箱庭療法、体験記録。全部並べてみて浮かんできたものは、物凄かった。
箱庭療法であらわになる
自分の無意識を味わっています。
カウンセリングの一環として続けていて、
もう16回も、作りました。
箱庭療法とは、
カウンセラーが見守るなか、
自由に箱庭の中へ物を配置することで
見えてなかった自分の無意識を見えるようにして
それを自我へ統合していく治療法です。
厳密な理論には、触れません。
何かテーマを持って置いていくときもあれば
なんにも考えずになんとなく置くときもあります。
どちらでも効果はあるそうです。
ちょいちょい、つぶやきでは小出しにしてたんですが
興味を持ってくださる方も多くいてくださって
記事にしようしようと思いつつ、
なかなか進められずにいました。
でも見て頂きたい気持ちもあるし、
自分なりにもまとめておきたいし、
うーん、って感じでした。
今も、そうです。
あんまり無闇に公開するのも、
メリットばかりではないと、
助言を頂いたりもしたし。
でもありがたいことに、
このnoteのコメントで
心無いものや批判めいたものは
今までたったひとつもありませんでした。
なので勝手ながら信用・安心させて頂いて
調子に乗らせて頂いて、
過去のもの全部お出ししてみようと思います。
一つの区切りも見えたので。
分析や深掘りは、しません。
あんまり。たぶん。
がっつりの深掘りをするとなると、
個人的な生活にも触れなくてはいけなくなって、
消化しきれないところもあったり
単に恥ずかしくもあったり。
箱庭療法の膨大な理論的裏付けまで
踏まえだしたら、
今の僕ではちょっと力量が足らない。
・・・
前置きが長くなりました。
実施は初期のころは2〜3週に一度、
今は週に一度、おこなってます。
期間にして、4〜5ヶ月目くらい。
継続中です。
まあ、では、はい。いきましょう。
1、初めて作った箱庭です。
シンプルだ。
カウンセラーの人には
「初めてでここまで置けるのはすごい」と。
そうなんだ。
弥勒菩薩と、お大師さま。
棚に見つけた瞬間、お、置いてみよう、と。
あ、前に少し、この記事で触れたんだ。
弥勒さまが、特別な小説をもたらしてくれた事について、です。
2、お地蔵さん
弥勒さまがまた。
可愛いお地蔵さんと、カエルと方位磁石。
あら、右下に木が埋まってる。
気づかなかった。
ビー玉が綺麗だ。意味はなんだろう。
3、寂しげ?
見えにくいけど、真ん中にあるのは鳥居です。
その左下は、卵から孵る瞬間の恐竜。
フクロウが、土台に乗ってる、複数。
また木が倒れてる。
全体、なんか寂しげな感じもする。
4、人びと
はじめて人間が出てきた。
最初に置いたのは、右上の金の孔雀だったのを覚えてる。
あとで調べたら、孔雀は毒蛇を食べて消化する、
浄化の意味合いもあるそう。
それを見つめる一人の女性。
3頭の馬。龍、UFO。
なにか不思議なものを見にきた人びと、
というイメージで作ったんだ。
上部と左下にある池?のようなものが、
後で、思わぬ繋がりを見せます。
5、滞り
川がなんとなくできた。
橋の上から見る少年。
そう、この時に言われたことが印象的だった。
右上から左下へ流れる川を作ったんですが
「左下、流れが滞ってるね」
ほんまや。全く無意識だった。
「もしかしたら、無意識からの流れがうまく流れていっていないかもしれない」
なるほど。思い当たる節も多々。
6、3つの世界
世界が3つに分かれてる。
弥勒さまは右下を見ている。
それぞれに、人間がひとり。
このあたりで聞いたのは、
「箱庭の中にあるものは、全部自分の中の何かが現れたもの」
なるほど。
空を見上げる少年(左下)
ぐーたらに寝転ぶ青年(右下)
橋を渡り切る少年(上部)
確かに、どれも僕っぽい。
7、不動明王
たしかこの時期、
「無意識を流していきたい!」という気持ちを
強く持っていたんだ。
5つめで川が止まっていたのが悔しくて、
どんどん流していこう、と。
ロケットの打ち上げを
またあの少年が見ている。
遠く(右下)でそれ見守るのは不動明王。
煩悩を断ち切って目標に向かいたい!
そんな願いをこめて、お不動さんを置きました。
8、空海とパンダ
パンダがたくさん出てきだした。
個人的に連想するのは、
動物のなかでも、超越してる感じの印象。
笹を食うのは彼だけだし、
なんだその色合い?可愛いじゃねえか。
食物連鎖の枠でも微妙な位置だし。
フクロウも多くなってきた。
単純に好きです。なんか可愛いし、
頭よさそうなところ?
空海の目の前まで
あの少年がきた。
もうこれは完全に僕の投影というか、
僕そのもののような気がしてくる。
9、下界
この箱庭は、自分のなかでは一番
好きじゃないやつです。
面白くない。
確か、今までの流れで、天界?
天上界というか、人間の世界とは違う次元に
いきすぎていた気がしてたので
それをなんとか下ろしてきてみようと
意識して作ったんでした。
あの少年が、天界で学んだことを
人びとに演説して伝える感じかな。
右下の水車も砂かぶってて回らなそうだし
うん、つまらない。
実際この時期、精神的に少し暗かった。
10、曼荼羅
天界から下界に降ろすには、
どうしたらいいだろうか、と考えました。
というより、無意識で勝手に仕上がっていった感じがします。
曼荼羅がぴったりやん!と
閃いたのです。
儀式でありお祭りであり、
拝火?もイメージした。
そのお祭りは人間も動物も境なく、
生物はみんな、楽しめるもののはずだ。
曼荼羅を楽しむのと同時に、
それぞれが曼荼羅の一部にもなる。
望ましい感じがうまく現れたようで
嬉しかったのを覚えてます。
11、試練
下界に降りてきて、何をするか?
試練に立ち向かおう、と。
右側が試練っぽい場所。
鬱蒼としてヘビがうじゃうじゃいる。
奥には宝箱。
真ん中には、あの不動明王がいて、
挑戦を焚き付けてくれるようなイメージ。
俯瞰する視点は忘れたくなくて、
大きな灯台を置いたんだ。
金剛力士像が右下に。
初めて出てきた。
12、旅路
こないだつぶやきでもご紹介したものです。
この流れでできたものでした。
新たな気づきをコメントから
たくさん頂きました。
ほんと、頂いた解釈は幅広くあって、
無意識の奥深さに感じ入ってます。
また本記事でもご遠慮なく解釈してください。
曼荼羅と下界の旅路がいい具合に混ざり合ってて
ナイスな出来栄えの一つです。
そこに、最初に出てきた
弥勒さまと空海がいるのもまた
壮大な繋がりがありそうで。
やっぱすげえ。
13、旅路と橋の手前
また旅路だ。
こちらもつぶやきでご紹介しました。
前回もそうですが、
なんかストーリーを作ろうとしました。
起承転結があって、
旅の一部始終みたいなのを。
あの少年が橋を渡るのは、
なにか試練をクリアしなければいけない。
目の前には3つの薬瓶。
ラジオ、金の仏像。
その謎を解く鍵は旅路の途中に配置しました。
14、下山と出港
ストーリーは続きます。
写真ではわかりにくいですが、
真ん中は大きな山になってます。
滝登りの龍から始まって、
時計回りに下っていって、
川の手前で船に乗り込むところに、あの少年。
見守る弥勒さまと空海。
さらに時計回りで、ゴールには真珠?
途中は荒波と大きなタコ。
「海」は無意識そのものを意味するそうです。
3つめに出てきた海とは、賑やかさがぜんぜん違う。
確かに、うん。
現実生活も、ちょっと賑やかになってきたんだ。
15、対峙と回避
とうとう辿り着いた気がしました。
ご紹介した箱庭のなかで、
一番好きなものです。
最初、砂で遊ぶんです。
ただぼーっと、砂をこねくり回したり
掴んで落としたり、刷毛で掃いてみたり。
それで出来上がったのがこの地形。
右下に配置されたのは、大きな龍。
後ろにパンダ。
弥勒さまも相変わらず居てくださる。
これを作った次の回で、
カウンセラーと僕、二人とも
これを印刷して持って来たんです。
そうしようと言ったわけでもないのに。
そんなこと初めてでした。
それくらい、意味の大きなものだった。
この箱庭だけで一本の長文記事が書けます。
「対峙と回避」とはカウンセラーの方に言われた分析結果の一つです。
もうほんと、怖いくらいの当時の状況を表していて、
否応なく、対峙しなきゃいけない大きな出来事が
これを作ったあとに、待ち受けていたのです。
ものすごく怖くて、勇気のいることで、
まさに、回避したくてたまらなかった。
16、対峙の現場
その対峙が露わになった直後に作ったもの。
具体的にはここでお話しできませんが、
まあ、ある人との話し合いです。
その会合が、これを作った次の日に控えていました。
ものすごく逃げたい。回避したい。
でも対峙しなきゃ。
どう対峙したらいいのか。
どんな心持ちで向かえばいいのか。
勇気を出すために、どうすればいい。
そんな思いをもって
この箱庭を作ったのです。
出来上がったのは、
銀の玉がもたらす、和解でした。
作りながら、なんとなく、
龍は倒したり対決するものではない気がしてきて、
持ってきた刀は横に置いて、
二人の可愛い祈り人に浄化してもらおう。
銀の玉は最初、
少年と龍のあいだに二つ並べて置いてました。
途中で、なんかそれじゃあ混ざり合わない?
別々のまま重ならない気がして、
一つは空海の目の前に持っていきました。
一つの玉を、僕と龍とで、共有する。
それを、空海が遠くから遠隔で、
共鳴的に、手伝ってくれる。
そんなイメージを持ちつつ、
願いも含めて、配置しました。
・・・
次の日、現実の世界で実際に
「対峙」、してきました。
ある人との話し合いを
おこなってきたのです。
ものすごく逃げ出したくて
ものすごく勇気のいることだったのですが
やり切ることが、できました。
もうほんと怖いくらい、
箱庭に現れた通りに事が進んで、
武器は使わなかったし、
相手とはある意見で円満に一致できたし、
玉のような優しい気持ちをお互いに共有できた。
いやあ、すごかったあ。
話し合いが終わって、
対峙を無事に済ませたあと、
言いようのない解放感がありました。
今、記事を書きながら箱庭を見直すと、
やっぱりその解放感もすでに現れていたのに気づきました。
会合からの帰り道、
こんな顔してたと思うんです。
右端で大きく笑顔を作っている
えべっさんみたいな。
まとめ
一つの区切りを見た気がしたので
これまでの箱庭を振り返ることができました。
最後に現れた「対峙」は、
とてつもなく大きなもので、
人生の岐路といってもいいくらい。
そこに至るまでの過程も
言葉ではない形で
あますことなく現れていました。
過程だけじゃないや。
勇気を出すためのヒントや着想、
必要な考え方や自分が持っている大切なものも
たくさん教えてくれた。
ほんと、すごいよ箱庭。
なめてたよ、箱庭。
最後の出来事が凄すぎて、
ぜんぶもってかれた気もしますが、
ひとつひとつを細かく分析して
心のありようを探る、というのも
ものすごく楽しいはず。
しかもそれぞれに、現実の出来事や
そのときの心の状況が密接に関係している。
それに箱庭療法の理論も踏まえて分析しだすと、
もうこれは大変な密度と文量になる。
宇宙やん。
気になる箱庭や部分などあれば、
遠慮なくコメントで教えてください。
こんな感じでアップに撮ったものも
たくさんあります。
大きく見てみたい箇所などあれば
お気軽にどうぞ。
喜んでご対応します。
お読み頂き
ありがとうございました。
ここまでお読み頂きありがとうございました。 こちらで頂いたお気持ちは、もっと広く深く楽しく、モノ学びができるように、本の購入などに役立たせて頂いております。 あなたへ素敵なご縁が巡るよう願います。