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「弱そうなのに“なんでか”強いね」と言われて気づいた“出し抜きの快感”

こんにちは。さしみです。

僕が小学生の頃、デュエル・マスターズというカードゲームが校内で流行っていてそんなときにこんなことを友達から言われました。

「さしみのカードデッキは弱そうなのに“なんでか”強いね

こう言われたとき、僕は不思議と「失礼な!」という気持ちは一切なく、逆に「せやろ?」といった得意げな態度になったのを今でも覚えています。

当時はそこまで深くこの「得意げになった理由」については考えてはいなかったのですが、改めて考えてみたときこの思考回路こそが「今の自分を形成する核」となっていることに気がつきました。

その核とはいったいどういったものか詳しく書いていきます。

はじめに

まずは先程の「弱そうなのに“なんでか”強い」という言葉を第三者目線に立ったつもりで冷静に読み解いてみます。

弱そうなのに強いということは、つまり「強い」という事実は認めていることになります。そして同時に弱そうだと思っていた事実もそこには存在します。
以上の2つの事実を簡単にまとめると「舐めていた」という言葉に置き換えることができます。

そうです。この言葉を僕に贈った友達は僕のカードデッキを勝手な思い込みで舐めていたのです。

この「勝手な思い込みで相手のことを舐めてかかる状態」は非常に危険な状態です。それは失礼といった意味ではなく、足元をいつすくわれてもおかしくない状態に自ら“なりにいっている”ことを意味するからです。

競争の世界では相手のことを「過大評価」も「過小評価」をしてはいけません。
過大評価し、相手を必要以上に大きな存在と身構えてしまえば冷静な判断が下せず、勝機を失ってしまいます。
そして過小評価したときも同様、相手の力量を見誤り、本来勝てる相手にも足元をすくわれる危険性が格段に増し、これまた勝機を失うこととなってしまいます。

今回お話しした僕の友達の場合は後者に該当します。

しかしこの記事内で言いたいことは「だから相手のことを決して舐めてはいけませんよ〜」といったような単なる教訓ではありません。

このときの僕のような「人から舐められる状況をわざと作って出し抜きましょう」というのが真に伝えたい内容になります。

強かに勝つマイルールの正体

話をカードデッキに戻します。
ではなぜ、そもそも僕のカードデッキは弱そうに見えたのか。
詳細なカードの内容は覚えていませんが、僕が当時いくつか組んでいたデッキにはある共通点がありました。それは

①パッと見のパワーではなく、効果が使えるならパワーが弱くても採用する
勝ちパターンを最低3〜5個ほど想定できるデッキ構成にする
③わかりやすい“唯一の”切り札を用意しない

このような感じだったと思います。
この僕が設けていたマイルールをより分かりやすく、実用に落とし込んだ言葉に置き換えてみるとこのようになります。

①冷静な判断をいつでも下せる俯瞰の目を持つ
②あらゆる可能性を考え、ゴールまでの道筋をいくつか用意する
弱いふり(無能のふり)をする

①冷静な判断をいつでも下せる俯瞰の目を持つ

これは先程の、過大・箇所評価をしないという話にも繋がってきます。
常に冷静な判断を下すには俯瞰の目が必須です。この俯瞰の目を身につける方法としては「メタ思考の状態化」が一番有効だと思います。
メタ思考についてはいろんなビジネス書でも散々書かれていることなので、詳しくはそちらを参考にしてみてください。
簡単に説明するとメタ思考とは、「物事の余分な部分は阻害し、本質的な部分だけを考えること」を指しています。
このメタ思考の常にできている状態化こそが、理想の状態と言えます。

②あらゆる可能性を考え、ゴールまでの道筋をいくつか用意する

結果を出すために人は方法を考え道筋を立てます。しかしその道中、自分の思惑に反してイレギュラーは必ずやってきます。そんなイレギュラーを回避する方法こそが、「道筋をいくつか事前に用意しておく」といったものになります。
目の前に大きな岩が転がっていて道を塞いでいたとしても、事前に脇道からの迂回ルートを調べていたり、大きな岩を砕くドリルやツルハシを準備していれば正規ルートよりも時間はかかるかもしれませんが、いずれゴールには辿り着くことができます。

③弱いふり(無能のふり)をする

この記事内で僕が最も伝えたい内容がこちらです。
弱いふりをするということはつまり「舐められる」ように立ち振る舞うということです。そして舐められるメリットは先程記載した通り「足元をすくいやすくなる=出し抜きやすくなる」ことにあります。
舐められた態度をとられることで腹が立ってしまうことは多々あると思います。しかしメタ思考を用いて冷静に物事を見ることができれば、その憤慨はたちまち「結果のために自分が“わざと”そう仕向けている」といった考えに変えることができるはずです。

以上のような考え方ができればあとはこっちのものです。自分の手のひらの上で上手いこと転がされている相手の発言に一喜一憂することなく、事前に用意したいくつかの道筋を鉾と盾にし、結果遂行に向けひたすら進んでください。

そうすることで、自ずと結果はついてきます。

そしてここまで読んでくれた方だけに、もうひとつの利点をご紹介します。

もうひとつの利点。それは
ギャップによる評価の天井越えです。

強面なヤンキーが野良猫に優しくしている姿を見て「あの人いい人なんだな」と評価をまるっきり変えてしまう現象と同じことが、この舐められる状態から結果を出したときにも発生します。

人は簡単に自分の考えを変えたくないという思考が常に働いています。しかしその思考すら飛び越えて自身の考えを変える出来事が起きたとき、人は自分を否定しないための防衛策として最大の過大評価である「天才」というレッテルを貼ってくれます。

それが弱そうなのになんでか「強い」と言った友達の思考回路です。

おわりに

いかがだったでしょか。
僕が今回書いて内容は、自分の立場が弱いと“思い込んでいる人”には特に有効な手段だと思います。

ぜひ弱い立場を最大限に利用して、最大の結果と賞賛を手にするひとつの手段としてこちらの記事をご活用ください。





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