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【小説編】蛸文(たこふみ)の読書記録

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僕の読書記録・小説編です。
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2023年4月の記事一覧

【インヴェンション・オブ・サウンド】いわゆる、人を選ぶ作品。僕はハマった。

【インヴェンション・オブ・サウンド】いわゆる、人を選ぶ作品。僕はハマった。

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜カルト的人気の作家 チャック・パラニューク〜
あらすじを見れば刺激的なノワール小説のようである。著者のチャック・パラニュークは「ファイト・クラブ」をきっかけにカルト的な人気作家となった人。原作は読んだことはないが、映画の「ファイト・クラブ」はすごく好きである。
パラニューク作品は日本では久しぶりの新刊の邦訳、そして、僕好みのダークさを期待するあらすじ、しかも

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【檸檬】美しい文章に触れる

【檸檬】美しい文章に触れる

オススメ度(最大5つ)
未採点

※「人間失格」同様、教科書にも載ってるような名作にオススメ度を採点するのもいかがなものかと感じたので、採点しないことにした。
個人的な好みで言えば、星3つである。

本書は表題作「檸檬」を含め5つの短編からなる。それぞれ簡単に感想を書いていく。

〜檸檬〜「えたいの知れない不吉な塊」に押しつぶされそうな気持ちになったことの無い人は幸福だろう。
漠然とした不安に日常

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【硝子の塔の殺人】ミステリ好きなら楽しめる、のかな?

【硝子の塔の殺人】ミステリ好きなら楽しめる、のかな?

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜ミステリ好きの度合いによって評価は分かれるかもしれない〜本作の帯には、島田荘司、綾辻行人、有栖川有栖、我孫子武丸、法月倫太郎などなど、ミステリ作家たちが続々称賛のコメントを挙げている。
これだけミステリ界の有名人たちから絶賛の声がかかる本作、どれだけ面白いのだろうかと期待して読んだのだが、読んでいる途中でその理由がなんとなくわかった。

本作は、本格ミステリ好

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