スコセッシの新作映画にあたって、過去の名作をポスターで振り返る(1995年〜)
たった一枚のポスターから
映画の見所や印象が蘇ってくる。
映画ポスターの魅力を
ご紹介します。
マーティン・スコセッシ監督の新作
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が
現在公開されています。
監督が撮った数々の名作を
いま一度振り返ってみませんか?
個人的に大好きな映画監督の一人です。
どうぞご一緒に、
映画ポスターの想起性にあやかって
しみじみと、鑑賞当時の感動を回顧しましょう。
前回は、
タクシードライバーから
グッドフェローズまで取り上げました。
今回はその続きです。
クリエイターの方々に感謝を申し上げて。
※比較的ポスターが多く描かれた作品より
取り上げています。
▼カジノ(1995年)
1970年代から80年代のラスベガスが舞台。
「グッドフェローズ」の成功を引き継ぎ
マフィアものの第二弾。
すこぶる面白いです。
興味深いのは、色合い。
デ・ニーロのスーツ。
ピンクをモチーフに描かれたポスターが
意外と多かったこと。
確かに、あのピンクのスーツは
印象的でした。
ギャンブルの道具が
暴力と重なっていく。
あの万年筆も。
チップのようにベットされる
登場人物。
カジノの運営それ自体が
ギャンブルだった。
ベットされて行く先は。
転落、
▼ギャング・オブ・ニューヨーク(2002年)
1863年のニューヨーク・マンハッタン。
ファイブ・ポインツが舞台。
描かれるのは、ギャングの抗争。
スコセッシ監督とレオ様のタッグは
本作から始まりました。
ダニエル・デイ=ルイスの
義眼が輝く不気味な存在感。
あの、どデカイ包丁。
二人の関係は
徐々に袂を分かっていく。
雪の積もった戦場は
すごい迫力でした。
ラストの一対一も見ものです。
▼アビエイター(2004年)
実在の大富豪、実業家である
ハワード・ヒューズの半生を描く。
描かれたポスターの数は
あまり多くはなかったです。
見つけられたほとんどは、
レオ様の顔。
顔。
顔。
顔。
確かに、ほぼたった一人への焦点のみで
波乱万丈の人生が描かれていました。
空を撮る人。
THE WAY OF THE FUTURE.
▼ディパーテッド(2006年)
香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク作品。
アカデミー賞受賞。
警察に潜入したギャングと
ギャングに潜入した警察。
ネズミをアクセントとして
描かれているものが多いです。
ネズミはスパイの蔑称。
実は3匹?
血に染まった
アイルランドの国花、
シャムロック。
ネズミとアイルランド。
二人の顔が、似てくる。
マズい・・・の顔が重なる。
ジャック・ニコルソンの
ギャングのボス感も絶品でした。
交差する運命。
「The Departed」 は
「逝った野郎たち」とも訳すことができる。
ネズミの前には
5匹の逝った野郎たち。
ラストまで
緊迫感は途切れません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
2002年のギャング・オブ・ニューヨークから
レオ様の活躍が始まり、
最新作までその流れが続きます。
もともとは、
デ・ニーロが監督に
レオ様を紹介したのがきっかけだったとか。
そのキーポイントが今回のポスターには
現れていたのです。
名作はまだまだあります。
次回は、最新作までの高まりを
一気にお見せできればと思います。
ご覧頂きありがとうございました。
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