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hall(エッセイ)

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慌ただしい日々の中で、溜め込んでしまった弱音を見つめ、受け止め、吐き出すための居場所
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記事一覧

落ち葉は最後の花

落ち葉は、共感のために存在する命の抜け殻ではないのに、たくさんの人が落ち葉を見て、その寂…

たけ
3年前
2

作家とライターを隔てる深い溝

とある1冊の本の、Amazonレビューが中々衝撃的な評価で結構びっくりした。 その著者が、界隈で…

たけ
3年前
6

季節を感じられないと死んでしまう

季節の移り変わりのタイミングは、体調を崩しやすいという。実感を覚える方も多いだろう。 急…

たけ
3年前
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夏が遺していったもの

秋には連れて行ってもらえない、命。

たけ
3年前

だんだん夏が遠ざかる

いつの間にか蝉にも触れなくなって、海も入りたくなくなって、暑いのも嫌になって、夏が夏じゃ…

たけ
3年前
3

金木犀を知らなかった頃

キンモクセイを知らなかった頃、それはキンセイやモクセイのように、宇宙に浮かぶひとつの星だ…

たけ
3年前
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寒さをバカみたいに笑い合える

★お母さんが子どもの手を引いて「寒いね〜今日はシチューにしよっかあ」なんて言う。 あんまり仲の良くない男女が、会話の糸口をつかむために「寒いね〜」と話しかける。 女子高生たちが「寒いね〜」とキャッキャッと、はしゃいでいる。 スーツのサラリーマンたちが「寒いですね〜」と言いながら、今日も生きている。 若い男女が、つかず離れずの距離で、特に何も話さなくても何だか居心地がいいのだけれど「寒いね〜」なんて言って笑っていたりする。 大人になったって「小説の1ページ」のようなシ

遠くから聞こえてくるラジオの音が好きだ

会社で他部署がラジオをかけてるのだけど、それがなぜか心地よかった。たぶんミスチルとかマイ…

たけ
6年前
11

苦いコーヒーを、いつからか飲めるようになった僕ら。

個人的にスタバのコーヒーは苦いと思っている。 なので、スタバで何かを飲むというシチュエー…

たけ
6年前
7

自分のことではなく、あなたのことを想うのがやさしさ

★他人はあなたのために存在するのではない。 あなたが求めている言葉を、あなたが求めている…

たけ
4年前

好きすぎるのも問題がある

ラーメンが好きだ。 それくらい好きかというと、「今日は、甘めのつけ汁」「今日は、鳥白湯と…

たけ
4年前
4

時間は、まだある。

人生には、決して抗えない時間的な制約がある。 だから。いや、そんなの関係ないか。つまり、…

たけ
4年前
2

なぜ、どっちかに寄ろうとするのか

世の中には右派と左派がいる。甘党もいれば辛党もいるし、肉食もいればベジタリアンもいるし、…

たけ
4年前
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ここにある風、どこにでもある風

風は目には見えません でも風は吹いています 風は感じられます それは葉っぱのざわめき 崩れる髪の毛 夕飯のカレーの匂い 風は聞こえます それはカーテンのたなびき めくられるページ かき消された誰かの声 風は連れてきます それは集まった羽たちの揺れ たんぽぽの子どもたち しばらく忘れていたこと あたたかい風 つめたい風 つよい風 やさしい風 季節が変われば新しい風が吹く 海を越えて東へ 山を越えて西へ 町を越えて南へ 空を越えて北へ 感じたことのない風に出会える