いとしのエリー / サザンオールスターズ
この記事を読もうとしてくれている、YOU。
もしや、サザンオールスターズのファンでございますか⁉
はたまた、何となく気になって、クリックしてくださった奇特な方ですね⁉
いずれにしても、ありがとうございます✨
先にお伝えしますと、そのままなのですが、私はリセールチケットが欲しくて先日ファンクラブに入った『にわか』ファンです。
ファン歴6日目の者です、すみません。
なので、何十年も前からファンクラブに入っている諸先輩方に、心から敬意を表します。
とは言え、子供の頃からサザンの曲を聞いてきました。
桑田佳祐さんのソロライブには、一度行った事があります。
今からするお話は、ファンの方であれば「そんなこと知ってるよ」という、有名なお話かもしれません。
そう、落ちのない『その話』をしようとしています。
それを知った上で、この記事にお付き合い頂けるのであれば、その広い心に深く感謝し、心から嬉しく思います。
***
リセールチケット外れた
先日、サザンオールスターズの茅ケ崎ライブ2023のリセールチケットを取れなかったという、悲しいお知らせをローチケさんから頂いて、そのままTwitterでつぶやいた。
優しい方が一人、いいねしてくれた。
ありがとうございます。
ライブの存在を知ったのは、リセールが始まる少し前。
夏らしい曲が(もう9月ですけど)聞きたいな~で、Spotifyでサザンをかける。ノリノリになりながら、そう言えば「ライブないのかな」と検索。
おお、ある。
でも、もうチケットは売り切れているんだ、残念。
む?リセールがある。
でも、ファンクラブ限定か。
ファンクラブは事務手数料、年会費、入会金を合わせて6550円。
それにチケットが当たったら11000円。
九州からの往復の飛行機代、移動の交通費とホテル代、
合わせるとざっくり6~7万。
むむむ…。
ライブには行ってみたいが、予定していなかった突然の出費として
今の私には負担が大きい。
あ~、行きたい。
いや、だめだ我慢しよう。
しばらく考えたが、そっとサイトを閉じて、諦めた。
***
それから、1週間後。
チケットの事はすっかり忘れてしまっていたのであるが、手帳を見ると印がある。 12:00? これ、なんだったけ?
あ~、リセール購入希望受付開始日だったな。
一度諦めたのであるが、う~ん。
私が物心つく頃(正しくは生まれる前)、すでにサザンオールスターズのバンドは存在していた。いったい桑田佳祐さんは何歳なんだろう…と調べてみると、なんと御年67歳。
え!?結構な大人ではないか。
うちの母は74歳。7歳しか変わらないのか…。
ちなみにうちの母は、すでに軽い認知症も入り、病院や施設にお世話になる日々だ。
(ファンには大変失礼な話であるが)個人差はあるけれども、何歳まで活動してくれるかわからないよね。
なんて、ふと頭をよぎり。
現在、暇な私。
むしろ、行くなら今しかない気がする。
とは言え、仕事に繋がりそうな予定をちょうど入れてしまった…。
うーん。
ま、チケットが当たったら、調整しちゃおう (笑)
能天気なわたくし。
☑ うん、いま行くしかない。
☑ うん、当たるためには応募しなければならない。
☑ うん、応募するためにはファンクラブに入らなければならない。
(もはや、当たる気しかしない)
エイッとポチリ倒す。
当落発表日、9/23(金)15:00まで、待つこと4日。
ドキドキしながらメールを開く。
くっっっ
冒頭の通り、落選のメールが届いている。
15:13
あ~あ、外れちゃってるじゃん。
チーーーーーン…
***
リセールチケットが外れたその日の夕方。
ポストを覗くとメルカリでポチった「娘心にブルースを」が届いていた。
謎にチケットが当たる気満々だったので、ライブで盛り上がるためには、最近の曲とか、活動とか、チェックしとかないとねと思い、ネットサーフィンしていると「いとしのエリー」について書かれている記事を見つける。
原由子さんの自伝的エッセイ集「娘心にブルースを」の引用がある。
普段、本を読まない人間であるが、昔からエッセイなら不思議と読める。
「読んでみたい」 何となく思って、購入してみる。
謎に『当たる』と信じて疑わなかったチケットは漏れなく外れ、
落胆している私のところへ「娘心にブルースを」が届いた。
文庫本だと思っていたが、届いたのは単行本だった。
正真正銘のラブソング
小学生の頃だろうか。家族で音楽番組を見ている時にサザンオールスターズが出ていて、うちの母が「この人(桑田佳祐さん)は、いつもふざけた感じだけど、この人(原由子さん)と結婚したから好感が持てる。」みたいな事を言っていた。
母はもちろん「いとしのエリー」の事は知らないと思う。
が、昔からたまに、何か感じるのか、何かを知っているようなことを言う。
***
「いとしのエリー」は桑田佳祐さんが原由子さん(愛をこめて原坊と呼ばせていただく)に捧げたリアルラブソングだ。
「娘心にブルースを」からざっくりお伝えすると、デビュー前から結婚の約束をしていた二人。ところが、デビュー以降、忙しくになるにつれて二人の間は少しずつぎくしゃくしてきた。
原坊は、桑田佳祐さんが遠くに行ってしまいそうなのが怖かったと。
些細なことでやきもちを焼いたり、困らせることが次第に多くなったとある。
1月の終わりの寒い夜。とうとう不安は現実になった。
桑田さんが「話がある」と言ってアパートに来て「好きな人ができちゃったんだ」と別れ話を切り出された。
原坊は逆に「ほっとしたような気がした。もう恐れることはないのだ」と思い、笑顔でいるつもりだったが、勝手に涙が出てきた。
桑田さんも泣いていた。
「今まで本当にありがとう…」
本当にそういう気持ちしかわいてこなかった。
「明日も仕事があるから迎えに行くけど…おまえ、ちゃんと俺の助手席に乗るんだぞ…」桑田さんがそう言ってくれた。「明日からも…ニコニコしてなきゃダメだぞ」
二人とも涙が止まらなかった。
握手をして別れたが、夜中に何度も桑田さんから電話がかかってきて、「…大丈夫か?」「うん…大丈夫だから、元気出して」
一晩中、お互いを励まし合い、泣くばかりであった、と。
翌朝、迎えに来てくれた時には二人ともまぶたがパンパンに腫れ上がっていた。
桑田さんが、原坊の顔を見るなり突然言った。
「結婚しよう!」「ずっと一緒にいよう!」
そう言われ、恥ずかしながら結局別れられなかったのだ、とある。
***
その数日後、「曲ができたよ!」と桑田さんが原坊に電話をかけてきた。
その曲が「いとしのエリー」だ。
映画みたいな話で、そんなことがあるのかと思うが、原由子さんの自伝的エッセイ集「娘心にブルースを」には、そう書かれている。
単行本の紙帯には、
「頼もしく、いたいけで、時に麗しく、我が同士・原由子がマウントポジションから繰り出す愛と闘魂の秒殺物語!!これは今世紀最後のセルフ・ルポタージュであり、はからずも暴露本である。」 桑田佳祐
とある。
本当のラブソングなんだ。
いいじゃ~ん。
***
誕生日が一緒って、自慢になるのか?
公式ファン歴6日目であるが、実は桑田佳祐さんと同じ誕生日(2月26日)なのです。同じ誕生日だってことを、だいぶ前から自慢してきた。
ただ同じ日に生まれただけに過ぎない。
なのに、なぜ自慢できるのか?(笑)
『謎』なのだが、自慢なのである!
誕生日が一緒だけではない。
母が謎に、好印象を抱いてた、だけではない。
「いとしのエリー」がリリースされたのは、私が生まれた年なんだ。
録音された時期も、誕生日付近。
なので、勝手になんか『縁』があると思っているwww
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