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イッセー尾形の一人芝居を初体験して、楽しみに染み入った神戸の午後

一人芝居って、すげえ。

先週、神戸の公演に行ってきました。

フォローさせて頂いている
こじかさんのつぶやきで
チケットが余ってるとのことで
勇気を出して立候補させて頂きました。
chibi3さん、すいません。)

それが3ヶ月ほど前のことで
noteで知り合った方と初めて会う
ドキドキ感もあり、
一人芝居への楽しみもあり、
もんもんと過ごしていました。

当日。

初デートのようなドキドキもあって
なんか写真とるの忘れてたな・・・

ホールとか入口とかの写真は
取り忘れです。

その代わり

会場には過去の一人芝居の
写真がずらっと並んでいて、
期待感膨らみます。

会場のなか、公演中は
撮影は禁じられてましたので

この写真から思い出しつつ
内容の感想をお伝えできればと思います。

その表情の豊かさ、細やかさ!

ポスターにも表れているとおり、
本当に同じ人??

ってくらいに、顔が違う。

磨き抜かれた演技力、
名人の顔作り。

表情ひとつで会場の空気を
包み込む?一変させる?
そんなパワーに、まずびっくりしました。

あと初体験だったのが、
舞台の上で、衣装替え、メイクが
施されること。

↑の写真は、舞台の袖ではなくて、
舞台上です。丸見えです。

演目は6つあったのですが、
それぞれ暗転してから毎度
この着替えコーナーに行って
次の演目の準備をする。

ここでの表情がまた、すげえ。

一瞬にして、71歳のおじいさんになるんです。
オフって感じではなくて、
戦いの合間の一瞬の間隙。

ときには、空を見て
セリフの確認らしきことをやっていました。

集中力が研ぎ済まされる瞬間も、見られる。

決意の顔に変わり、
暗転された舞台中央にゆっくりと歩き進める。

舞台装置、造形物は無し。
小道具は最低限。
照明はほぼ暗転の明転のみ。

光が点いた瞬間、
会場の空気がピンと張る。

イッセー尾形の
一人で作った純度の高い世界を
堪能する時間が始まるのです。

歌も披露される
作詞作曲も自身でされるとのこと。

すげえ。

おばちゃんにしか見えないや。

実家のおかんを思い出さざるを得なくなる。

笑いもふんだんにあって、
爆笑というより、
小気味好い微苦笑が誘われる感じ。
すごく楽しい。

一番好きだったのは、
このお面を使った「立体紙芝居」でした。

昭和を思わせる、自転車でやって来る
紙芝居のおじさん。

夕焼けが思い浮かぶ舞台の上で
「何をするかっていうと・・・
立体紙芝居!」と。

なんだろ、自信に溢れる言い切り口調で
宣言された瞬間、
あっ、すげえものが始まる!という
直感が湧いてきた気がしました。

過去に使われたお面を見てみると
その表情の細かさにまた驚き。

添えられた人物説明も端的で個性的。

鼻の下からのみ覗く
イッセー尾形の「表情」も
見事に合わさって
臨場感を強め、感情が醸し出される。

途中、
登場人物が多くなってきて
お面の付け替えが錯綜したとき

「やべっ間違えた」
「もうわかんねえよ」

とか、アドリブらしい瞬間もあったり。

素のイッセー尾形が顔を出して
夕焼けの公園に引き戻されて
それもまたすごく楽しい。

あとで調べて見ると

アドリブのように見える自然なセリフ回しも、公演に上げられた段階でほぼ完璧に作り上げられている。複数の公演における同じネタを比較しても(間合いなどに微妙な変化があったとしても、ビデオで確認してさえ)セリフはほとんど同一で変わらない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E5%B0%BE%E5%BD%A2

ウィキペディアより。

あのセリフもあの動作も
わざとだったの!?と二重で驚き。

お面の裏には
4箇所も人物名が書かれていました。

自転車に据えられた
お面を置く台には、10以上のお面があって
クライマックスは目まぐるしく付け替えられる。

その速さに耐えうる
周到な仕掛けの一端を見たようで。

一人芝居、感動しました。

たった一人の力で
ここまで煌びやかな世界が
表現できるのだと。

どでかい可能性しか
感じられなかった。

・・・

本公演のインタビューより。

自分が庶民だと思っているからね。それに庶民には可能性がある。大爆発するかもしれないし、休火山になるかもしれない。王様はずっと王様なのだけど、庶民は精神が自由なの。だからオールラウンドプレイヤーなんですよ。底から上を見あげる視点は人の数だけあるんです。精神は自由だからこそ、何にでもなれる。

引用元:http://www.meg-net.com/meg/special_interview/issay-18.html

底から上を見あげる視点は人の数だけあるんです。

うわあ、そっかあ。
庶民でよかった。

・・・

思いつくまま
感じたことを書き連ねてきました。

こんな体験をさせてくださった、
こじかさん、ありがとうございます。

舞台を観終わって、まだ16時。
神戸の空は晴れていました。

焼き鳥までご馳走になり
本当に、楽しかったです。

興味深いお話もたくさん聞かせてもらいました。
(あの〜進法の話はずっと考えてますよ)

こじかさんの優しさと
鋭い観察眼と、朗らかな話し方。

お互いを励ます会、でしたね。
何から何まで元気を頂けました。

改めて、感謝しております。

お読み頂き
ありがとうございました。


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たくまる
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