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🐝みなしごハッシの大冒険・第8話「傷だらけのバレリーナ」医療と推理を取り入れた神回。自殺とは別れではなく再会

大勢のアリに囲まれた、羽のない蝶をハッチが助ける所から物語は始まる
ところが、せっかく助けた蝶パピィは、あのまま死にたかったと告げる
理由は、母親が何者かに殺され。その時、羽も失ってしまった
現実を受け入れる事ができず、母親の元へ行きたい、と
それでも、周りに励まされ。母親の羽を移植
そして、母親が何度も優勝していた踊りのコンクールへ出場する事に
ところが、毎回優勝を争っていたタランチュラの仲間に妨害を受ける
そこをハッチが助け、パピィは最後まで踊り切る事ができた
タランチュラと仲間も捕まり、ハッピーエンド

今回も、アリが悪者として登場している事に違和感を感じつつも
羽のないパピィの姿がシュール過ぎて、切なくなる
しかも、自殺をしようと母親のお墓に行ったというのが…

多くの人にとって ”自殺” というのは
絶望や苦悩、逃避や別れ など、悪いイメージだけを抱くと思いますが
今回のパピィのように、母親との ”再会” を願う事での自殺というのもあり
うまくは言えませんが、自分が自殺をしたいと思ったのも、少し近く

たった数年で両親と祖父を亡くし、両親に関しては
時期は少し違うとはいえ、心の準備も全くなく突然亡くなってしまい
いつも7人で賑やかに食卓を囲んでいたのに、たった数年で4人になり
おまけに、家は自営業で。いつも家族一緒でいろんな作業をして
一緒に畑へ行き、野菜を収獲し。料理も一緒にして家族全員でご飯を食べる
そんな日常が当たり前に続いていました
それが、1人減り、また1人減り・・・テーブルは広く感じるようなり
会話も減り、食事そのものが苦手になり
授業参観や家族に関連する行事はもちろんですが
外で楽しそうにしている家族を見ると落ち込んだり
TVでも、幸せそうな家族が映るとチャンネルと変えたりと
本当に辛い時期があり
特に誕生日や記念日何かは特に落ち込み
その時期に、たまたま他の嫌な事と重なってしまうと本当にダメで
当時の自分にとっての自殺というのは
両親との再会を果たしたいという、自分にとっては ”希望” というか
変な言い方かもしれませんが、自殺する事で "幸せ" になれる
"幸せに戻れる" という思いがあり
自分にとって大切な人が、こっちよりもあっちの方が多い
だからあっちに行きたい
”死にたい” のでは無く ”逢いたい”
そして、その逢いに行く手段が、車や電車に乗ってではなく
”自殺” という手段だった。そんな単純な事でしかなく
”将来に絶望して” とか ”誰かに裏切られて” というような
何らかの問題を抱えているから死にたい、という訳ではないので
解決する事は難しく、この状況から脱するのは本当に大変でした

今回、パピィも何度も苦難に遭いますが
そこをハッチが支え、その支えを励みに立ち上がるという
ストーリー的には単純に見えますが

『もう踊れない』と弱音を見せた時
自分を応援してくれるハッチが ”みなしご” である事を知ると
パピィは『私の方がまだ幸せそうね』と気持ちに変化があり
再び踊る事ができるようになる

励ます言葉やタイミングというのはとても重要
ですが、その言葉を ”誰” が言うのか。そこは、より重要で
凄くお金持ちで、いつも親からいろんなモノを買って貰っている人から
『苦労は報われるから、頑張って!』と言われるより
自分よりも辛い境遇を生き抜いてくた人から
『苦労は報われるから、頑張って!』
そう言われた方が心が動きますよね

だから、今まで教師や親の言う事を聞かなかったって子が
同じ言葉なのに、自分が言うと聞いてくれるって事が何度もあった

”みなしご”という事で、イイ事は全く無いと思っていたら
その事で助けられる事があり、自分だからこそ出来る事が有る
そう気づいたハッチは、本当に大きく成長したんだと思います
自分も、その事に気付いた時から気持ちが凄く前向きになり
”完全自殺マニュアル” を手放す事が出来ました

今回、タランチュラが出てきた事で
ハッチは日本蜜蜂ではなく、西洋蜜蜂なのか?とか
羽の移植をする際、怖がるパピィを見て
昆虫ってやっぱり痛覚があるのかな?と
こんな事を考えてしまう自分がまた情けなく、複雑な心境にもなりましたが
今回も素晴らしい回でした

画像に映っている、中村久子さんの自伝 ”こころの手足”
以前にも書きましたが、本当に素晴らしい本で
途中、感情移入してしまい。読めなくなる事が何度もありましたが
無事に読み終えると、凄く勇気が沸いてくるというか
パピィじゃないけど、自分なんかまだまだ幸せなんだと気付かせてくれ、また立ち上がろうと思えます
時間があれば、いつかこの本の事だけで記事を書いてみたいです。

前回
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