年収最大化ではなく、労働時間を最小化せよ。年収を上げると、人生がどんどん苦しくなります。
今の日本には、「どうすれば自分の年収を最大化できるのか?」「どうすれば自分の資産を増やせるのか?」ばかり考える人で溢れかえっています。
それゆえ「年収を上げるための方法」のようなコンテンツの需要も高まりつつありますよね。
しかし、「年収を上げる方法」だけに焦点を当てると、お金を稼ぐために自分の自由な時間を犠牲にしかねない問題が生まれてきます。
お金があっても、それを使う自由な時間が無ければ稼いだ意味がありません。むしろ、仮にお金をたくさん稼いでいたとしても、自由な時間がなければ人は消耗します。
なので、僕は
「どうすれば自分の労働時間を最小化できるのか?」
を常日頃から考えています。
ということで本日は、「年収最大化ではなく、労働時間を最小化せよ」「年収を上げると、人生がどんどん苦しくなってくる」というテーマでお話をしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
年収が上がると労働時間が増え、ストレスが溜まる
一般的に、年収が増えるとその分労働時間も増えます。
世の中の高収入とされる多くの仕事では、労働時間が長く、ストレスが蓄積される環境下で働くことになります。
悪循環に陥っている職業の最たる例が、コンサルタントです。
コンサルティングファームで働くコンサルタントの方々って側から見るとイケイケで輝かしく見えますが、実際の働き方はかなり地獄です。
僕の知り合いにもコンサルタントの人がたくさんいるのですが、彼らの働きぶりはかなり悲惨です。
深夜まで仕事をし、徹夜でスライド資料を作成….クライアントからの様々な要求に年中無休で対応しています。しかも、他人に任せることができない仕事なので、自分が働かなければ案件を回すことができません。
連日の残業で1つのプロジェクトを終わらせてもすぐにまた別のプロジェクトが始まり、またまた残業地獄…
このように、自分の命を削って働き、高給を得ているのがコンサルタントの仕事なのです。
高給とはいえこれだけ過酷な仕事ですから、コンサルとして働く人の中には病気になったり、精神を病んでしまう人も多いです。
実際に某コンサルファームに勤めている僕の知り合いも、頻繁に体調を崩していました。ただ、彼らは死に物狂いで働いているのでお金は貯まります。しかし、多忙過ぎて稼いだお金を使う時間すらもないのです。
さらに、彼らの労働時間はあまりにも長いので、たとえ年収が1,000万円であっても、時給換算したらバイト代程度だった…というのもコンサルあるあるだったりします
さて、そんな環境下で彼らは貯めこんだお金を何に使うかというと、高級ワインを買って飲んだり、ランチにフルコース料理を食べたり、夜にBARに入り浸ったり、〆にラーメンを食べたりするわけです。日常のストレスを発散するため、不摂生な生活に転落していきます。
こうなると結果的に体調を崩し、入院することとなり、病気の治療費に稼いだ貯金の大半を充てることになります。
これって、だいぶ本末転倒ですよね。
だからこそ僕らは、少ない労働時間で生きていける分のお金を稼ぎ、ストレスの無い自由な生活をすることを最重要視するべきなのです。
年収の高い仕事に就けば良いという理論は、大間違い
そもそも、僕らの給料は労働者の生産コスト(知識、経験の取得にかかった費用や明日働くための体力の回復に必要な費用)で決まります。
この仕組みについてはマルクスの資本論に書かれております。解説すると長くなるので割愛しますが、詳しく知りたい方にはこちらの本をおススメします。
資本論についてとてもわかりやすく解説されているので、興味ある方はぜひ読んでみてください。
簡単に例を挙げて説明すると、なぜ大卒の給与は高卒の給与より高いのでしょうか?
この質問に対して、
「大卒の仕事のほうが高卒の仕事よりも価値が高いし難しいから」
と考えてはいけません。高卒の仕事だって価値がある仕事はたくさんありますし、大卒の仕事でくだらない仕事なんてたくさんあります。むしろ、大卒のホワイトワーカーの仕事の方がくだらない仕事は多いんじゃないでしょうか。
一言で答えを言うと、大卒の仕事が高給なのは、大卒資格を取得するのに膨大な労力、費用がかかっているからです。
大卒資格を取得するためには大学受験勉強を頑張らねばならず、かつ大学で単位を取るための勉強をしなければなりません。
大卒資格を取るための勉強が仕事に役立とうと役立たまいと、大卒資格を取るためにかかる費用、労力は甚大です。
その費用、労力の差が大卒と高卒の給与の差に現れているのです。
これはどんな場合にも当てはまります。
弁護士や医者の給与が高いのはなぜでしょう?それは弁護士や医者の仕事が難しいとか、大事な仕事だからとかそういう理由ではありません。
医者や弁護士になるためには学費や資格取得を始めとして甚大な費用、労力がかかるので、その分が給料に反映されているだけの話なのです。
同じスキルで同じ仕事をしていても、給料に差が発生するのはその労働力の生産コストに差があるからに他ならないのです。
一般的に、世の中で高収入とされている仕事に就くためには、僕らは膨大なコストを支払わなければなりません。
例えば、東大・京大・早慶を始めとする一流大学を卒業するまでの学費や、そこに入学するまでの教育コストが含まれます。高学歴の肩書を獲得するために、小学校低学年から塾に通う人たちもいます。
こうした高い教育コストを支払った代償として、大手企業やコンサルティングファーム、医者や弁護士を始めとする専門職で高い給料を得ることができるのです。
教育コストが高くつけばつくほど、給料も上がるということです。
これにプラスして、僕らの給料は僕らの労働力を再生産するために必要な経費で決まります。
例えば、大手コンサルティングファームで働く一流のコンサルタントがまた明日同じように働くためには、食費、住居費、クリーニング代、ストレス発散代、通勤費…など諸々の経費がかかります。
これらの合計が労働力の「価値」になり、僕らの給料が決まるということです。
だからこそ、高給とされるコンサルタントの仕事はストレスが溜まりやすいので、そのストレス発散のために暴飲暴食をしたり、高いスーツやブランド品を買ったり….と、必然的に出費が多くなってくるわけです。
実際、エリートサラリーマンの中には散財癖がある人も多いですよね。
高給の仕事をこなしていくためには、生活コストも高くなる仕組みになっています。つまり、年収が高くなればなるほど労働時間は伸び、生活コストは上がり、生活はちっとも楽にならないという矛盾があるのです。
それゆえ、年収が高い仕事に就けば幸せになれるという理論は間違っているのです。
労働時間とストレスを最小化することを目指すだけで、あらゆる問題は解決される
ではどうすればいいのかというと、答えは簡単です。逆の発想をすればいいだけです。
労働時間が長く、過度なストレスを課される高年収の働き方を目指すのではなく、労働時間とストレスを最小化させる働き方を目指せばいいのです。
これこそが資本主義を上手に生きていく最適な手段だと僕は考えています。
もっとざっくばらんに言えば、「なるべく働かずに多くのお金を稼ぎ、自分の自由な時間を増やす」
ことを目指せばいいのです。
では、そのためにどうすればいいのかというと、具体的な方法は大きく分けて3つあります。
①自分の労働単価を上げる
②自分の労働にレバレッジをかける(仕事を外注化する、Webを活用する)
③自分のお金に働いてもらう(資産運用)
この3つの組み合わせで最小の労働時間を目指しましょう!
以下、これらについて具体的に説明していきます。
①時給で報酬が決まる仕事ではなく、成果報酬型の仕事をする
1つ目はこちら。
時給で報酬が決まる仕事ではなく、成果で報酬で決まる仕事を選んでください。
時給労働の最大のデメリットは、自分がたくさん働かないと稼ぎが増えない点です。
アルバイトはもちろんのこと、大半のサラリーマンは時給労働で報酬を得ていると思います。要は、自分の時間を切り売りしてお金を稼ぐビジネスモデルです。
時給労働でたくさんお金を稼ごうと思うと、どうしても長く働かざるを得ません。そうすると、必然的に自分の時間がなくなって消耗します。これだけは絶対に避けなければいけません。
しかし、成果報酬制の仕事であれば働く時間は関係ありません。労働時間と報酬が比例しないので、うまくいけば短い労働時間でたくさんのお金を稼ぎことができます。
ということでまずはみなさん、時給労働を辞めて、成果で自分の報酬が決まるタイプの仕事をやってみてください。
「成果報酬型の仕事には具体的にどんな仕事があるのか?」「どうやって短時間でたくさんのお金を稼げばいいのか?」
その具体的なステップについては以下のnoteには詳細を書いているので、参考にしてみてください。
②自分の労働にレバレッジをかける(仕事を外注化する、Webを活用する)
2つ目はこちら。
仮に成果報酬型の仕事をするにせよ、自分が働かないと収益が生まれない働き方をしている限り、いつまでたっても楽になることはできません。自由な時間も生まれません。
まずは働かないでお金を稼げる仕組みを作ることが非常に大切です。
楽に稼げるようにするためには、自分の労働にレバレッジをかけることが最重要です。
では、自分の労働にレバレッジをかけるにはどうすればいいかというと、1つには他人に仕事を外注するという方法があります。
もう1つは、ブログ、Youtube、SNSなどのWeb媒体を活用する方法があります。
例えば、Youtubeに1本の動画をアップして、何万人の人に視聴してもらったとしましょう。そして、そこから自分の商品が売れたとしましょう。
そうすると、その1つの動画が半永久的にお金を生み出してくれるマネーマシンになってくれる可能性があります。
このように、外注やWeb媒体を駆使することで、自分の仕事にレバレッジをかけることができます。
ただ、外注やWeb媒体を駆使するにもスキルが必要です。
特に、ブログやYouTube、SNSをうまく活用するには「デジタルマーケティング」という専門知識が必要になってきます。
「デジタルマーケティング」については僕のブログに詳細を書いているので、興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
③自分のお金に働いてもらう(資産運用)
最後はこちらです。
①と②の方法を駆使してある程度お金を稼げるようになったら、今度は自分のお金にも働いてもらいましょう。つまり、「資産運用」をするのです。
ぶっちゃけ、①「成果報酬型の仕事をして、」②「外注やWebを駆使して自分の仕事にレバレッジをかけることができる」ところまで成長できたら、めっちゃ暇になり、かつお金もどんどん貯められるようになると思います。
軍資金さえ貯まれば、あとは稼いだお金に働いてもらう「投資家」のフェーズに移行するだけです。
とはいえ、投資はハマりすぎるとキリがありません。
あまりに投資にのめり込んでしまうと、いくらお金があっても結局自分の時間がなくなってしまいます。
なんなら、投資に関しては稼働量と報酬が比例しないどころか、時間をかければかけるほど投資リターンがマイナスになる可能性もありますので、ここはちょっと意識をして気をつけてみてください。
ある程度放置をして、ストレスなく投資を嗜むための極意についてはこちらのnoteに詳しく解説しておりますので、興味のある方は合わせてご覧ください。
以上、紹介した3つの組み合わせを使えば、必ず最小の労働時間で最大の成果を出すことができます。
たった一度きりの人生です。四六時中働いて仕事で消耗するなんて勿体無いと思いませんか?
資本主義を上手く生き抜いて、自分の好きなことに時間を使い、人生を楽しんでいきましょう!