苦沙弥VS金田家【#吾輩は猫である読書感想文3】(毎日更新85日目)
吾輩は猫であるを読んでいます。
話は第三幕であります。
吾輩の主人・苦沙弥先生の家に近所の金田というお金持ちの実業家の細君が押しかけてくる。
いきなり断りもなくずかずかと入ってきちゃうんですね。
もとより、この家はそれが割とふつうのことで先生の友人の迷亭さんも縁側から勝手に上がってきたり、いつも気づいたらそばに立ってたりするもんでプライバシーもなんにもないような家なんですけども。
まあでも他人にたいして開かれた家なので好感はもてるなあと思います。
奥さんはイヤでしょうけどね。
しかし今回の金田の細君はまったく面識もない人でありながら、いきなりすごい横柄な態度で乗り込んでくるわけなんです。
いつも呑気な先生もさすがに無礼だということでイラッとするわけなんですが。
金田夫人がなぜ乗り込んできたのかというと、自分の娘が先生の家によく遊びにくる寒月君という男子と良い仲なんじゃないかということを知り、寒月君はどういった人物か品定めするため先生に話を聞きにきたんです。
で、のっけから私は金田の妻よといった感じの上から目線の横柄な態度で接してくるもんだから、先生は気分が悪い。
しかも寒月君のことをこっそり調査にくるなんてたちが悪いってことなんです。
金田家は近所でも有名なお金持ちで知らない人はだれもいないくらいなのに、先生は実業家にまったく興味がないからまったく知らないんですね。
実業家より教師のほうがよっぽど偉いと思っている人なんです。
夫人のほうからしたら金田の妻よと名乗ればみんな丁寧に迎えてくれるのがふつうなのに、それが先生にはまったく通用しないし無礼な対応をするしで、お互いに子供のケンカみたいなプンプン状態。
吾輩はその様子をいつものようにじっと見ていて、夫人が帰ってからは金田の家に偵察に行ってみれば先生の悪口を言っているし、先生の家に帰っても迷亭と一緒に悪口を言っている。
金田夫人は顔の特徴として鼻がとっても大きくて、鉤鼻の形をしているんですが、それを先生たち、とくに迷亭がめちゃくちゃからかって鉤鼻論みたいな講釈をたれたりしています。
吾輩も金田鼻子なんて彼女のことをよんでます。
第三幕はそんな感じのお話でした。
いろんなキャラクターがいて飽きさせない展開ですね。
先生はいつも真面目なんだけど、どこか呑気で飄々としていてドジで愛すべき人物。
先生の奥さんは子供みたいな先生の様子にいつもあきれながらもちゃんと慕っているよう。
迷亭はいつもホラ吹きで人のことからかってばっかりでおふざけがすぎる野郎だけど嫌なやつじゃない。
金田夫人は気の強い強烈なキャラクターでした。
ほかにも寒月君も東風君もいます。
ぼくとしては迷亭がふざけすぎてて、おもしろすぎって感じです。
吾輩は今日もこんな狭い世界でくり広げられている人間ドラマを観察し、何かを感じ、哲学しています。
なにはともあれ、平和だなーとほっこりする物語です。
今日はこのへんで感想文を終わりたいと思います。
すごい長編の作品なので一気に読めないのもありますし、感想文もどう書いたらいいのかわからなくて手探りという感じ。
でもまた少しづつ読んで書いていこうと思います。
それでは今日はこのへんで
またあした。