを変更する
まずは偶数ページ(左半分)だけの単ページを作ってみましょう!
▶︎ 再度、イメージ > カンバスサイズを開きます
![](https://assets.st-note.com/img/1726910787-QnsOG6jSza5T4BJ2RkprALWl.jpg?width=1200)
▶︎ 次に、カンバスサイズの幅に→絵本の全体幅の1/2となる値を入力します(ここでは372.02mm / 2 = 186.01mm)
▶︎ そして、基準位置を左中央詰めをクリックして、矢印集団を左側に寄せます > そしたらOKをクリックします
すると、このようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1726915236-4q80a2ZVb5rHTCYlvMOGiAjk.jpg?width=1200)
同じような手順で、奇数ページ(右半分)も右中央詰めをクリックして作成してみてください。
5:PhotoshopでPDFファイルを保存する
こちらは次回の記事でご紹介します。
小生がやった感じだとPDFの作成は、非常に根気のいる作業です。
▶︎ 先に偶数ページ(2,4,6…24)を一気に作って、その後奇数ページ(1,3,5…23)を作った方がカンバスサイズの変更を少なくできるなど、また丁寧にご紹介します。
ここで、いったん休憩です(>_<)
■ まとめ
本記事では、Kindle Direct Publishing(KDP)の紙書籍(ペーパーバック)出版する過程でつまずきがちな見開きから単ページへサイズを変更する方法について、小生の備忘録を残しました。
今回はPhotoshopを使いましたが、みなさんの馴染み深いCanvaでも作成は可能です。注意点は同じですので、ぜひKDP絵本出版にチャレンジしてみてください。
次の記事では、
PDFの作成 / アップロードと、非常に手間のかかる部分の備忘録です。小生の失敗が誰かの役に立つことを願っております。
このnoteでは、オススメ本や論文のメモ書きを残しています。
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⭐️小生のオススメ絵本〜紹介コーナーです⭐️
絵の雰囲気と物語がすごく素敵な一冊です!